マガジンのカバー画像

全日本プロレス記事まとめ

49
全日本プロレス記事のまとめです #プロレス #全日本プロレス #ajpw
運営しているクリエイター

記事一覧

5.6全日本プロレス〜熱狂は続くよどこまでも

5.6全日本プロレス〜熱狂は続くよどこまでも

「ATの裏番組として意地を見せろ!」。開始前にそんなふうに思っていたぼくの頭を鈍器でぶん殴ったような大会。それが5.6全日本プロレス後楽園ホール大会でした。

この日は日本武道館で日本プロレスリング連盟主催のAll Togetherが行われました。全日本プロレスも連盟には加盟していますが、CC2024の日程とかぶるため。今回は選手が参加することはありませんでした。

そうした状況があったことで「大

もっとみる
3.30全日本プロレス大田区大会の三冠戦〜掌返しはこれからだ!

3.30全日本プロレス大田区大会の三冠戦〜掌返しはこれからだ!

祝!安齊勇馬の三冠初戴冠!と書きたかったというのが、ぼくの率直な意見です。この試合自体がいわゆる「フラッグシップタイトルのかかった試合」「ビッグマッチのメインイベント」に見合ったものだったのか?そう問われたときのぼくの感想は「No」です。試合としては序盤を除くと王者中嶋勝彦に一方的にいたぶられる挑戦者安齊。もちろん両者のキャリアなり実力差を考えれば、こうした試合になることは予想の範囲内だったと言え

もっとみる
決戦は大田区〜全日本プロレス3.30大田区大会展望〜

決戦は大田区〜全日本プロレス3.30大田区大会展望〜

全日本プロレス春のビッグマッチである3.30大田区総合体育館大会。全カードが発表された時点では「あれ?これカード弱いのでは???」と思ったぼくですが。前哨戦が全て終了した今になって、改めて一つ一つのカードを見てみると意外と「あれ?これ意外とテーマ性があるのでは!」と思うようになりました。

ただしそれを思うだけだと生産性もないので、思ったならば言葉にしよう。そんな気持ちから3.30大田区の展望を書

もっとみる
全日本プロレス〜CC2024のラストワンはお前だ!!!

全日本プロレス〜CC2024のラストワンはお前だ!!!

3.9後楽園ホール大会で全日本プロレスのシングルリーグ戦(通称春の本場所)、チャンピオン・カーニバル(以下CC2024)の出場選手が発表されました。今年は4月18日(木)の後楽園ホール大会を皮切りに。全国(※主に東日本)で熱戦が繰り広げられます。ちなみに本日(3月13日時点)の出場者は以下の通りです。

しかしこの日に兄斉藤ジュンのセコンドにいた。負傷欠場中の斉藤レイが3.30大田区総合体育館大会

もっとみる
2.25全日本プロレス京都大会〜論理を破壊する暴力

2.25全日本プロレス京都大会〜論理を破壊する暴力

欧州サッカーの最高峰であるCL。そこで様々なクラブを指揮し、常に高いレベルで安定した成績を残しているのがジョゼップ・グアルディオラです。グアルディオラといえば現代サッカーのベースと言われる5レーン理論を確立するなど、いわゆる戦術家としてのイメージが強いです。5レーン理論についての細かい解説はここでは省きますが、ざっくりえ言えば「今まで選手が感覚で行っていたプレーを言語化することによって再現性を高め

もっとみる
不安定な王者像とリンクしない試合内容〜1.27三冠戦中嶋勝彦VS芦野祥太郎

不安定な王者像とリンクしない試合内容〜1.27三冠戦中嶋勝彦VS芦野祥太郎

※今回のnoteは少し踏み込んだ内容になっております。「1.27三冠戦はめっちゃ楽しかった!」と思っている方にとっては気分を害する可能性がございます。また試合のレビュー的な部分は少ない&配信視聴での感想です。予めご了承の上ご覧ください。あといつもより長いです。

くそおおおおおおお。芦野まけたあああああああああああ。くやしいいいぞおおおおお。のむ奪還たのむぞーーーーーーーー。

これは「1.27三

もっとみる
105kgという重さの先にある世界〜芦野祥太郎の冒険

105kgという重さの先にある世界〜芦野祥太郎の冒険

1.27全日本プロレス八王子大会。この大会のメインイベントは三冠王者中嶋と挑戦者芦野祥太郎の試合です。中嶋VS芦野という言葉から連想されること。それはおそらく「WRESTLE-1での試合」になることでしょう。ぼくも最初はそこについて連想しました。ただしぼくはWRESTLE-1時代の芦野をしっかり把握しているわけではないので。そこについて語ることはできません。きっとそれを知る人が語ってくれるでしょう

もっとみる
12.31三冠戦 中嶋勝彦VS宮原健斗〜闘魂?王道?その先にあるのモノは?

12.31三冠戦 中嶋勝彦VS宮原健斗〜闘魂?王道?その先にあるのモノは?

