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読書日記とも言えない日記

9月28日(木)

子どもたちが飲み物などをこぼすと、つい「何やってんの!」と大きな声が出てしまう私。しかし今日は私が盛大にお茶をこぼしてしまって、でもそこで子どもたちは私に何にも言わず、むしろ犬がお茶に近づかないように配慮までしてくれて泣きそうになった。失敗したときに注意されまくっていた私は、自分も注意しまくる親になっているんだけど、子どもたちのあたたかい対応にふれて、口うるさい自分を本当に封印しよう!!と強く思った。

9月29日(金)

図書館で借りていた子どもたちの本を返そうと図書館へ行ったのに、借りている本を持ってくることを忘れてしまうという失態をおかした。買い物しようと町まで出かけたのに財布を忘れたどこかの陽気な奥さんみたいなことをやってしまった。図書館へもう一度いく気力はなくなり、帰って犬に「私はいったい何をやってんだろうね」と話しかけたら無視された。いつもブレない塩対応をいただきました。ありがとうございます。

9月30日(土)

息子の髪を理髪店で切ってもらう。髪が短くなった息子は「髪が短くなったらカッコ悪くなるかも」と不安そうにしていたけれど、帰宅して鏡を見たら「いや、大丈夫だった!ぼく、カッコイイわ」と満面の笑みで言うので、私は爆笑してしまった。息子よ、君のお母さんはめちゃくちゃ失礼な人ですね。

10月1日(日)

運動会シーズンになると毎年のことなんだけど、息子は自分の演目で流れる歌を朝から晩まで歌い続けるのだった。最初は微笑ましく思っていたんだけど、毎日同じ歌を延々と聞かされると本当にしんどい。同じ歌を聞き続けることで、人はノイローゼになれる!という気づきを得た。この気づきは欲しくなかった。

10月2日(月)

外出先の駐車場に車をとめたところで、プシューッと音がして車がかたむくので何??と思ったらタイヤがパンクしていた。パンクというのは何かしら理由があって発生するものだと思っていたけれど、今回のパンクは原因が不明のまま。何でどうして空気が抜けてしまったのか、理由がわからない状態なので新しいタイヤを購入することに決めた。諭吉先輩がまた消える。

10月3日(火)

母の通院日。車に乗るときに体を持ち上げることが難しいらしく、うしろからお尻を押してくれと毎回言われるのだけど、母の体が重すぎてお尻を押すのも一苦労。病気になってから15キロぐらい痩せたと母は言うのだけど、まったくそんな気がしないぐらいに重いし、そして15キロもどこが痩せたのかさっぱりわからないほど母は丸々としているため、はかった体重計が壊れていたのでは? とちょっと疑っている。

10月4日(水)

犬の通院日。経過良好とのことでホッとする。何事もなくてよかったね、と犬に声をかけたらめちゃくちゃ吠えられた。かなりご立腹。帰宅しても怒っている感じはあったけれど、しばらくしたら疲れたのか、白目をむいてイビキをかきながら爆睡していた。

この期間に読んでいたのは『だれかに、話を聞いてもらったほうがいいんじゃない?』

分厚いので読むのに時間がかかっているというのもあるんだけど、ここのところとにかく眠くて眠くて、読書時間が30分も取れない日が続いている。涼しくなってきたので睡眠欲が増しているような気がする。困る。本は読みたい。でも眠たい。


本の中でエーリッヒ・フロムの言葉があった。

現代人は急いで物事を片づけないと、なにかを、つまり時間を損しているように考える。それなのに、浮いた時間の使い方がわからず、ただ無為にすごすばかりだ

『だれかに、話を聞いてもらったほうがいいんじゃない?』より引用

時間に余裕ができても、リラックスしたり、家族との時間を持とうとはせずに、もっと他の用事を詰め込もうとするんだと本に書いてあって、本当にその通りだなぁと自分をふりかえってみて思った。

とにかく何かをしていないといけないんだと思ってしまう。何もしていない時間を過ごすことに耐えられないし、もっと有意義なことに時間を使わなければいけないと思ってしまいがち。

けれどいま、私はその有意義なものにとても疲れている。もっともっと、上へ上へと続く道を歩むような、その状況にとても疲れているのだった。疲れているなら休めばいい。けれど休んでしまえば、もしかしたらもう二度とがんばれないのではないかという不安がつきまとう。

でも思うに、生きていけるなら、それを幸せと思えるなら、どんな状況で生きていたって別にいいんだよね。世の中には「これが正解!」があふれているけれど、そこに基準を合わせる必要なんてない。自分が「これがいい」と思えるなら、がんばり続ける必要なんてないのかも。なーんてことを考えたりしながら、とにかく眠くて早寝しまくった日々だった。ははは。

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