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自由と逃走

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金澤流麺の閉店から新たな店を始めるまでの心境の変化などを綴っていきます。
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自由と逃走 5

自由と逃走 5

何から逃げ出そうとしていたのだろう?

その『何か』がわからないまま逃げ出そうとしていた。

しかし『逃げてもいい』と自分に言い聞かせることができたら、身も心も軽くなれる気がした。

俺は過去に何度か現実から逃げ出した。

しかし逃げ出した先で自分でも予想もつかなかった出会いがあり、気がついたら想像もしていなかった未来が待っていた。

その挙げ句が今の素浪人のような状況なのだから、社会人としては褒

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自由と逃走 4

自由と逃走 4

どうにも最近覇気がない。
病んでるとか凹んでるとかではなく、覇気がない。
生活が弛緩している。

ある友人が俺にこんなことを言った。

「大ちゃんは今はのんびりとしてなよ。どうせまた怒涛の日々が来るんだから」

またある友人はこんなことも言った

「大ちゃんは先読みをしすぎて考えすぎて行動をしないように見える」

どれも当たっているような気がする。

自分では今は動けない理由があると考えていて(こ

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自由と逃走 1

自由と逃走 1

だいぶ長い間このNOTEを更新していなかった。

と言うのも店を閉めてからのご縁が重なって年明けに新しいプロジェクトのお話しをいただけたからだった。

当時はそのプロジェクトがすぐに動き出しそうな雰囲気だったので出張料理&ラーメンの予約を打ち切り、このプロジェクトに注力するために時間を空ける事にした。

そしてすぐにそのプロジェクトについて発表できると考えていたし、今頃はそのプロジェクトは動き出し

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自由と逃走 3

自由と逃走 3

俺は再び本気で逃げようと考えた。

何から逃げようとしたのだろう?

冷静に考えてみれば逃げ出さなきゃいけないことなど何もない。

むしろ15年〜9年前の辻堂での日々や、つい2年前までの野々市市での日々の方が逃げ出したいくらいに辛いことばかりだった。

今はどちらかというと、平和だ。

俺のことを追い立てるものもいない。

命の危険を感じるような存在も出来事も起こらない。

過不足なく暮らしている

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自由と逃走 2

自由と逃走 2

『逃げる』という言葉にはどうしても悲観的で否定的な意味合いを受け取ってしまう。

特に俺の様に体育会系で育ち、かなり気合いの入った先輩方も多数おられた環境で育つと

『逃げる=敗北』

という価値観がどうしても心の奥底にあるような気がしてならない。

そこで立ち止まって考えてみる…

俺、一体なにと戦ってるんだ?

敗北の意味

一昨年の9月に店を閉めた。

自分としては納得をして閉めたし、今振り

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