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読書日記・「これしかない!」は危険

9月20日(水)

わたなべぽんさんの『ズボラ習慣をリセットしたらやる気な自分が戻ってきました』を読み返していたら、「1回休むと次は倍の苦労」という言葉が出てきてハッとした。

今は面倒だからまた今度やろう!と先延ばしにしてしまうことって、いつまで経っても面倒なだと思う。また掃除しよう、また掃除しよう、と先延ばしにし続けたコンロの掃除なんかも、絶対に手をつけたくないほどのレベルまで汚れが蓄積されるもんね。そんな蓄積された汚れと格闘した一日だった。メラミンスポンジで多少はマシになったけれど、「一回休むと次の苦労は倍」というのを痛感しまくった。


9月21日(木)

「酒は百薬の長」という言葉は嘘ですよ、という話を聞く。昔の人が信じていたものが、現代では間違いですからね!といった話は結構な数あるのだろうけれど、「酒は百薬の長」というのはお酒大好きな人たちによって都合よく解釈されている事例だろうなと思った。私自身もお酒を飲むときの言い訳として、「お酒は薬だからねぇ」なんて何度口にしてきたかわからない。そんなわけないだろうに、というツッコミも自分でいれながら、相当飲んでやらかしてきた過去の記憶がよみがえる。やっちまってたなぁ、あの頃のオレ(誰?)。

読んでいたのは、三森みささんの『母のお酒をやめさせたい』

お酒だけではなく、ギャンブルや薬物などの依存症になってしまった親を持ち、自分のせいではなくても生活が荒れていく様子に心が痛みながら、しかし考えてみれば、わが父もギャンブル依存症のため、これは他人事でもなんでもないんだな、私は当事者なんだな、と改めて思うのだった。忘れてた。

依存症になってしまうのは、つらいことがあったときに「自分を癒すにはこれ(お酒、ギャンブルなど)しかない!」と思っているかららしい。自分のつらい気持ちをどうにかやわらげたいという切羽詰まった思いが、依存という病気へと向かっていく。「自分にはこれしかない!」という思いがどれほど危険なのかを思い知った。生きていくうえで「自分にはこれしかない!」という思いを、いかに持たずにいるかが鍵のような気がした。


9月22日(金)

最近『3月のライオン』を読み直していて、みんなでハゼ釣りをしようとする場面があるのだけど、そこでエサとなるイソメという物体に女性陣が気持ち悪がるシーンがある。羽海野さんが描くイソメが本当に気持ち悪くて、こんなに気持ち悪い物体が世の中にはいるんだぁ・・と、本を読むたびに毎回思っていた。そしたら今日まさに、夫がそのイソメを買ってきた。とても気持ちが悪かった。まだ生きていたのでビックリして発狂するところだった。

読んでいたのは、ピーター・スワンソンさんの『8つの完璧な殺人』

作中に登場する、”完璧な殺人”が描かれているという8つの小説が、とっても面白そうなので気になった。中には邦訳されていないものもあるので、全部を読むことは出来そうもないけれど、とりあえず『赤い館の秘密』『殺意』『ABC殺人事件』『殺人保険』『見知らぬ乗客』『シークレット・ヒストリー』『黙約』というタイトルにもなっている)。この6作品を読みたい。

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