Yuka INHEELS / Almost Perfect

現Almost Perfectコファウンダー。元INHEELS代表。2016から鎌田安…

Yuka INHEELS / Almost Perfect

現Almost Perfectコファウンダー。元INHEELS代表。2016から鎌田安里紗さんと主宰したサステナブルファッションの勉強会「めぐるファッションラボ」のまとめマガジンが主な内容です。その他主にアート、サステナビリティやエシカルファッションについて。

マガジン

  • めぐるファッションラボ

    INHEELSと鎌田安里紗が2016-2018年にかけて開催したエシカルファッション勉強会「めぐるファッションラボ」のまとめです。

記事一覧

この子の未来をFxxk upしないために

好きなバーが閉店してしまった時「残念。あそこの雰囲気好きだったのにな」みたいに思い出の写真と投稿する人もいるけれど、大抵の場合そのお店が閉店してしまった原因は、…

誰も教えてくれなかった「クリエイター」への発注方法

この文章は、「非クリエイティブ職」という人に向けて書いています。絵を書いたりデザインをしたりする以外のお仕事をしながらも、時々「ウェブサイトを作らなきゃ」「フラ…

私の偏愛リアル・サステナブルブランド

お久しぶりです。世界はまだまだ大変なことになっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?「またおしゃれして出かけたい!みんなに会いたい!」と思っている人も多いと…

ベビー・キッズのサステナブルファッション。オーガニックコットンはどれだけ「いい」んだろう。

環境意識に目覚めるきっかけの王道、第一子誕生。 最近は学校での授業やメディアからエシカルファッションやサステナビリティに目覚める方も多いですが、少なくとも5年前…

新しい仕事、今までどおりのサステナブル。

このnoteでは、過去何年か続けてきた勉強会めぐるファッションラボに関する教科書的マガジンを5月に出しました。INHEELS自体も5月に閉店していて、私としてはこのマガジン…

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めぐるファッションラボの経緯と伝えたかったこと ー序章

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12 テクノロジーで可能になったこと

もしかしたら、エシカルファッションの文脈でテクノロジー?と疑問に思う方もいるかもしれません。実際めぐるファッションラボの受講者の中には「テクノロジーは伝統的な手…

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11 ファストファッションとどう向き合う?

2008年にH&Mの1号店が銀座にオープンしました。それってほんの11年前。私は今34歳なのですが、当時大学を卒業して働き始めて程ない23歳。勤務地の日比谷からすぐ近く、海外…

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10 形を変える服

クローゼットに溢れる服。でもこのトップスもこのスカートも、このほぼ同じ色ですこーしだけ形が違うこのトップスも、全部必要!ミニマリストになりたいとも思わない、日々…

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9 美しい捨て方とは・・・

原材料から服の一生を見てきましたが、最後には廃棄となります。廃棄を考える際、まず分けておきたいのがプレコンシューマーウェイストとポストコンシューマーウェイスト。…

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8 愛せる服、着ていますか?

ファッションは、石油産業や農業と並んで環境負荷の高い産業の一つであることは間違いありません。(よく「石油産業の次、2番目に負荷の高いファッション産業」といわれま…

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7 意外と大事な家でのケア

さて、今まではブランドとしてできることを学んできましたが、この章は全員当事者です!服を着る者として、どのように衣服をケアしていくか。 洗濯、乾燥、アイロン服の一…

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6 モノの動かし方を考えよう

前回までで服の材料と製造工程を見てきましたが、次はできたものを運ぶ「流通」についてです! 日本では国内の服生産が減少し今では輸入品が圧倒的に多くなっていますが、…

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5 製造工程でできること その2

皆さんこんにちは。「製造工程を、エシカルに」前回は一般的な製造工程を紹介し、工場の環境について考えました。製造工程その2の今回は、エシカルな製造工程のためどのよ…

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4 製造工程でできること その1

さて前3回では材料について勉強しましたが、ここでは製造工程に入ります。今回は、まずはエシカルファッションに限らず、通常のファッションビジネスでどのような手順で服…

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3 材料をどう選ぶか?その3

皆さんこんにちは。さて、前回の「材料をどう選ぶか?その2」ではみなさんもよく聞いたことがあると思われるオーガニック・フェアトレードについてふれました。3回目の今回…

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この子の未来をFxxk upしないために

この子の未来をFxxk upしないために

好きなバーが閉店してしまった時「残念。あそこの雰囲気好きだったのにな」みたいに思い出の写真と投稿する人もいるけれど、大抵の場合そのお店が閉店してしまった原因は、そこに十分行かなかった一人一人にあるのです(もちろん今はコロナで勝手が違うけれど)。だから私は、他のバーにお金を落とすなら好きなバーに落としたいと思うし、出来る限り友人も連れて行きます。もしも閉店してしまったら、私の力不足だったとすら思うか

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誰も教えてくれなかった「クリエイター」への発注方法

誰も教えてくれなかった「クリエイター」への発注方法

この文章は、「非クリエイティブ職」という人に向けて書いています。絵を書いたりデザインをしたりする以外のお仕事をしながらも、時々「ウェブサイトを作らなきゃ」「フライヤー作りたい」とか「この記事に挿絵があったら」と思い、普段あまり関わることのない「クリエイティブ系」の人たちを紹介してもらうイメージ。この記事はそんなあなたが気持ちよく、その道のプロと一緒に良いものが作れる助けになればと思って書きました。

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私の偏愛リアル・サステナブルブランド

私の偏愛リアル・サステナブルブランド

お久しぶりです。世界はまだまだ大変なことになっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?「またおしゃれして出かけたい!みんなに会いたい!」と思っている人も多いと思い、それから最近新しく好きなサステナブルファッションブランド*を見つけたので一旦リストにしてご紹介しようと思います。

