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『自分で考えろ でも信じることを恐れるな』

【gifted/ギフテッド】

■アメリカ/2017年
■監督:マーク・ウェブ
■脚本:デトム・フリン
■出演:クリス・エヴァンス、マッケナ・グレイスほか

この作品を見るまで「ギフテッド」という言葉を知りませんでした。何か突出した能力のことを指すらしく、平たく言うと、「才能」や「天才」といった意味だそうです。この作品は、数学の天才的な才能を持つ少女を巡る物語であり、子育ての本質を問うような作品となっています。


天才女性数学者ダイアンは心を病み、娘のメアリー(演:マッケナ・グレイス)を残して自殺してしまいます。ダイアンの弟であるフランク(演:クリス・エヴァンス)がメアリーを引き取り育てていました。メアリーはすでに数学の天才的な才能を発揮しており多方面から英才教育を受けるように勧められます。

しかし、フランクは姉が天才数学者として母親からスパルタな教育を受けていたこと、そしてダイアンが自殺したことから、メアリーには普通の教育を受けさせたいと考え一般の学校に通わせていました。ボロ屋で、片目の猫のフレッドとフランクとメアリーは喧嘩しながらも生活していました。ある日、メアリーにとっては祖母に当たるイヴリンが息子のフランクの家を訪ねます。イヴリンはメアリーの才能を生かすために最高の環境で学ばせるべきだと主張します。

対立するイヴリンとフランクは養育権を争い法廷で対立する形となってしまうのです。メアリー自身も数学が好きなのですが、フランクとフレッドとずっと一緒にいたいと思っていました。しかしボートの修理工であるフランクにはあまりお金がありませんでした。一方でイヴリンには財力があり、裁判の判決は次第にフランクに不利なものとなっていくのでした。


天才的な能力を持つ子供にどんな教育を受けさせるのが正解なのか、というお話です。子供の幸せを願うとすればどれが正解なのでしょうか。この手の物語では、「才能よりも人間性のある子どもに育ってほしい、普通の教育を受けさせよう、お金よりも本人の幸せが大事なのだから」というような結末が多いような気がします。そちらのほうが物語として美しいからでしょうかね(;'∀')しかし、現実はそうでない場合が多いですよね。能力も才能も人間性も、どれも大事なのですが優先順位は人それぞれな気がします。

イヴリンはダイアンに異常なまでのスパルタ教育を受けさせ、メアリーにも同じことをしようとするので、毒親のようにも見えます。しかし、私は鑑賞中あまりイヴリンに嫌悪感がありませんでした。最後のシーンで「彼女の死後じゃない」というようなフランクのセリフがあったのですが、イヴリンもこれはショックだっただろうな、、、とかなり同情しましたね(;_:)

そして、メアリー!ちょっと生意気だけどそれも含めてとっっっても可愛いです(*^^)vフランクが手放したくないのもわかる~( ´∀` )

大人たちがメアリーのためにガヤガヤやっているお話ですが、自分がメアリーの立場だったらどうしてほしいのかな?という視点で鑑賞しても面白い作品だと思います!お薦めです(*^^)v


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<一言メモ>
クリス・エヴァンスといえばキャプテン!と叫びたくなりますが、それ以外の映画では全くヒーロー感はないですね( ´∀` )いい意味で(笑)


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