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「逆に」乱用は危険

最近ふと思う事があるのです

相手の言葉の文脈を受け取って
コミュニケーションすることが
おろそかにされているような気がすると

周りで最近よく耳にするのが
「逆にいうと」という言葉

相手の意見や言葉の
反対意見や、別の視点を
伝えたいときに使う
この逆説としての
接続詞は

ともすると相手が
伝え終わる前に
「逆に」という言葉の
くさびを打ち込むことで

自分の意見の方向に
持ってこようとする
そんな作用が働き
論の展開をやや強引に
変更しようとしている様に
感じる事があるのです

皆さんは、「逆に」と
展開されたときに

「ん?」と違和感に
感じたことはないでしょうか

巷では論破や言い負かす事が
優れている論者として
評価されるような風潮を
見ていると

相手の話を受けて
合意形成を行い
妥協点を見出し
意見を取りまとめる

意を一つにする
という事があまり
上手くいかなく
なってしまうのでは?

とすら危惧してしまうのです

逆にと論を
逆張りして
展開するのではなく

一旦、順を追って
受け止めたうえで
別の視点からの
検討をする体で

話を並べてみるのが
自然な気がするのです

逆に、逆にと
相手の話の流れを
汲み取らない会話は
やがて、コミュニケーション不全を起こし

人間関係に微妙な空気感を
与えてしまう事でしょう

簡単に多用しやすい
「逆に」という言葉に
冷静になって
ぐっと一歩こらえて
相手の本意を読み取ることから
会話をスタートしてみると

合意形成がスムーズに
行くようになるかもしれないですね


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