みきたま

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最近の記事

日記

ずっと子どもの可愛さというのが分からなくて、分かろうともしていなかったけれど、大好きな人たちが親になり、大切なお子を抱っこさせてもらう中で、最近やっと子どもの可愛さというのを心から感じられるようになった。 今日は電車で隣の席にいた赤ちゃんが、私の上着をよだれまみれの手でどうにか掴もうとしていて、私は全然触ってもらって良かったけれど、お父さんが全力で止めていて微笑ましかった。 世の中を少しでも良くしたいとか、子どもたちの世代に少しでもマシな時代を残したいとか、こんなことを夢見

    • チューリップ柄の傘を買った、モテたくて。

      今日の東京は雨だが、私は傘を持っていない。 家に傘を忘れたというわけではなく、そもそも家に傘が一本もないのだ。 数週間前に傘をなくした。数年以上使っていた、お気に入りの傘だ。高価なものではなかったが、自分の手に馴染みがよく、まさに雨の日のおともといえる傘だった。そんな傘をなくすなんて、その日の私はどうかしていたのだろう。 その日からというもの、私は出かけるたびに傘売り場に立ち寄り、新たなおともとなる傘を探した。目についた傘があれば広げ、全身鏡の前に立ち、その傘が自分に合っ

      • 常識とか非常識とか

        人に言ったらダメな言葉の一つな気がする。

        • 毎晩餃子を食べてたら、箸を噛み砕いた。

          ここ数日、毎晩餃子を食べている。 毎晩って。そりゃあ餃子は大好きだけれども。そう思いながら、毎晩近所のスーパーで12個入り189円の餃子を買っている。種類が複数あって、オーソドックスなタイプや肉多め、大葉入り等がある。いちばんのお気に入りは、ニラにんにく増量タイプだ。私って本当にタチが悪い。人に会う予定のある前日は絶対に食べられない。 ところで、毎日同じことを続けていると、何かしら工夫をしたくなるのが人の性だろう。最初はただ焼いて食べていた餃子だが、最近は羽付き餃子にする

          行き場のないメンマ

          父は怒っていた。 ガタイはゴツめ、眉毛は太め、鼻が高すぎて顔より鼻が目立つという現象を生み出した父が、怒っていた。 いつもどこかのんきに構えている父が、屁をこくときに少し尻を浮かすような父が唯一厳しかったこと。それは、食べることについてだった。「食べ物を大切にしろ。米一粒残すな。」と、私と弟は子どもの頃から言われ育った。たくさん、きれいに平らげる父は、子どもながら羨望の眼差しを向ける対象だった。 ある日父とラーメンを食べていた。私は食べるのが遅く、父は先に食べ終えて私を

          行き場のないメンマ

          腹をくだしてからが同棲

          同棲って、ロマンチックなものだと思っていた。私が腹をくだすまでは。 私が腹をくだしたあのとき、同棲に対して抱いていた淡い夢と希望と、長いトイレットペーパーが、儚く宙に舞い散った。ヒラヒラヒラ〜。 そろそろ寝ようかと電気を消し、あわよくば腕枕をしてもらい、ふたり身を寄せ合った瞬間、腹の違和感はやってくる。「これはまずい、くだす時のアレだ」と悟ってしまう。こんなにも何かを悟りたくないことが他にあるか、いやない。 「ごめん、ちょっとトイレ行ってくるね」と起き上がる女。心なしか

          腹をくだしてからが同棲

          なんでかわからんけど、同棲することにした。

          1ヶ月後に同棲をすることになった。 なんで?????????? 当事者の自分がいちばんびっくりである。 話を遡ると一昨日の夜だ。シチュエーションは完全に忘れてしまったけれども、恋人とふたりで話をする中で同棲の話題になった。で、そのまま同棲することになった。 そこから先はトントン拍子で、昨日両家の家族にはひとまず電話で報告をし「やってしまえ〜!」と背中を押され(?)、今日は某IKEAに家具の下見に行き買う予定のなかったソーセージを買い、今に至る。 なんで?という気持ち

          なんでかわからんけど、同棲することにした。

          日記

          正論をセイロンティーで飲み流す (意図せぬ五七五)

