私は、久しぶりの友達と遊んだ時や誰かと仲良くなり始めているなと感じた時、いつも気になって聞くことがある。

「あなたはいつもどう暮らしているの？」

 大体、よく分からないと言いたげな顔をされて「どゆこと笑」とか「あなたはいつもどう暮らしているの？？？？」と疑問を強めて繰り返される。

きっと抽象的すぎて答えに困るんだろう。
私もどう暮らしているかなんて聞かれたら返事に困る。何が聞きたいのか分からない。

けど、私は言葉の通り「いつもどう暮らしているか」が知りたくて聞いている。

別に、「休みの日は何してるんですか？」とか「好きな事は？」とかそういう質問でもいいんだけど、もっと些細な事が聞きたい。

でも、些細なことというのは自分では当たり前すぎてわざわざピックアップするまでもなくなってしまう。

話の内容よりも、その人がその話題をチョイスした背景にあるアイデンティティや、そういう考えや好みになった周辺環境や影響がしりたい。

それは直接聞くことじゃないのかもしれない。仲良くなる中で自然と気がついていくものなのか。

でも私は知りたいから聞く。

「あなたはいつもどう暮らしているの？」
に対して、どう答えてくれてもいいのになぁ。

そう聞いて、学校のことや仕事のことを話す人はその人の“暮らし”に学校や仕事が溶け込んでいる人だと思う。
自分はどう暮らしているか？と考えた時に、それが思いつくんだから良くも悪くも関心が高いんだろうな。

趣味について話す人は活動的で自分の好きを認められていて素敵だと思う。趣味は人生を豊かにしてくれる。

最近の事を話す人は、なんだか話すことに慣れていそうだなと思う。「最近どう？」的なことをよく聞かれるんだろうか。
そしてマメな人だと思う。私はマメじゃないし怠惰なので近況報告は特にしないし、話すこともない。
最近ハマってることとか最近の悩みとか、最近頑張っていることとか、今を生きているなぁと思う。

暮らしについて聞いてもあまり話してくれない人もいる。自分のことを話すのが好きじゃないのか、私にはまだ話したくないのか。
心のパーソナルスペースが広いと思う。私もそうだよ。

その人が「いつもどう暮らしてるの？」と聞かれて、自分の日常のどこを“自分の暮らし”として切り取るのかが気になるのだ。

変な質問だと思う。
自分が変な人だなぁと思う。

暮らしと生活は似ている。
個人的な意見だけど、生活よりも暮らしの方が人らしさがある気がする。
生活の方が少しだけ、生きるための行動のような淡々とした印象を受ける。
暮らしには、よりよく生きるために自主的にする行動だったり、その人らしさや文化を感じる。

ちなみに私は、「あなたはいつもどう暮らしているの？」と聞かれたら

朝起きるところから夜寝るまで、何をするか、何を考えるか、その中で感じたことを答える。本当に言葉の通りだよ。聞かれたことに答えただけの返答。

聞く方はただ面倒くさいだろうな。
そう思うから、全部は話さないし、聞いてみてその人が話してくれたことを私はどうなのか話すだけ。

起きて、顔洗って、歯磨きしてー
なんてみんな同じようなものだ。

だけどその“みんな同じようなもの”の中にその人らしさが出ると思う。

 “起きる”に関してだけでも、いつ起きるの？なんでその時間に起きるの？予定があるの？健康のため？その時間に起きない時はある？それはどんな時？睡眠にこだわりはある？1人で寝るのと誰かと寝るのどちらがよく眠れる？夢はみる？

なんてちょっと考えただけでもめちゃくちゃ思いついてしまう。

 暮らしについて話すのはつまらないだろうか？いや、私は面白いと思う。（反語）

その人のルーティンや自分でする些細な選択は意味があってそうしていると思っているし、その人のアイデンティティや性格、らしさがとても出ていると思うから。

話し方もその人を知ることが出来る。
どんな話し方でも、そういう話し方をするのは自覚が無くとも何か意味や理由があると信じている。

いつも、こんなことを考えながら暮らしているから疲れる。自分のメンタルの調子が良くない時は、↑のような思考が被害妄想的になるから厄介だ。

私は人のことを知るのがとても面白くて好きだ。interesting以外のなんでもない。

この考えは、別に誰にも言ったことはないけど、ずっと考えていたこと。
誰かちょっとでも共感してくれたりするのかな、そんなことを考えてる人がいるんだなと思うだろうか。
あー面白い。

人のことを知りたいと同時に、自分のことも知りたいし知って欲しいのかもしれない。