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2022年のお気に入り作品たち

毎年年末が近づくと、「今年、特に堪能させてもらった作品たちをまとめておこう、まとめておこう」と思うのですが、
毎度、目の前のことに忙殺されて結局、年を越してしまいます。

2023年も1ヶ月以上経ってしまっていますが、今年(2022年)こそは…!
ということで、備忘録も兼ねて、深く印象に残った作品たちを、記憶をたどりつつ紹介していきます。
(2023年2月24日:音楽とテレビドラマを追記しました)

■映画

『Coda コーダ あいのうた』

アカデミー賞も受賞した作品です。
王道の物語構成ながら、まったくベタな印象を与えないところも素晴らしいです。
万人に好まれそうな名作がアカデミー賞の主要部門に選ばれることは、この時代における明るいニュースなように思います。


『PLAN 75』

こちらはおすすめする相手を選ぶ作品。

観ている間ずっと胸ぐらを掴まれているような感覚でした。

ラストまで寸分も息を抜けない緻密な構成ですが、
だからこそあえて、全く同じテーマでエンタメ方面に振り切ったスピンオフも観てみたい、
そんなふうに思わせてくれる傑作でした。


■書籍

2022年は東京藝術大学で研究生をすることになったことも関係してか、アート関連の本を多数読みました。

面白い本だらけだったので、迷いに迷いましたが、一冊選ぶならばこちらです。

『巨大化する現代アートビジネス』

約7兆6200億円規模の世界のアート業界が、どのように動いているのか、俯瞰で眺めるには最適の一冊です。

エンタメの世界で仕事をしてきた私のような人にとっては、アートという世界の(良くも悪くも)特異性に感嘆させられると共に、
大いにヒントをもらえる機会となりました。


■漫画

今年もたくさん読み漁りましたが、特に気に入った2冊はいずれも小学館関連作品でした。
忖度じゃないです。笑

『舞妓さんちのまかないさん』

作品全体を包む、ほんわかとした空気感に
ついつい気を抜いて読んでしまいますが、
よくよく読み込むと、
凄まじい技術が毎回10ページに詰め込まれていることに気づきます。

(キヨさんの料理も、そんな感じなのかもしれません)


そしてもう一作品はこちらです。

『転がる姉弟』

こちらも作品全体がやわらかな雰囲気で包まれています。
が、子どもの世界を取り巻く残酷な現実もしっかりと描かれているのです。

世の中の厳しさを直視しながらも、
とにかく魅力的な登場人物たちによって、
優しさに満ちた物語にまとめあげる筆致に毎話、舌を巻きます。

サザエさん、ちびまる子ちゃんに続く
国民的家族漫画・アニメになってくれたら…なんて大きな夢までも抱かせてくれます。


■音楽

2022年を通して一番よく聴いたのはこちらの曲です。

Justin Bieber - "Off My Face" ft.CHAEYOUNG from TWICE M/V

Justin Bieber 「Off My Face」の公式MVと、
TWICEのCHAEYOUNG のカバー動画をマッシュアップした動画です。

あまりに完成度が高いので、しばらくの間、二人が本当にコラボしたものと思って聴いていました。

2020年代のクリエイティブの在り方を考えさせてもらえる動画でもあります。


■テレビドラマ

こんな大ヒットドラマを挙げるのは悔しくもあるのですが笑、
ここ10年間でもこんなにハマったテレビドラマは他にないので、挙げないわけにはいきません。

『silent』

ちなみに、ここ約10年間で僕が特にハマったドラマは
『それでも、生きてゆく』(脚本:坂元裕二)
『コントが始まる』(脚本:金子 茂樹)
です。

正直、王道な恋愛ドラマは苦手なくらいです。

『silent』も「話題になってるし、とりあえず観ておくか」くらいの感じで若干斜に構えて観てみたところ、とんでもないくらいどハマりしてしまいました。

素晴らしさの要因は多岐に渡りますが、やはり、ほぼ新人の生方美久さんの脚本の凄さが第一だと思います。

ちなみに、昨年末このドラマのことを語り合いたくて仕方なかったのに、
会社では観ている人をみつけるのも難しかった、
というのが、今の時代っぽいなあとも思いました。

■スポーツ

真剣勝負を「作品」と言ってしまっていいかどうかは意見が分かれるところかと思いますが、
傑作名画を観たような感動すら与えてくれた、という点からすれば、少なくとも僕にとっては「名作」です。


WBC・WBA 世界ライトフライ級王座統一戦 寺地拳四朗 vs 京口紘人

僕は以前から拳四朗選手のボクシングが好きでしたが、
実績の割にいまひとつ人気が上がらない選手でもありました。

ここ数年、注目度は上がりつつあった中、
この王座統一戦でついに人気・知名度・評価、あらゆる面で壁を突き破った感があります。
これからさらに進化していく拳四朗選手からますます目が離せません。

そして、敗れた京口選手もこの試合でむしろ評価を上げた印象すらあります。
負けた側にも惜しみなく拍手が送られる、
実にすばらしい試合でした。


それにしても、2022年の日本ボクシング界の盛り上がりは凄かった。
しかも、かつてのようなバブル人気ではなく、
この先、日本ボクシングはとんでもないレベルになるんじゃないか…
という期待すら抱かせる一年でした。

2023年は日本のボクシング史に刻まれる黄金イヤーになるかもしれません。


急ぎざざっとですが、2022年に特に気に入った作品たちを挙げてみました。


2022年はかねてから挑戦してみたかったことに数多く取り組み始められたり、とても密度の濃い一年でした。

それに伴って、周囲の人たちに感謝する機会も例年以上に多かったように思います。

2023年はまだ始まって1ヶ月ちょっとですが、
長年検討していた企画が一気に具体化したり、
思ってもみなかった機会が飛び込んできたり、
なかなか面白い一年になりそうな予感がしています。

日々、感謝を忘れず、精進していきたいと思います。

2023年もたくさんの傑作と出会えますように!


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