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特別なあの子には、もう会えないかもしれない

今日も1日、おつかれさまです。

今回は、私にとって、特別なあの子について、話します。

※はじめに、いくつか注意事項があります。

私の特別なあの子は、今では連絡先も知りませんし、会うことも難しいです。
なので、友達といえるかは、少々あやしいため、
特別なあの子
として、話していきます。

また、私は友人が少ないのですが、
友人のことは、とても大切に思っています。
友人が大事な存在であることには、変わりありません。

むしろ、現在でもつながりがあることを考えたら、友人の方が大事です。

いつも助けてもらっていますし、お世話になっております。
ありがとうございます。
とても感謝しても、しきれませんね。


これらを前提にしたうえで、
記憶のなかにいる特別なあの子として、話していきます。

彼女とは、小学生のときに出会いました。
高学年になって、私の通っていた小学校に転校してきたのです。

ちなみに、私の学年では、転校していく人はたくさんいましたが、転校してくる人は珍しかった記憶があります。

転校してきた彼女は、
癒し系というか天然というか、不思議な雰囲気がありました。

動物が好きで、ふわふわした印象ですが、
背が高く、スポーツが得意というギャップも魅力的でしたね。

なかでも彼女は、絵がとても上手で、
修学旅行などのしおりの表紙をほぼ毎回担当していました。
素敵な女の子なんですよ。

転校生ということもあり、みんなの注目の的でした。
クラスの女子グループにも馴染んでいました。

しかし、彼女は、おっとりとした性格で、
だんだんと周囲から孤立していきました。

小学生の頃の私は、クラスの女子グループに所属していたわけでもなく、
誰と一緒にいることもなく、
なんとなく、人がよってくるような人でした。

友達がいないといけない、
行動するときに1人になってはいけない、
仲間外れにされるのはだめだ、
そうやって、育った私ですから、
うまく人間関係を築くことは、できていました。

当時、女子グループに所属していたわけではありませんが、仲間外れにはされませんでした。
むしろ、行動はせずとも、うまく仲良くしていたと思います。

そのグループから外れた子は、私と行動をしていたため、
私が1人になることもありませんでした。

なんだかんだ、うまくいっていたのです。

小学生だった私は、誰かに嫌われることもなく、
1人になることもなく、
私と行動することで1人を回避する、
そんなうまく使われるような存在でした。

誰からも嫌われない、そのために頑張っていましたからね。


彼女は、1人になっても仕方ない
といった態度でした。

前の学校でも、うまく馴染めなかったとか、
友達はいたけど、親の都合で転校した、などの噂もされていました。
正直、真相はわかりません。

私は、彼女が気になっていました。

1人でいたら、さみしいでしょ。
っていう、私の勝手な想像もあります。

そのうえで、
私は、この人と一緒に行動するっていう固定の友人がほしかったのかもしれません。

女子グループから外れた子が、
私と一緒に行動していましたが、
その子達は、順番がめぐっていたので、
固定ではありませんでした。

1人外れて私と一緒にいたと思ったら、
次の子が外れて、私と一緒にいた人と交換していく、
その繰り返しでした。

1人でいる彼女をみて、
彼女なら、私と一緒にいてくれるかな
なんて、淡い期待もあったかもしれませんね。

彼女とよく話すようになった私は、
彼女ととても仲良くなりました。

一緒に絵を描いたり、家に遊びに行ったり、
私が強引なところもあり、迷惑をかけていたかもしれませんね。

そんな私は、小学生のころは、
とても仲がよかったと思っていました。


中学生になると、彼女とはクラスが離れてしまいました。
3年間、同じクラスにはなれませんでしたね。

彼女とクラスが離れてから、
私はクラスに友人ができていたし、
彼女とはそこまで話さなくなっていました。

スポーツが得意だった彼女は、
私とは違う部活に所属していたため、
接点はほとんどありませんでした。


私のクラスには、特別学級に通っている子がいました。
授業の進捗についていけないなどの事情がある子のためのクラスです。

ある日、担任から、
私は、そこに通う子の給食を届けることを頼まれました。

話したことない子でしたが、頼まれたら、普通に運びますよ。

そこに、彼女がいたのです。

特別学級に通っている噂は聞いていたような気もしましたが、
私は久しぶりに彼女に会った気がしました。

久しぶりの再会でしたが、
小学生の頃みたいに、
楽しく話したことを覚えています。

その次の日から、私は給食を届けるのが、
楽しくなっていました。

同じクラスの子には、
そんな毎日、届けに行って大変じゃないの?
と言われたり、
物好きだね、
と言われたりしましたが、
彼女と少しの時間でも話せるこの時間が、 
私は好きでした。

毎日、たったの5分足らずの時間です。

こんなに短い時間でも、
笑顔で彼女と話す時間は、
まわりの目を気にしなくていい、落ち着く時間でした。

友達
とは少し違うような。
特別な子でした。

私が通うようになってから、
彼女の笑顔が増えたって聞いたときは、
すごく嬉しかったです。

彼女も少しは楽しかったと、感じてくれていたのかもしれませんね。


そんな彼女との時間は、
中学の卒業で、終わりました。

中学を卒業してからは、私たちは違う高校に進学し、
現在は、お互いに何をしているかもわかりません。

私が、このブログを書いていることを
彼女は知りませんし、
私も、彼女がどこで何をしているか、わかりません。

連絡先も知りませんし、
会おうと思っても、会うこともできません。

会えるとしたら、偶然。
ほんとに偶然にまかせるしかありません。

会えたとしても、
何を話せばいいかわかりませんし、
会わないことで、
特別なあの子としての記憶になっているかもしれません。

だから、このまま、お互いに記憶の片隅に
いてくれたら、いいのです。

特別なあの子は、私の記憶の片隅で、
笑ってくれています。

まわりの目ばかりを気にしていた、
嫌われることが怖かった私が、
彼女の前では、落ち着くことができた。

まわりの目を気にしなくていい、特別な時間でした。

特別なあの子は、特別なままでいてほしいです。
だから、彼女に会いたいとは、思いません。

友人とは、少し違う存在ですね。

友人ではないでしょうけど、
記憶の片隅で、光をくれます。

素敵な思い出、なんです。

もう会うことはないとしても、
私は、あなたの幸せを心から祈っています。


ここまで、ご覧いただき、ありがとうございます。
特別なあの子について、話しました。
友人ではないし、今は全く関わりがなくても、
記憶のなかに、特別な存在がいるかもしれませんね。

みさきの世界で、少しでも共感や安心を届けられますように。
みさき

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