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[理系による「映画」考察] 名探偵コナン 黒鉄の魚影(2023) ➡10代カップルが見るのに何から何まで合理的!

小学4年生の娘から見たいとのリクエストを受けて観に行きました。

いつものコナンらしさ+ラブコメに、機動戦士ガンダム、ルパン三世、宇宙戦艦ヤマト、ふしぎの海のナディア、エヴァ、等々が色々入ってますが、なんとなく"ふしぎの海のナディア"を意識されたかなと(と言っても、ほんのちょっとですが)。監督の立川譲さんは81年生まれとのことで、リアルタイムで見ていてもおかしくなく、なんだか懐かしかったですが、細かい点は専門家にお任せします。

自身がこの映画で驚いたのは、観客です。時間帯が17:30スタートだったからもしれませんが、観客は家族連れを想定していたのですが、8割方若いカップルでした。で、映画を見終わった後、確かに彼らにちょうどいい!、と思った次第です。

ドラえもん、クレヨンしんちゃん、コナン、の定期的に映画で上映するアニメは日本ではすでにエンタメのプラットフォームになっている認識で、そのアニメの基本コンセプトを破らなければ、その枠内で監督の表現したいものを試してもよい、となっている認識です。この仕掛けは、ビジネス側にもクリエイター側にもメリットがあり、要は、ビジネス的に失敗するリスクを低くして新しいものにチャレンジできる、になります。

クレヨンしんちゃんの映画は、哲学的なものがあったりするので、よくこんな攻めたものをビジネス側がOKしたな…、と思う時もありますが、3つのプラットフォームがお互い競いながら良いエンタメが量産されなるのはとても良いことだと思います。

で、今回のコナンは、コナン・蘭・灰原、の三角関係の流れで、若い男性も女性も楽しめるようになっていました。また、改めて今の10代男女が健全に楽しめる映画って何だろう…?、を思い返してみると、彼らが幼いころから接している"名探偵コナン"をプラットフォームとしてそれを実現するのは、何から何まで合理的!、と唸った次第です。

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