*ここでは、オーガニックやリサイクル、アップサイクル等に代表される環境負荷の低い素材を積極的に使ったり、生産背景に透明

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ベビー・キッズのサステナブルファッション。オーガニックコットンはどれだけ「いい」んだろう。

ベビー・キッズのサステナブルファッション。オーガニックコットンはどれだけ「いい」んだろう。

環境意識に目覚めるきっかけの王道、第一子誕生。

最近は学校での授業やメディアからエシカルファッションやサステナビリティに目覚める方も多いですが、少なくとも5年前くらいまでエシカルファッションの顧客の王道といえば「第一子誕生をきっかけに未来に思いを馳せることで環境問題や社会問題に目覚め、服の背景が気になり始めた20-30代の女性」でした。「この子が大人になる頃・・・」と考え始めると、いきなり地球上

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新しい仕事、今までどおりのサステナブル。

新しい仕事、今までどおりのサステナブル。

このnoteでは、過去何年か続けてきた勉強会めぐるファッションラボに関する教科書的マガジンを5月に出しました。INHEELS自体も5月に閉店していて、私としてはこのマガジンは「サステナブルファッションから私、引退します!」という最後のケジメというか、未だにめぐる〜には参加希望を頂いちゃったりするのでそういう方たちに現時点で知っていることを、数年したら古臭くなっちゃうかもしれないけどとにかく今お渡し

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12 テクノロジーで可能になったこと

もしかしたら、エシカルファッションの文脈でテクノロジー?と疑問に思う方もいるかもしれません。実際めぐるファッションラボの受講者の中には「テクノロジーは伝統的な手仕事を奪うから悪だと思っていたけれど、見方が変わった」という方が何人かいました。確かに、イギリス産業革命の時代に新たなテクノロジーである機械機織り機が登場したときも、それまでの手織りの仕事が失われることを恐れた職人が機織り機を破壊する「ラッ

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11 ファストファッションとどう向き合う?

2008年にH&Mの1号店が銀座にオープンしました。それってほんの11年前。私は今34歳なのですが、当時大学を卒業して働き始めて程ない23歳。勤務地の日比谷からすぐ近く、海外で人気の安くて可愛い服屋がオープンすると聞いて仕事の後に立ち寄り、店の外に少し並んではじめてのファストファッション体験をしました。特に何も買いませんでしたが、すごくお洒落なものがへーこんな値段で手に入るのね。とディスカウントシ

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10 形を変える服

クローゼットに溢れる服。でもこのトップスもこのスカートも、このほぼ同じ色ですこーしだけ形が違うこのトップスも、全部必要!ミニマリストになりたいとも思わない、日々変わる天気や気分や予定にぴったりくるコーディネートが選べるだけの服の枚数は持っていたい・・・それなのにたまに起こる「Closet full of nothing to wear(クローゼットは溢れかえっているのに、着たい服がない)」状態。

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9 美しい捨て方とは・・・

原材料から服の一生を見てきましたが、最後には廃棄となります。廃棄を考える際、まず分けておきたいのがプレコンシューマーウェイストとポストコンシューマーウェイスト。消費者(コンシューマー)に届く以前(プレ)で廃棄となってしまったもの、消費者が着た後で(ポスト)廃棄となってしまったものを区別して考えましょう。

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8 愛せる服、着ていますか?

ファッションは、石油産業や農業と並んで環境負荷の高い産業の一つであることは間違いありません。(よく「石油産業の次、2番目に負荷の高いファッション産業」といわれますが、こちらは特にデータのバックアップが見つかりません。2番目ではないにしても、上位に食い込んでいるのは確かです。)石油の採掘のように地面に穴を掘って・・・という直接的でダイナミックな破壊ではないし、あまりに身近なので逆に環境負荷を考えるこ

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7 意外と大事な家でのケア

さて、今まではブランドとしてできることを学んできましたが、この章は全員当事者です!服を着る者として、どのように衣服をケアしていくか。

洗濯、乾燥、アイロン服の一生でもっとも環境負荷が高いのは実は洗濯、乾燥、アイロンだというデータもあります。ここ意外ですよね!何度も洗濯したら水も電気も使うし、タンブラー乾燥もアイロンも電力を使います。そう考えると、確かに。

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6 モノの動かし方を考えよう

前回までで服の材料と製造工程を見てきましたが、次はできたものを運ぶ「流通」についてです!

日本では国内の服生産が減少し今では輸入品が圧倒的に多くなっていますが、先進国ではどこも同じ様相を呈しています。遠い国の数々を旅してきた服の一生をたどる作業は想像力のトレーニングに最適。インドでできた綿がイタリアで生地にされ、モロッコで縫製されて神奈川の倉庫に納品され、オンラインで注文されて熊本で日の目をみる

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5 製造工程でできること その2

皆さんこんにちは。「製造工程を、エシカルに」前回は一般的な製造工程を紹介し、工場の環境について考えました。製造工程その2の今回は、エシカルな製造工程のためどのような取り組みがあるかご紹介します。

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4 製造工程でできること その1

さて前3回では材料について勉強しましたが、ここでは製造工程に入ります。今回は、まずはエシカルファッションに限らず、通常のファッションビジネスでどのような手順で服が作られているのかをお見せします。そして次回、一般的な工程を踏まえた上で、手順ごとに現状どのような取り組みがあるのかを紹介していきます。

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3 材料をどう選ぶか?その3

皆さんこんにちは。さて、前回の「材料をどう選ぶか?その2」ではみなさんもよく聞いたことがあると思われるオーガニック・フェアトレードについてふれました。3回目の今回では、再生可能性や生分解性、新技術について考えた後、そもそも「既にあるもの」「近くにあるもの」を活用に言及して最終回とします。

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