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読書記録#6【超AI時代の生存戦略ーシンギュラリティ(2040年代)に備える34のリスト】

1. 本日の1冊

本日の1冊は

「超AI時代の生存戦略ーシンギュラリティ<2040年代>に備える34のリスト」

著者:落合陽一

第1刷発行日:2017年3月25日

読了時間:約2時間

私が好きなNews PicksのWeekly OCHIAIの落合陽一さんが書いた1冊を読んでみました。本書は来る2040年代のシンギュラリティ時代に向けて、今から意識しなければならない34の事柄が書かれております。具体的な事例や、落合さんの実体験のお話も多く、非常に読みやすいと思います。

ここで副題にある、シンギュラリティ(特異点)とは、

人工知能AIが人間の脳を超え、AI自ら人間より賢い知能を生み出すことが可能になる時点

を表します。SF映画の様な世界観ですが、おそらく本当に2040年代に実現するんでしょうね。

本書では、シンギュラリティに備え、これから人間は何を考え、どう行動し、共存していくのかについて書かれております。

本書を読んでいただければ、人間がどのようにデジタルと共存するか、人間だけが持ちうる価値観、これからを生きていく生存戦略が学べると思いますので、興味のある方は是非読んでみて下さい。


2. この本を一言で表すと...

ズバリこの本を一言で表すと、

人として生まれてきた理由を知る

です。

デジタルの共存が避けられない現在、そして未来。テクノフォビア(デジタル恐怖症)との格差は広がっていくことが予想される。時代は戻らないのだから、デジタル社会ついて私たちはしっかり考えなければならないと、落合さんは仰っております。


3. 本の概要

本書では、大きく3つの章に区別して書かれております。

第1章 超AI時代の「生き方」

第2章 超AI時代の「働き方」

第3章 超AI時代の「生活習慣」

落合さんが提言する全ての生存戦略について記したいとこではありますが、今回は1部の事柄に絞り紹介させていただきます。

「ジェネラリストではなく、スペシャリスト」

この一見相反する2者ですが、落合さんは

「20世紀は平均値社会だったので、平均値が高い個体であることがすごく重要だったのだが、私たちの平均的なことは、全てコンピュータがやるようになってくるので、むしろ、ピーク値が高い人の方が重要になる。」

と仰っております。これはニュースでもよく取り上げられるような話ですが、ではスペシャリストになるにはやはり、日本一や世界一を目指さなければならないのかと、絶望してしまいます。

しかし、多種多様な社会になりつつある現代では、ニッチな分野や、ブルーオーシャン、小さなコミュニティの中でトップを狙うことから始めていくことが重要であると書かれております。

そういった小さなコミュニティを探していくことが自分らしさを探すことにつながることができるのです。

デジタルは、多様性を多様性のまま捉えることができるという強みがあります。つまり、これからはマジョリティー・マイノリティーという2極化の概念は消え、どんなに小さくセグメントされた分野でも輝きを放つことが大切であると感じております。

私もこのことを意識して、来るシンギュラリティを楽しみに待っていたいと思いました。


4. 印象に残ったフレーズ

✔ 機械を使う側になるか、機械に組み込まれる側になるか

✔ 「AIはAIとしての仕事を、人間は人間らしいクリエイティブな仕事をすればいい」この議論は思考停止に過ぎず、クリエイティブという言葉であやふやに誤魔化すことで、行動の指針をぼやかす。

✔ サーベイ(調査や測量)は、これから先、ビジョンと同様に大事だ。今、この世界で誰が何をやっているのかを調べ続けるという作業が、絶対に必要だ。


5. 最後に

記事を読んでいただき、ありがとうございました。

昨年から読書を本格的にスタートし、アウトプットをするためにnoteを始めてみました。皆さんからのおすすめの1冊もぜひ教えていただけると嬉しいです。

次回の投稿もよろしくお願いします。


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