いやーめっちゃ悔しいですねー。まさか宮原健斗が中嶋勝彦に敗戦とは…。この日の中嶋勝彦はたしかに強かったです。これまでの打撃メインのスタイルを微妙にマイナーチェンジしての宮原の右腕を徹底して攻める。腕攻め自体が最初から意図されたモノかはわかりませんが、試合中盤に宮原の腕をハイキックで狙撃した以降は徹底しての腕攻め。最終的にノーザンライトボムからのアームロックで宮原からギブアップを奪いますが、それ以外

もっとみる
12.6全日本プロレス世界最強タッグ〜田村男児の覚悟と大森北斗の絶叫

12.6全日本プロレス世界最強タッグ〜田村男児の覚悟と大森北斗の絶叫

行ってきましたよー。12.6全日本プロレスの世界最強タッグ決定リーグ戦(以下最強タッグ)。この日は最終戦のため2023年の最強タッグ優勝が決まる大会でした。それと同時に今年も同時に開催していたJr. BATTLE OF GLORYの優勝決定戦もとり行われました。この日の会場は「超満員」には至らずも、「満員御礼」。前回同様平日開催でしたが連続満員。個人的には近年で最も全日本プロレスに勢いがあった20

もっとみる
全日本プロレスJr.BATTLE OF GLORY 2023〜出場選手と注目試合紹介〜

全日本プロレスJr.BATTLE OF GLORY 2023〜出場選手と注目試合紹介〜

全日本プロレスといえばスーパーヘビー級同士のぶつかり合い。そんなイメージが強いと思います。11.12後楽園からはその魅力を全面に出した年末恒例「世界最強タッグ決定リーグ戦」も開催されますね。さて、その11.12後楽園から。もう一つのリーグ戦が開催されます。それがJr.BATTLE OF GLORY 2023(以下JBOG)です。

昨年も世界最強タッグ決定リーグ戦と並行して開催されたリーグ戦。名前

もっとみる
11.5三冠戦 青柳優馬VS中嶋勝彦〜殺気と狂気という新たな価値観

11.5三冠戦 青柳優馬VS中嶋勝彦〜殺気と狂気という新たな価値観

10.21の後楽園ホール大会で挑戦者宮原健斗を退けて王者としての己の姿をプロレス界に見せつけた青柳優馬。その青柳優馬に挑戦への挑戦を宣言したのは中嶋勝彦。プロレスリング・ノアを9月をもって退団し、10月の試合を最後に方舟に別れを告げた中嶋の次の標的は三冠ベルトでした。決戦の地は11/.5札幌大会。札幌大会は昼夜興行であり王者青柳優馬はダブルヘッダー。6日で7連戦の最後というハードスケジュールでした

もっとみる
10.21三冠戦 青柳優馬VS宮原健斗〜二人の9年と空色デイズ

10.21三冠戦 青柳優馬VS宮原健斗〜二人の9年と空色デイズ

三冠王者青柳優馬と挑戦者宮原健斗。このワードだけでも「とうとうその時がきたか」と全日本プロレスファンに思わせるものです。9年前に青柳のデビュー戦の相手を務めたのが他ならぬ宮原。その場所は奇しくも今回と同じ後楽園ホール。9年後に両者が全日本プロレスの至宝を賭けて相まみえる。それも「王者青柳に宮原が挑戦者として立ち向かう」。さらには全日本プロレスの旗揚げ記念日のメインイベント。新時代の旗手と現在のスー

もっとみる
9.23三冠戦 青柳優馬VS本田竜輝〜人生の岐路で見せた強さと輝き

9.23三冠戦 青柳優馬VS本田竜輝〜人生の岐路で見せた強さと輝き

さて。三冠戦の深みを増すことでおなじみの全日本プロレスの煽りVですが。この試合はBGMにGLAYのpure soulを採用していました。この曲の歌詞の中で本田竜輝に当てはまりそうな箇所があったので、冒頭に引用しました。本田はこの日の三冠戦を前に所属していたユニットGUNGNIR OF ANARCHYから卒業をしていました。かつての仲間と離れ、人生の岐路に立ち。安齊勇馬という新たな仲間を得て。しかし

もっとみる
9.8全日本プロレス代々木大会レビュー〜台風に勝利した若手の輝き~

9.8全日本プロレス代々木大会レビュー〜台風に勝利した若手の輝き~

さてさて行ってきました。全日本プロレス9.8代々木大会。珍しくプレビューも書いたので、生観戦したからこそレビューも書くことにしました。プレビューはこちらより。

全体的にとても面白い大会だったので語ることは多くなりそうですが、ここではプレビューで書いた3試合についてとりあげたいと思います。

1.第5試合 諏訪魔&佐藤光留&田村男児VS秋山準&高木三四郎&岡田佑介

いやーこれは素晴らしかった。ち

もっとみる