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家族をつくれば寂しくないは幻想。自分らしく生きるとは「欲」に忠実になるということ

今回リクエストや質問を頂いた中で特に多かった項目5つを記事にさせて頂きます。5回に分けて記事を綴っているのでよろしければ第1〜3回目の下記記事より順にお読み下さい。

今回の記事は頂いた下記のリクエスト項目に触れさせて頂きます。
・女性のライフステージと就業の考え方
・結婚や子育てをしない場合の女性の生き方についての意見
・結婚はしたいけど子どもを産むことにピンとこない
・二人目のタイミングを悩んでいます意見下さい
・夫婦円満の秘訣

女性は独身で子供がいないほうが幸せという研究結果

私たちは結婚して子供を持つことが幸せにつながると社会から教えられてきたがその反対こそが真実かもしれないと示唆する新しい研究結果が発表された。その調査によると、独身で子供のいない女性がイギリスでもっとも幸せなサブグループだということがわかったのだ。

行動科学者のポール・ドーランはイギリスで有名なヘイフェスティバルで、成功の印として用いられてきた伝統的な目印は昔ほどの意味を持たないと語った。また、配偶者や子供のいない女性のほうが、子育てをしている同年代の人より長生きだとも語った。

彼は著書の中で、もしあなたが男性なら結婚すべきだが、女性ならする必要はないとも語っている。男性は結婚によって落ち着きリスクを犯すことが減り、仕事でもっと収入を得るようになり、長生きするようになると説明している一方で、女性はそれに耐え一度も結婚せず子供もいない女性の方が健康で長生きすることが多いという点もあげている。そして、独身女性は肩身の狭い思いをしているかもしれないが、現実には独身女性のほうが既婚の友だちより裕福だとも語っている。

日本の働く女性の割合は過去最高を記録

結婚を遅らせたりあるいは結婚しない日本人女性が増えている現状で、結婚や出産しないことをあからさまに侮辱されることはほとんどなくなった。女性たちは伝統的な道を選ぶことを拒否しているのだ。日本の働く女性の割合は過去最高を記録した。しかし、社会の文化的な状況はそれに追いついていない日本の妻や母親は、今だに、典型的に家事労働育児や高齢の身内の介助を担う主力であることが期待されている。それは女性のキャリアを阻害する要因でしかない。

ダブルスタンダードにうんざりし、結婚を選ばず仕事と新たに獲得した自由に重きを置いて結婚を選ばない日本女性が増えている一方、日本の人口減少に警鐘を鳴らしている政治家も多い。

国勢調査によるとつい90年代半ばには50歳まで未婚の日本人女性は、20人に1人にすぎなかった。しかし最新の統計ではそれは劇的に変化し男性の5人に1人、女性の7人に1人は生涯未婚となった。このままいけば、2040年には男30%、女20%近くまで生涯未婚率はあがると推計されている。

その中には未婚のシングルマザーを選択する女性もいるだろうし、婚姻せず事実婚で生活を共にする男女もいるだろう。必ずしも結婚という選択を全員がしなければならないというものではない。むしろ皆婚といわれていた1980年代までの方が特殊だったとも考えられる。いずれにしても、2040年には離別死別含む独身者が5割の国に日本はなる(15歳以上人口)。少子化も高齢化も同じだが、確実に来るとわかっているものから目を背けず、この前提でどうすべきかを考えるステージになっている。

独身であることが自由の象徴となってきている

「もし結婚したらもっと家事をしなくてはならなくなる。」「私は自分の仕事が好きでそのために自由でいたい」「結婚するとたくさんのことをあきらめなくてはならない」と語る未婚者は多く、子供のいる既婚の友人の話が教訓となっている独身女性も多い。結婚している人の多くは「子供と一緒に家にいて夫たちは手伝いをほとんどしない」「主婦として女性が家に束縛されるのは、不公平」「夫は大きい赤ちゃんだ」と愚痴を漏らす。

婚姻数は戦後最低を記録し日本の人口全体の減少速度よりもずっと早い速度で減少している。当然のことながら、日本の出生数も下落し1899年以来最低を記録した。地方自治体は結婚を推奨し出生率を上げようと、縁組のキャンペーンを本腰入れて始めた。しかし、伝統的に、男性、子供、そのほかの家族との関係に束縛されていた多くの日本女性にとって、だんだんと独身であることが自由の象徴となってきているのである。

