原田未来|ローンディール代表

株式会社ローンディール代表取締役。「レンタル移籍」という事業を通じて、主に大企業の人た…

原田未来|ローンディール代表

株式会社ローンディール代表取締役。「レンタル移籍」という事業を通じて、主に大企業の人たちに一定期間ベンチャー企業で働く機会を提供しています。新しい働き方の選択肢を作ることで人材の流動性が高まり、個を活かす組織・自らの能力を最大限に発揮できる個が増えていくといいな!と思っています。

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  • ぼくらは仕事で強くなる -ローンディール代表 原田のノート-

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記事一覧

曖昧さと明確さ、もしくは自信と不安の揺らぎの中にあるもの・・・自分のリーダーシップの特性を考えてみる

大企業の経営者の方や人事担当者の方とお話をする時に、よく話題になることの一つに、自分の会社では「マネージャーは育つが、リーダーは育たない」という課題について、ど…

社員が社長になった話…から、社員の成長機会というものを考えてみた。

先月、弊社ローンディールの社員、村上さんが会社をつくり、社長になりました。 もともと彼女はアートに興味があって、対話型鑑賞の技法を学んだり、オリジナルのワークシ…

どうしたら「全員が創業メンバー」という会社をつくっていけるのだろうか。

会社の社員全員が経営者意識を持ち、主体的に動けるようになってほしい。きっと多くの企業が試行錯誤しておられるテーマではないかと思います。 エンゲージメントとか、働…

ジョブ型雇用のリスクは、自分からキャリアの選択肢を作れなくなることかもしれない。

個人的にジョブ型雇用については懐疑的な印象が強いのですが、以下の連載記事を読みながら、改めて言語化されたことがあったので、今日はその話を。 気になったのは以下の…

「越境」を「組織変革」に繋げるために大切な3つのこと

社外との人材交流によって社員を育成しようという動きが、今年に入ってますます活性化しているようです。 このような取り組みは「越境」もしくは「越境学習」といわれます…

働き方の自由度と選択肢は、会社にとって大きな武器になる。

最近入社してくれたメンバーが、こんなコメントをしてくれました。それがきっかけで今日は記事を書いています。 彼女は大企業でキャリアを歩んでこられたものの、家庭の都…

「人材輩出」ということが企業にとってどんな意味を持つのか、考えてみる。

大企業で働いていた人材が、スタートアップ・ソーシャルセクター・地域・教育などの領域に飛び出していき、そこで価値創造や変革に取り組んでいく。 そういう動きが増えて…

社会課題に対して具体的に行動できることがなくたって、「思いを馳せる」ことはできる

SDGsというキーワードも浸透し、社会課題について語られる場面はずいぶん増えてきました。しかし、貧困・格差・戦争・環境といった大きな課題に対して、私たちは何ができる…

もしも副業をしているなら(始めるなら)、その経験を自分の会社で話題にできるといいですね。

副業というと、どこの企業がどんな制度を始めたか、個人がどんな目的でどんなところで働いているか、という話題になることが多いですよね。ただ私は、もう一つ考えるべきポ…

就職先・・・「やりたいこと」があるなら大手企業に、探しているならスタートアップに行くのが良いと思う。

就職活動なんて遠い昔の話(というか、私の場合には就活自体をしなかったので、昔も何もないんですけれど笑)ですけれど、就職先が大手なのかスタートアップなのかというの…

人への投資も学び直しもいいけれど、もっとシンプルに、「人が人の成長を願う」という繋がりを育みたい。

人に投資するとか、スキルをアップデートするとか、最近、働く人にフォーカスされることが増えていますよね。それはとてもいいことだと思うのですけれど、投資とかスキルっ…

リスキリングしなくたって、「スキルが自動アップデート」されるようになると良いですよね。

人生100年時代、テクノロジーの進化などなど、いろいろな背景から「リスキリング(学び直し)」の必要性が語られる今日この頃ですが、本来、スキルって何かを達成するため…

副業人材を受け入れる組織のノウハウを、みんなで蓄積してみませんか。

「副業」ということが話題になって、5年以上の月日が流れます。メディアでは大企業各社の「副業解禁」の動きが取り上げられ、事例も増え、企業が積極的に実施しようとして…

なぜ今、「遠心力と求心力」なのか

今年、3年ぶりに開催するローンディールフォーラムというイベントを開催します。そして今回はテーマを「企業の遠心力と求心力」と設定しました。なぜ、このようなテーマに…

自分にどんなスキルがあるのか、語れますか?

