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苦しさや不安があるのは、私だけじゃない

新年度初日。皆それぞれ抱えているものがある。それでも今この瞬間を、それぞれが生きているんだよな。そんなことを思いながら過ごせるまでになった今、このnoteを書いている。

実は深夜、めちゃくちゃ気持ちが落ち込んだ。落ち込み過ぎて、気がおかしくなるんじゃないかと思うくらいには。

私はこの世界でたった独り、取り残された。周りが今日から新社会人として働くのに、私は宙ぶらりん。所属組織が無いから。

そんなことを思った。泣きはしなかったけれど、泣きそうだった。その後で、疲れ果てて寝た。

目が覚めて、今日を迎えたことを諦観して。私はどこか焦りの感情を抱きながら、通院のための準備をして、自転車で20分程かけて、病院へ向かった。今日は2カ月ぶりの精神科通院日だったから。

診察の始め、大学を無事に卒業できたことを医師に伝えると「おめでとうございます」と返ってきたので、「ありがとうございます」と返した。

その後で、どうしようもない不安と、焦りの感情を持っている旨を伝えた。医師は何を思ったのか、腕を高く上げて伸びをした後、少し考えてから「そうですか、それは自然なことだと思いますけどね」と仰った。「病気でもないし」と。

そこで思った。そうか、私は病気じゃないのか。ならば私はなぜ、精神科に通っているんだろうと。

結局は2年前、初診の際にそれっぽい病名を付けて、薬を処方し続けてくださっているだけなのかなと。医師の診察がないと、薬が処方できないから。

まあそれでもいいのかもしれないし、それがきっと答えなんだろうなって。私の場合、薬を飲めば、日常生活は支障なく過ごせているから。

裏を返せば、私はやっぱり、毎日薬を飲まないと、日常生活を送れないんだよなって。効果が切れると、数年前まで当たり前だと思い込んでいた、毎日抱いていたあの感覚が、すぐに戻ってくるから。

どうしようもない息苦しさ、強い希死念慮に、身体の重さと怠さ。付随して、気持ちが悪くて吐きそうになる。

思い出したくもないあの感覚達が。

でも薬をちゃんと服用していれば、その感覚を抱くことは一切ないことが、その証拠。私が抗うつ薬と抗不安剤を飲み始めて、もう2年が過ぎようとしている。錠剤の個数の変動は若干あるものの、長い付き合いだなあと思う。

もっと早く精神科通院を始めていればよかったのかな。そう思ったことは、一度や二度ではない。それでも過去には戻れないし、寧ろ大学1年生の冬に、自分から精神科の門扉を開いた自分を、私は褒め称えたい。



通院先の病院では2カ月前と何も変わらず、年配の人達が沢山通院をしていたし、子どもは泣き喚いていて、それをあやす親がいて。

変わったことと言えば、それまで利用していた、薬局の処方箋送信サービスが3月末で終了し、新たなものへ移行したことくらい。

今日、何人かの後輩と、LINEやインスタでやり取りをした。彼女達もそれぞれ抱えるものがありつつも、今と言うこの瞬間を必死に生きているんだよなと、改めて感じることができた。

苦しさと不安があるのは、別に私だけじゃない。それをふっと感じられた。

読んでくださってありがとうございます。


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