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読書日記・少々のことはいいじゃないか

7月28日(金)

ちょっとこんな時に困るよ!!というタイミングで歯が痛い。歯が痛いことにタイミングの良さなんてものはないので、いさぎよく歯科へと出かける。思っていたよりも状態が悪いと言われ、治療が長引く可能性におじけづいてしまった。何歳になっても歯科は怖い。肩に力を入れまくりで治療開始。

久しぶりに山本ゆりさんの『おしゃべりな人見知り』を読み返す。

何度読んでも面白い。関西弁だからこそ、関西のツッコミだからこその面白さがあるのだと思っていたけれど、そういうことではなくて、ただただ、ゆりさんという人が面白いんだろうなという感想を改めて抱く。面白い人って最高だ。

7月29日(土)

夫と息子は車で1時間ほどのプールへと出かけた。海だったら家から徒歩数分で着いてしまうのに、時間のかかるプールへと出かけてくれる夫に感謝しかない。息子は海に生き物がいることが怖いらしく、海で泳ぐことができないようだった。母は、海の生き物よりも人間のほうがよっぽど怖いと思うんだがね、という話をしたけれど息子はポカンとしていた。

パラパラと『本の雑誌』をめくる。

上半期のベストに、古賀及子さんの『ちょっと踊ったりすぐにかけだす』の名前があって嬉しくなった。あの日記はとてもいいもんね!!!と、ひとりでテンションを上げる。

7月30日(日)

なすと、大量のとうもろこしをもらう。量が多いので、冷凍保存について検索してみる。なすもとうもろこしも、どちらもそのまま冷凍することが可能だと知ったのでラップでくるんで冷凍した。こういうとき、私って主婦みたいだなぁといつも思ってしまう。間違いなく主婦である自分を、自分自身が認識していない。

7月31日(月)

またしても歯科へ。レントゲンを撮ってもらい、歯の説明を受けながら「この親知らずですけど、」と言われて「え????」と大きめな声が出た。40年以上生きてきて、自分が親知らず保持者だと初めて知ってビックリしてしまった。

昨日から読んでいたのは、『第三次世界大戦 日本はこうなる』

ロシアとウクライナの問題は、ウクライナ側の視点で語られがちだけど、ロシア側にはロシア側の正義があって、その正義を信じている人にとって、今回の一件はロシアを守るための行動だということを教えられる。完全なる悪なんて成立しないんだなぁという思い。

8月1日(火)

息子は、夏休みが残り何日あるのかを毎日のように数えている。「まだ30日もある!」、「まだ29日もある!」と、毎日嬉しそうに教えてくれるのだけど、私は「まだ30日もあるの??」、「まだ29日もあるの????」と心の中でグッタリしてしまうのだった。

子どもたちには夏休みを楽しく過ごして欲しい。だから子どもたちが楽しいと思うことを、私は毎日必死になって考えている。しかしこれは間違いかもしれないなぁとも思う。楽しい夏休みになるかどうかは本人たちが決めることなのだから、親が先回りをしてあれこれと世話を焼く必要ってあるのだろうか????

読んでいたのは『9月1日 母からのバトン』

樹木希林さんの言葉が胸に響く。

あれもこれも親が手を出して、あとから「たいへんだったんだから」と言うよりは、本人に任せていくほうがいいの。

『9月1日 母からのバトン』より引用

希林さんは、娘の也哉子さんにまったく干渉しなかったんだそうな。

大事にしたのは食べることだけ。どんなにまずくてもご飯とみそ汁と、うちでつくって食べさせることだけはやってました。でもそれだけ。

『9月1日 母からのバトン』より引用

干渉しないということは、黙って受け入れていくしかない場面が増えるということでもある。たとえ子どもたちが失敗しそうだとわかっていても、口出しをせずにぐっとこらえること。私はその我慢ができなくて口出ししまくり、手出ししまくる人なので、希林さんのように干渉しない親になるには相当の覚悟が必要だろうなと思ってしまった。

それと同時に、自分から手出し口出ししておいて、あとから「大変だった」という大人はとても滑稽だとも思った。希林さんのように、少々のことはいいじゃないかという精神で、これからは過ごしていきたい。

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