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自己肯定感は無くても大丈夫

社会の価値観に流されて

近年、この社会全体が多くのことを受け入れていこうという傾向にあります。かつては、世間の常識とか社会の常識で、その常識から外れてしまうと、社会全体から冷たい視線を注がれたり、常識がないと淘汰されたり。変人扱いされてきました。普通じゃないとダメだったんです。

ですが、みんなそれぞれの価値観があるものだよね。みんなそれぞれで、みんな違っていいものだよね。と、社会全体が、多くのことを受けいれようとしているのが、今の社会の傾向にあるということです。

どうも、それに流されているような気がするのは僕だけなのでしょうか。

やはり僕の中でも、そんな社会の傾向に感化されて、なんでも受け入れなければいけないと意識しているのです。誰かや自分を常識で縛ってはいけない。誰かや自分を自分の物差しで決めつけてはいけない。それは、本当に素晴らしいことなのです。ですが、どこか自分を抑え込んでしまっているような気がします。自分の中で無意識に感じる矛盾が、心にバグをもたらしているような気がするのです。

そもそも自己肯定感ってなに?

前置きが長くなってしまったのですが、今では、本当によく耳にするようになっている言葉として、「自己肯定感」があります。このような言葉を、僕は、何も抵抗なくすんなりと受け入れていたんです。

自己肯定感が高い方が、自分らしく幸せに生きることが出来るから良いものだと聞いて、何も疑いもせずに受け入れていました。そして、僕は、自分が自己肯定感が低いと悩むようになっていました。

仕事で上手くいかないと自分を責めてしまう。自分を否定してしまう。どんな時だって、自分を肯定することが大事なのに、気が付けば、自分にダメ出しをしているのです。

どうすれば、自己肯定感が高くなるのか、必死になって学んでいるうちに気が付いたのです。

僕自身が自己肯定感という言葉に縛られていたんだということ。

もしも、僕が自己肯定感が凄く高い人間だったら、どんな風になるのか想像してみたんです。

失敗しても自分を肯定し、人を傷つけたとしても反省もしないで自分を肯定してしまう。それは、本人からしたら、その瞬間は幸せなことなのかもしれない。でも、そんな感じでは成長できるはずがないと僕は思うのです。何でもかんでも自分に大丈夫なんて、物凄く薄っぺらい人間ではないだろうかと疑問に思うのです。仮に、そんな人が同じ職場にいたとしたら、僕は、多分、その人のことが苦手で嫌いになると思います。会社で問題が起きても、笑顔でニコニコ大丈夫って言われたら、空気も読めないのかと腹が立ってしまうと思うからです。

人生が良いときもあれば悪いときもあるように、自分の中でも肯定することもあれば否定するものなのです。人というものは、振り返り反省するから、気付きを得るのです。道を踏みはずしてしまったときや過ちを犯してしまったとき、自分を否定するから心改められるのです。自分に叱咤激励するから踏ん張れるのです。そうではないでしょうか。こんなことを言うのはおおげさなのかもしれないけれど、不安になり迷い、時には、失敗し、時には自信を失い、自分を否定して自分を顧みる。そうした分だけ人は成長することが出来るし、そうやって乗り越えた分だけ人間性に厚みがますのではないでしょうか。

よく、考えてみたら、自己否定してしまう自分は、人間的にとても良い状態であることに気がつけたのでした。

最後にもう一度だけ言わさせてください。自己肯定感が高いことは、あらゆる本に書かれているように、本当に素晴らしいものです。それを決して否定するつもりはありません。ただ、そうなれない自分であっても、認めることが出来るのではないかと思うのです。自己肯定感が低くて悩んでいる気持ちを手放すことが出来ました。

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最後まで読んで頂きありがとうございます。
今日も自分をご機嫌に。
メルシー

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