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一日に何度もやり直せる

朝目覚めて誓っても

朝、目が覚めると思うことがあります。今日はこんな一日にしよう。こんな自分でいよう。そう思っていると、さっそく机の角に小指をぶつけてしまい、今日はついていないと断言してしまう。

ついてない出来事については何でも良いのですが、すぐにその日をダメな一日だと判定しがちなのは、よくある日常のように感じます。

それに対して、今日はなんてラッキーなんだという日は、なかなか思えないものなんです。どんなに良い出来事があったとしても、すぐにネガティブな出来事があると、たちまち今日をついてない日と認定してしまう僕がいるからです。

それは、自分自身がネガティブな人間だと思っていました。僕は弱い人間だから仕方がない。そう思ってきたけれど、どうやら、人そのものがネガティブに引っ張られやすい生き物だということが分かりました。

自分自身だけのせいではないとしても、今日はついてない日だとか、ダメな一日とネガティブに断定してしまうと、もちろん、残りの一日もネガティブな方に引っ張られてしまい、嫌なことが続いてしまうように感じてしまいます。夜眠りにつくまで、どんよりとした気もちのまま、過ごし、明日こそはと思いながら眠りにつきます。

今日、僕が提案したいことは、一度ネガティブなことが起きてしまうと、その日一日をダメな日と断定してしまうのは、非常にもったいないと考えたのです。

寝ればリセット出来るかもしれないけれど

僕らの思考の前提にこうあるはずです。寝れば、リセット出来る。嫌なことも、寝れば大抵のことは忘れることが出来る。このことは、僕は半分正解で半分は世界ではないと思っています。

確かに、寝る事で思考や感情は整理されるものだとされているのは事実です。これは、睡眠の本を読んだ時に知りました。睡眠によって、記憶を整理する(学習・運動)、健康なメンタルの保持、免疫を高める、脂肪燃焼などの効果があるそうです。

しかし、何も寝る事だけがリセット出来るツールだけじゃないということが、僕は考えます。会社で「おはようございます!」と挨拶するとき、通勤中の電車の扉が開いたとき、お昼ご飯を食べたとき、3時のおやつを食べたとき、「お疲れさまでした。」と勤務を終えるとき。そういった時だって、気持ちをリセット出来るはずですから。

よく、会社や学校で嫌なことがあると、気持ちが落ち込んだまま、帰宅して、せっかくの家族の食事や団らんに気持ちが入らないときがあるものです。でも、これって非常に勿体ないです。非常に悲しいことです。だって、家族と言うものは、癒しでもあるものだと思うようになったからです。

だから、一晩寝る事だけが一日のリセットだと考えずに、細かく刻んでいく。それは、自分次第で一日に何度でもやり直せるのですから。

お釈迦様が教えてくれるもの

僕は、お釈迦様の教えである「刹那に生きる」と言う言葉が好きなのです。

それは、ある日弟子が「私の前世は何でありますか?」と言う問いに対して、お釈迦様が、「そんなことを考えずに、この刹那を大切にして生きよ。」と助言されたそうです。

この解釈は様々で、この瞬間だけが楽しければ良い。過去や将来のことを考えずに、ただただ、この瞬間を充実させれば良いもの。そういう風に捉えている方も多いと聞いたことがあります。だけど、そういう否定的に選んでいくよりも、今が良くなければ、過去も将来も良くなるはずがない。こう前向きにとらえていく方が、自分にとって、どれだけプラスに出来るのかを考えたときに、僕は後者を選びたいと思えたのです。

刹那とは、極めて短い瞬間といいます。指を射鳴らす瞬間を65刹那とも言われるくらい短い一瞬なのです。今を大切にするよりも、もっと今、この瞬間を大切にするという意味です。極めて短い一瞬を生きるという教えなのです。そこに、過去や未来を考慮する時間はありません。その瞬間をまるで切り取ったように、その瞬間を生きるという意味だと僕は思えてなりません。
それは、僕らが何度も何度もやり直せるという意味を示してくれています。

僕がそう思えるのは、夢も家族も仕事も家も何もかも失ってしまい、生きる意味も無くし、希望も見えなくなったことがありました。もう人生が終わってしまったと強く感じました。人生のどん底の中、自ら命を絶とうとさえした僕自身が、今人生をやり直せているからです。

だから、僕は人はどんな時も、どんなことがあっても、どんなことをしてしまっていても、人生をやり直すことができるものだと信じています。

これから、待っている未来は、過去に縛られたものではなく、自分自身が決めることが出来る新しい時間であるのです。そんな感覚を強く持っていれば、これから先も自分の在り方を大切にすることが出来るのではないかと思えるのです。

だとするのなら、一日の中で、ネガティブな出来事があったからといって、今日という日をダメな日と判断してしまうよりも、一日の中でさえ、僕らは何度も生まれ変わり、朝を迎えた時の気持ちになっていいものだと決めていいものなのです。

その積み重ねが、未来の自分を確実に変えてくれるものになるのも事実だからです。


最後まで読んでいただきありがとうございます。
メルシー

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