この5〜6年で人生100年時代という考え方は浸透し、副業もある程度の市民権を得て、コロナ禍による働き方の変化しました。そのような流れを経て、今、「人への投資」につい…

「レンタル移籍」という事業に魅せられて7年を経たら、14個の事業が生まれていた話。

先日、とある社内会議で、うちのCOO、後藤さんが放った台詞。 そうなんです。「レンタル移籍」って、大企業で働く人が、半年とか1年とか、ベンチャー企業に行く・・・構造…

曖昧さと明確さ、もしくは自信と不安の揺らぎの中にあるもの・・・自分のリーダーシップの特性を考えてみる

曖昧さと明確さ、もしくは自信と不安の揺らぎの中にあるもの・・・自分のリーダーシップの特性を考えてみる

大企業の経営者の方や人事担当者の方とお話をする時に、よく話題になることの一つに、自分の会社では「マネージャーは育つが、リーダーは育たない」という課題について、どうするかという話があります。

リーダーシップにも多様なあり方があるでしょうし、だからこそ、いろいろなリーダー論があります。

最近、うちの会社におけるリーダーシップってどういうものだろうってことを考える機会があったので、今日はそのあたりの

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社員が社長になった話…から、社員の成長機会というものを考えてみた。

社員が社長になった話…から、社員の成長機会というものを考えてみた。

先月、弊社ローンディールの社員、村上さんが会社をつくり、社長になりました。

もともと彼女はアートに興味があって、対話型鑑賞の技法を学んだり、オリジナルのワークショップを作ったりして個人の趣味の範囲で活動をしていました。そのワークショップを社内でやったりもしてきたのですが、今後どうやって活動していこうかという相談を受け、「自分で会社つくってみたら?」という話になったのがきっかけです。

そして、つ

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どうしたら「全員が創業メンバー」という会社をつくっていけるのだろうか。

どうしたら「全員が創業メンバー」という会社をつくっていけるのだろうか。

会社の社員全員が経営者意識を持ち、主体的に動けるようになってほしい。きっと多くの企業が試行錯誤しておられるテーマではないかと思います。

エンゲージメントとか、働きがいとか、人的資本への投資とか、そんな話題も増えていますよね。

いずれも大切なテーマだとは思うんですが、そもそも、会社と個人が別という前提だから関係性の話になるんだよなぁと思うのです。極端な話、みんなが「自分の会社」って思っていたら、

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ジョブ型雇用のリスクは、自分からキャリアの選択肢を作れなくなることかもしれない。

ジョブ型雇用のリスクは、自分からキャリアの選択肢を作れなくなることかもしれない。

個人的にジョブ型雇用については懐疑的な印象が強いのですが、以下の連載記事を読みながら、改めて言語化されたことがあったので、今日はその話を。

気になったのは以下の部分。

これはまさにジョブ型雇用の典型的な部分だと思うのですが、「ジョブ型」を推進しても「キャリア自律」が進まないという課題があるとのこと。

それもそのはずではないでしょうか。そもそも職務記述書が明文化され、提示された選択肢の中からし

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「越境」を「組織変革」に繋げるために大切な3つのこと

「越境」を「組織変革」に繋げるために大切な3つのこと

社外との人材交流によって社員を育成しようという動きが、今年に入ってますます活性化しているようです。

このような取り組みは「越境」もしくは「越境学習」といわれますが、あらゆる取り組みがそうであるように、ただただ「越境」すれば全てがうまくいくというわけではありません。

特に、それが個人を超えて組織への働きかけを促すという目的のものであれば尚更です。そこで今日は、「越境」を「組織変革」に繋げるために

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働き方の自由度と選択肢は、会社にとって大きな武器になる。

働き方の自由度と選択肢は、会社にとって大きな武器になる。

最近入社してくれたメンバーが、こんなコメントをしてくれました。それがきっかけで今日は記事を書いています。

彼女は大企業でキャリアを歩んでこられたものの、家庭の都合で地方都市に移住・出産を経験されてから働くことの選択肢が狭まってしまい、ご自身の力を持て余し、社会と繋がることすら避けるようになってしまったというのです。

そんな彼女とたまたま縁があって、初めてお会いした時に思ったのは「こんな優秀な人

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「人材輩出」ということが企業にとってどんな意味を持つのか、考えてみる。

「人材輩出」ということが企業にとってどんな意味を持つのか、考えてみる。

大企業で働いていた人材が、スタートアップ・ソーシャルセクター・地域・教育などの領域に飛び出していき、そこで価値創造や変革に取り組んでいく。

そういう動きが増えていけば、スタートアップの事業成長や、いろいろな社会課題の解決が加速するのではないかな。そのために、大企業がどんどん人材を輩出する機関になればよいのではないか・・・そんなことを考えることがあります。

でもそれは、大企業からしてみたら到底受

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社会課題に対して具体的に行動できることがなくたって、「思いを馳せる」ことはできる

社会課題に対して具体的に行動できることがなくたって、「思いを馳せる」ことはできる

SDGsというキーワードも浸透し、社会課題について語られる場面はずいぶん増えてきました。しかし、貧困・格差・戦争・環境といった大きな課題に対して、私たちは何ができるでしょうか?課題が解決されていけば良いと願いながらも、傍観者でしかないと感じる方も少なくないのではないでしょうか?私もそんな一人なのですが、先日アフリカに出張し、社会課題とどう向き合っていけば良いかを考える機会を得たので、今日はそんなお

