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読書日記・得たなら活かしたいのよ、本当はね

9月23日(土)

夫は昨日のイソメを持って、息子と釣りに出かけた。あのウニョウニョ動くイソメが家の中から消えたことにホッとする。しかし今度は、あのイソメで釣り上げた魚を夫が持って帰ってきたら、あのイソメを食した魚を食すことになるんだよね???と、本当に『3月のライオン』とまったく同じことを考えて卒倒しそうになった。夫は魚を持ち帰ってはこなかった(釣れなかったらしい)。あら残念だったね、という顔をしながら内心とてもホッとした。

読んでいたのは、紫苑さんの『72歳ひとり暮らし、「年金月5万」が教えてくれたお金との向き合いかた40』

この物価高の時代に、月に5万円で生活している紫苑さんってすごい人だな、と改めて思ったものの、しかしこれを正解だと思ってしまったら、とても危険だぞ!!と、自分に警告を発した。生活スタイルも何もかもが違う人と自分を同じ枠に入れてしまえば、その人と同じようにできない自分を責めるようになる。同じようにできないのが当たり前なのに。

それにしても5万円で生活するってのは、やっぱりあまりにも少なすぎやしませんか??? そんなツッコミもちょこちょこ入るけど、それでもこういう類の本を手に取ることはやめられない。人の生活に興味がありすぎるんだろうな。


9月24日(日)

夫が出勤したのをいいことに、子どもたちと家に引きこもり、ゲームやDVDなど好き勝手に過ごすことにした。私は『3月のライオン』を最新刊まで一気に読んだ。登場人物たちの成長よりもなによりも、とにかく出てくる料理が美味しそうすぎてお腹がグーグーなりっぱなしだった。特に17巻は魅力的なものが次々に出てくるもんだから、もう本当に最高だった!!!


9月25日(月)

『マンガでわかる! 認知症の人が見ている世界2』を読んでいたら、「説得するより納得してもらうほうがいい」という話が出てきて、これは認知症の人だけではなく、万人共通なのでは???と気づく。

本に書かれていたのは、歯ブラシをヘアブラシだと思って髪をとかしている男性。物事を正しく認識することが苦手になることが認知症の人にはあるらしいのだけど、このとき「違いますよ、それは歯ブラシですよ」と否定するような言葉を使うと、指摘された相手はバカにされたように感じるらしい。これって認知症の人だけじゃないよね?? 指摘されたらムッとしてしまうことって、多くの人が経験しているのでは??

誤った行動をしてしまうことって誰にでもあるはず。その間違いを指摘され、説得されたらイヤな気分になる人って多いんじゃないだろうか? そんなことを言っている私自身、指摘して説得するタイプ。これが人をイラつかせている原因かもしれない。

認知症の人には、説得するよりも納得してもらうことが重要だと本に書かれていたけれど、これって日々の生活の中でも同じかも。相手を説得するより納得してもらうにはどうすればいいか、そこを考えるほうがコミュニケーションはスムーズなのかもしれない。私は正論をふりかざしがちなので、まずはそんな自分を封印したいし、納得してもらうってどういうこと???という疑問が頭にはあるけど、ちょっとずつでもいいから、この気づきを得たことで何かしら変わりたいなと思った次第です。

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