見出し画像

自分がアダルトチルドレンだと気付いてしまった件

こんにちは。AKERUです。
躁鬱病と診断されてから丁度1年経過しました。

暗い話になりますが、鬱症状が重いときは希死念慮がでます。そういうときは、生きることがただの重荷にしか感じられず、死んだ方が楽なんじゃないかという気分になります。

過去の嫌だったこと、辛かったことばかり思い出され、やり場のない怒りや憎悪に心が支配されてしまいます。

ただ、うつ病になる前から、元々そのような性格をしていたように思います。おそらく自分はアダルトチルドレン(精神が未成熟)なのではないかと考えています。

加藤諦三さんの『「大人になりきれない人」の心理』によれば、幼少期に母親から十分な保護を得られなかった人がアダルトチルドレンとなり、その母親的な役割を他者に対しても求めてしまうことが苦しみの根源とのことです。

確かに、自分の母親は精神的に未熟で、ヒステリックに泣いたり不機嫌になって顔色を伺わせるようなタイプの人間でしたので、小学生の頃から、悲しいときや辛いときも母親に甘えるようなことはできず、じっと耐えるしかありませんでした。

そのため、大人になった今でも、母親的な愛や寛容さを他者にもつい求めてしまう傾向があり、それこそが生きにくさの原因だったのではないかと推察しています。

例えば、恥ずかしいのですが、少しでも他人に冷たい対応をされるだけで、とてつもなく悲しくなります。自分が何か気分を害することをしたんだと不安になり、その場から離れたくなります。

しかし、改めて考えてみると、自分なんて、他人からすれば、その辺に落ちている石ころ程度にしか思われないですよね。大事に扱ってもらうことを期待するからこそ、他人の冷たい対応に過度に影響を受けてしまうんです。

自分もそうですが、アダルトチルドレンは両親に対して「もっと大事に扱って欲しかった」という子どもの頃の不満を抱えています。その未消化の不満が、両親以外の組織や人間に対しても、「大事にして欲しい」「チヤホヤしてほしい」「特別扱いしてほしい」といった期待に変わってしまっているのです。それがアダルトチルドレンの自己中心性にも繋がっています。

「期待」というのは人間関係を拗らせてしまう一番の要因です。なぜなら、期待をするということは、その物事を「当たり前」だと思ってしまうからです。

もっとわかりやすくいうと、100点が当たり前になってしまうので、物事を減点方式で考えてしまいます。あら探しをするかのように、足りない部分、手にしていない部分、マイナスな面ばかり探してしまいます。

ちょっとでも人の対応が冷たく感じてしまえば、期待は裏切られたと感じ、不満を抱えてしまいます。自分を期待通りにもてなしてくれなかった恨み辛みを何年も抱えることになってしまいます。

そこには、期待を裏切られたという「被害者意識」ばかり脳を支配し、1ミリも与えられた物事に対する感謝の念がありません。

それは、周囲の人を疲れさせ、呆れさせ、最終的には、例え家族でも愛情が冷めます。

不満を抱える=期待をする=減点方式で考える癖が付く

期待が外れる=被害者意識を持つ=人間関係がこじれる

という感じです。

さらに、物事が期待通りに進むなんてことは珍しいですし、特に他人は思い通りに
動いてはくれないので、高確率で期待は外れてしまいます。自分中心で世界は回っているわけではないので、思い通りにならないことなんてたくさんあります。

そんなときに、いちいち絶望してしまうことは、多大なストレスが発生してしまうので、精神的にまともではいられなくなります。

先だって書いた通り、おそらく自分はアダルトチルドレンだったことから、「自分のことをもっと大事にしてほしかった」という不満を抱えていて、その不満のやり場として、他人や物事に期待をする癖が付いてしまっていました。

だからこそ、他人のちょっとした冷たい態度や、人生の失敗などに対して過度に絶望してしまい、結果的にうつ病になってしまったのではないかと思っています。

それでは、自分のようなアダルトチルドレンは、今後どのように生きていけばいいかというと…。思いつく限り、列挙します。

・何事にも期待しない。特に人には期待しない。期待しなければ絶望しない。減点方式ではなく、加点方式で考える。加点方式で考えれば、どんな結果でもマイナスにはならない。

・他人にとって自分はさほど重要ではなく、その辺に落ちている石ころと同程度
だと認識する。ちやほやされないからって、いじけない。

・他人には不機嫌になる自由があるのだから気にしない。他人の不機嫌が過度に気になるのは、両親に対して「不機嫌にならないで欲しかった」という不満を抱えているから。その不満を「期待」という形で他人にぶつけない。

・過去に手にできなかった物事ばかり注目しない。良いことや嬉しいこともあったはず。過去についても加点方式で考える。自分より良い環境で育った人と比べない。どんな人も、いずれ100年程度で死ぬ生命体なんだから、大した差はない。

・今手にしているものに注目する。もし何にもなくても「命」があればワンカウント。この身体さえあれば、ご飯がたべれるし、外も走れる。それで十分。

といった感じです。

他にも思いついた「生き方のコツ」みたいなものがあれば、ぜひ教えてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?