          虹色のニット

          服の好みというのは、年齢を重ねるにつれて変わるものなのだろうか。 私が小学校低学年くらいの頃、着る服は母親が選んでくれていた。母親が選ぶ服は、今思えばなかなか個性的だった。 くまのプーさんが30体くらい描かれたピンク色のフリースや、ピンクや緑やブルーなどの原色でボーダーが施された虹色のニットなどを着させてもらっていた。 今になって思えば、これぞ子ども服!という感じで可愛らしいのだろう。でも、当時の私はおませなガールだった。そのためか、母親の選ぶ服が全然好きじゃなかった。

          虹色のニット

          時計

          デジタル表示で、秒数まで時間がわかる時計がいいなぁと思った。時計を見ながら、しあわせな状態を一秒単位で数える時間はぜいたくだ。 明日もきっとしあわせ。素直に笑顔で過ごそうね。

          おせっかいおじさん

          結構な割合で、おせっかいおじさんに遭遇する人生を歩んでいる。 おせっかいおじさんは、仕事への意識が高く、仕事のデキる方が多い。シンプルに頭の回転が速い。人想いで優しく、表面的ではない部分で相手と向き合おうとしている。 今だから懐かしく振り返れるが、大学時代に1年半バイトをしていた飲食店のマスターは、完全におせっかいおじさんだった。働くということはどういう事なのかを色々教えてもらったし、学生の私にかなりの融通をきかせてもらった。お酒を飲める店だったけれど、お客様が戻したとき

          おせっかいおじさん

          ヲタ会話

          オタクの方をとても尊敬している。 オタクの方って、どう考えても羨ましい。何かを極端に愛せるのはとっても素敵なことだと思う。何ごとも、中途半端よりは極端なくらいの方が私は好きだ。世の中で中途半端が許されるのは、程よく半熟のゆで卵くらいだ。あれは美味い。 オタク同士の白熱した議論、見ていて本当に面白いと思う。力の限り話し続ける様が非常におもしろいし少し羨ましい。私自身にもかつてオタクな時代があったので、オタクである楽しさを一応知っているつもりだ。 何かを極端に愛したい、偏愛

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          意思決定とみたらし団子

          ここ最近「欲しいけどその時すぐには買わなかった服を、後々買いに行くと売り切れている」という事態が連発している。 まずあったのは、ヴィンテージショップで見つけた白いブラウスだった。首回りにブルー系の繊細な刺繍が施されていて、細かいギャザーが本当に可愛くて品のある服だった。 買おうかどうか本当に迷ったけれども、私にとってはかなり高額な一品だったのと、真っ白でお高めの洋服にこそケチャップなどを散らすのが私だと思い、そのときは買わなかった。 「でもやっぱり」と1週間程迷って、意

          意思決定とみたらし団子

          ゆで卵殻剥き選手権

          空前の煮卵ブームがやってきた。あ、私の中で。 めんつゆ、醤油、みりん、塩、ごま油などに漬け込んでおいしい煮卵を作ることが楽しい。ちなみに今は卵の茹で加減を調整中だ、程よいトロトロを目指して。 煮卵を作るにはゆで卵を作る必要があるが、ゆで卵を作ったとき卵の殻を剥く作業は、人によっては面倒なものだろうと思う。 私は当然、殻剥きを面倒だと思うタイプの人間だ。おいしい煮卵を作るため、しぶしぶ殻を剥いている。 話は一転し、私の恋人も空前の煮卵ブームを迎えている。板東英二さんもび

          ゆで卵殻剥き選手権

          キンモクセイ

          今のアパートに越してきて初めての秋を迎える。 今に至るまで気がつかなかったけれど、アパートの近くにある木はキンモクセイの木だったらしい。 意図しない秋が身近にあった。 そして、ますますこの家が大好きになった。

          キンモクセイ

          夏の終わりと梅ジュース

          今年の初夏から、自宅で梅シロップを作っていた。 推定1リットル分くらいの梅シロップができて、特別なときやそうではないときに、炭酸や水で割って飲んでいた。 甘く楽しい夏だったと思う。 実家の家族にお裾分けをしたら、これは本当に美味しい梅シロップだと言ってもらった。褒め言葉は100パーセントで受け容れる。 そんな美味しい梅シロップがとうとう、最後の1杯分になってしまった。 (ひとめぼれして10秒でレジに持って行った)お気に入りのグラスに注いで、今飲んでいる。この夏にあっ

          夏の終わりと梅ジュース