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伝統文化レポートPart4.本藍染めは日本の環境考慮型サステナブルファッションだった1

前回、アップしました本藍染の長板中形には「お米」が随所に使われているお話を書きました。

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本藍染めの歴史

「お米」だけでもビックリいたしましたが
更に深掘り調査してまいります。

◆藍染めの歴史と世界最古の藍染めについて

そもそも現代のように石油や化学染料の発達がされていない江戸時代に「長板中形(江戸ゆかた)」が誕生したので、当時は限りある身近な資源を有効活用していたことが垣間見れます。

また天然染料である藍染めや藍の栽培は、日本だけでなく世界各地でも使用されているのでご紹介

世界最古の藍染めは「エジプトのミイラ」から発見?!

紀元前2500年〜1200年頃のエジプトの古代都市テーベ古墳から発見された「ミイラの巻布」が世界最古の藍染めの布とされています。ツタンカーメンのミイラにも藍染の布を使っていたそうです。

日本で藍の栽培がされたのは奈良時代

古代の出雲地方にて出雲神話の担い手と言われている「出雲族」が
日本で最初に藍の栽培をしたと言われている。

室町時代は藍は「薬草」として多く広まった

藍は、葉っぱや実を食用としても使用された身近な薬草でした。
食あたり防止や解熱作用、止血、虫刺され、咽頭炎などに効果があり
また江戸時代には、
藍染に使用する「すくも」という藍の葉を乾燥→発酵させたものを
生で食べるとフグ中毒に効果があると言われていたそうです。

食べて良し、染めて良し、虫除けにも良し

薬草として人の体を元気にし、更に染め物としても古代から親しまれてきた藍ですが、効能の高い「藍染めの浴衣」をタンスに入れておくだけで「着物の虫除け」にもなりかなり重宝されていたということです。

続く・・・


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