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心を治すために、何を学ぶべきか?

大学生の頃、社交不安障害でした。
その頃に村上春樹の『1Q84』を読みました。

それでユングを知りました。
何か病気を治すヒントがあるのではと、ユング心理学を勉強しました。

ユング心理学の元型という考え方に、ものすごく惹かれていましたが(1人の心のなかにいろんなキャラクターを想定する考え方)、
その一方で、心理学というものの曖昧さに、物足りなさを感じていました。

「人間の普遍的無意識の内容表現のなかに、共通した基本的な型を見出すことができる。ユングはそれを元型と読んだ。」
(『ユング心理学入門』より)

その後、脳科学の本をよく読むようになりました。
心を脳の問題として考えることに、意義を感じました。
「ニューロン(脳を構成する神経細胞のこと)は筋肉と同じように、いったん壊れて、より丈夫に作り直される。」
(『脳を鍛えるには運動しかない!』より)

次にマインドフルネスを知りました。
心を治す、実践的な学びに思えました。
「瞑想は(中略)たとえば血圧を下げたり、全般的な性的興奮や感情の衝動性を抑えたりすることが証明されている。」
(『スタンフォード大学 マインドフルネス教室』より)

次に、マインドフルネスが、仏教の一部であることを知りました。
仏教の中で、科学的に説明しうるものを抽出したものが、マインドフルネスなのだと知りました。


次に歴史を勉強しました。
仏教が長い歴史の中で、政治利用され、歪められていることを知りました。
(YouTube「コテンラジオ」というチャンネルで学びました。)


このようにして、今僕は、仏教を学んでいます。
できるだけ、歴史に汚されていない、純粋なブッタの言葉を探して勉強しています。

仏教が、宗教というよりも、心を整える実践術のようなものであることを知りました。


宗教に対する偏見の強さが、仏教を学ぶことの障害になっていました。

「科学的でない」という言葉を「学ぶべきでない」と同義だと思っていました。


今は違います。
その判断が正しいかどうかは、とことん学んだあとに、知ることのように思います。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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