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もしも副業をしているなら(始めるなら)、その経験を自分の会社で話題にできるといいですね。

もしも副業をしているなら(始めるなら)、その経験を自分の会社で話題にできるといいですね。

副業というと、どこの企業がどんな制度を始めたか、個人がどんな目的でどんなところで働いているか、という話題になることが多いですよね。ただ私は、もう一つ考えるべきポイントがあるのではないかと思っています。それは、副業を解禁した組織(つまり本業側の企業)と副業をしている個人の関係性について、です。もう少し具体的にいうと、副業先で取り組んでいることや、そこで気づいたことを、個人が組織にフィードバックできる

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就職先・・・「やりたいこと」があるなら大手企業に、探しているならスタートアップに行くのが良いと思う。

就職先・・・「やりたいこと」があるなら大手企業に、探しているならスタートアップに行くのが良いと思う。

就職活動なんて遠い昔の話(というか、私の場合には就活自体をしなかったので、昔も何もないんですけれど笑)ですけれど、就職先が大手なのかスタートアップなのかというのはいつの時代も、悩みポイントですよね。そこで、今、事業を通じて大手企業・スタートアップ双方とお付き合いしている立場から、これから就職活動をされる皆さんに向けて、私なりの考えをご紹介します。

(簡単に自己紹介をしておくと、私は、大手企業の社

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人への投資も学び直しもいいけれど、もっとシンプルに、「人が人の成長を願う」という繋がりを育みたい。

人への投資も学び直しもいいけれど、もっとシンプルに、「人が人の成長を願う」という繋がりを育みたい。

人に投資するとか、スキルをアップデートするとか、最近、働く人にフォーカスされることが増えていますよね。それはとてもいいことだと思うのですけれど、投資とかスキルって言葉が先走ってしまわないようにしたいですよね。今日はそんな話をしたいなと思います。

まず、そう思ったきっかけをご紹介します。

(私は、大企業の人材にベンチャー企業で働く機会を提供する「レンタル移籍」という事業をやっているのですが、これ

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リスキリングしなくたって、「スキルが自動アップデート」されるようになると良いですよね。

リスキリングしなくたって、「スキルが自動アップデート」されるようになると良いですよね。

人生100年時代、テクノロジーの進化などなど、いろいろな背景から「リスキリング(学び直し)」の必要性が語られる今日この頃ですが、本来、スキルって何かを達成するための手段なはず。

そう考えると、スキルを獲得すること自体が目的化してしまわないようにすることが大切だと思うのですが、皆さんはどうお考えになりますか?

いきなり話題が飛び、私事で恐縮なのですが、今、うちの娘が小学校6年生で塾に通っています

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副業人材を受け入れる組織のノウハウを、みんなで蓄積してみませんか。

副業人材を受け入れる組織のノウハウを、みんなで蓄積してみませんか。

「副業」ということが話題になって、5年以上の月日が流れます。メディアでは大企業各社の「副業解禁」の動きが取り上げられ、事例も増え、企業が積極的に実施しようとしていることがみて取れます。

また、人事制度系の情報誌などでは定期的に「副業解禁に向けた制度設計」のような知見も取り上げられ、広く共有されています。

徐々に副業する人が増えてきているという状態ではあると思うのですが、一人ひとりの働き方に変化

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なぜ今、「遠心力と求心力」なのか

なぜ今、「遠心力と求心力」なのか

今年、3年ぶりに開催するローンディールフォーラムというイベントを開催します。そして今回はテーマを「企業の遠心力と求心力」と設定しました。なぜ、このようなテーマに設定したのか、今日はそんな話をしてみたいと思います。

ちなみに、ローンディールフォーラムというイベントは、私たちが事業活動を通じて見えてきたものを社会に還元することを目的として開催してきました。まぁ社会に還元なんておこがましい話ではありま

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自分にどんなスキルがあるのか、語れますか?

自分にどんなスキルがあるのか、語れますか?

この5〜6年で人生100年時代という考え方は浸透し、副業もある程度の市民権を得て、コロナ禍による働き方の変化しました。そのような流れを経て、今、「人への投資」についての議論が増えています。

テクノロジーの進化や業界構造の変化などによって、これまで企業が人材育成をして社員に身につけさせてきたスキルが陳腐化し、新たなスキルを身につけてもらわなければいけなくなった。これが、「人への投資」のなかで必ず上

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「レンタル移籍」という事業に魅せられて7年を経たら、14個の事業が生まれていた話。

「レンタル移籍」という事業に魅せられて7年を経たら、14個の事業が生まれていた話。

先日、とある社内会議で、うちのCOO、後藤さんが放った台詞。

そうなんです。「レンタル移籍」って、大企業で働く人が、半年とか1年とか、ベンチャー企業に行く・・・構造的には、ただそれだけのことなので、関わったことがない方にとってはピンとこないと思いますが、「レンタル移籍」には悪魔的魅力があるんです。

ということで今日は、「レンタル移籍」の悪魔的な魅力と笑、その魅力に7年間も魅せられてきた私たちの

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