男性の中には、家事や子育てに参加したいと言うものもいるし、政府は、企業に対し過重な働き方を改革するよう要請している。しかし、それでもサラリーマンは、起きている時間のほとんどを会社に尽くすことが期待され、多くの夫たちが十分に家事に参加することは難しい

日本社会で仕事を持っている女性にとって非常に明らかなのは、家族の世話ができる男性を見つけることはとても重要な項目である反面難しいというのが現実です。

日本の消費志向文化が意味するのは、キャリアとお金をもっている独身女性は私たちの母親や祖母にはなし得なかった、広範な活動ができ、感情表現の手段があるということ。何故なら日本女性は経済的安定のために夫を頼らなくてもよくなったから。

子供が欲しくない女性が62%

子供を持ちたいと思わない女性は、結婚にはあまり意味がないとみていることが多い。日本でシングルマザーは増えているが、それは女性が一人で産むことを選ぶというより離婚によることが多いのが現状。日本の人は、子供が欲しいから結婚するといってもそれほど誇張ではないかもしれません。もし子供を持つつもりがないなら、日本という国では結婚する理由がほとんどないように感じます。

「結婚して子どもを産む。それが人間としての務めだ」という結婚派に対して「結婚するもしないも個人の自由。古い価値観の押し付けはやめろ」という独身派もいる。夫婦と子の家族は今や3割弱しかいない現実で2040年にはソロ世帯が4割になる日本社会。世帯のマジョリティーがソロに入れ替わるということです。家庭を持つ人たちにとってそれは脅威であり恐怖であり、何より不快になるでしょう。だって自分たちの子どもが彼らの老後の負担を全て背負わされるのですから。

正しさという名の下での分断

この「正しいか正しくないか」が、いつの間にか個人の怒りや不快の感情の弁護人となっています。個人にとっての正しさは、全員の正しさではありません。歴史を見ても明らかなように「正しさ」とは、極めて脆弱で主観的で、決して普遍的なものではなく、環境や事情が変われば、昨日の「正しさ」が今日は「正しくない」ものへと簡単に変わります

そもそも「正しい」と「正しくない」の対立自体が本来は存在しません。「あなたの正しい」と対立するのは「別の誰かの正しい」でしかないのです。正義の争いには、立場の違いしかなくて、そこに絶対的正義なんてものは存在しないのです。

正義の名の下に、それ以外を駆逐するという行動の原理は「正しいか正しくないか」ではなく「感情」です。結局、あなたの怒りや不快な感情を正義という理論武装をして、その感情をもたらした敵をぶちのめして、安心を得ているにすぎません。これは所属するコミュニティのもたらす光と闇でもあります。仲間意識は排除・差別意識と背中合わせなのです。

ところが、皮肉なことにそうした排除すべき敵が一掃されても困るのです。コミュニティ内の仲間意識や絆を強化するのにいちばん手っ取り早いのは、コミュニティの外に敵を作ることです。敵がいることで、みんなが一致団結して協力できます。もし適当な敵がいなければ、仲間内から敵を捏造してでもつくり出し、これをみんなで攻撃排除することで仲間意識を醸成します。

二項対立には、正しいと正しくない、善と悪、好きと嫌い、ウチとソト、友と敵、美と醜、アリとナシ、新しいと古いなどたくさんありますが、いずれも後者がなければ前者は存在しえません敵がいてはじめて友がつくれるし、古い物があるから新しい物に気づけるのです。

つまり人間とは安心したいから異質の相手をたたくのではなく、異質の相手をたたくことでしか安心を得られないとも言えます。しかしそれは、本来、安心を得るための行動がいつしか互いに傷をつけ合う不毛な争いに陥ってしまうことを示唆します。

相手の持っている食べ物をただ奪い、その場で食することしか考えないのではなく、相手と食物の種を分かち、育てていく。そんな視点の多重化が必要です。

残念ながら、明治から昭和にかけて実現した皆婚時代に戻ることはもうないでしょう。しかし、誰も結婚しない独身者だらけの国になってしまうこともないのです。

結婚が存続するのか、なくなるのか、2つに1つではありません。白か黒ではないし、正しいか正しくないかでもありません。古いものがありつつ、そこに新しいうねりが順次生まれていくのです。現行の結婚制度が時代や人々の価値観に合っていないと感じる人もいます。事実婚、別居婚、同性婚など結婚のカタチが多様化していくことは、従来の結婚とはこういうものだという画一性が消滅していくということでもあります。

結婚・子育ての自由がないは幻

ここまで日本社会の現状を見てきたので、ここでは私が思っている結婚について綴ります。もともと、かなりの自由人の私は結婚して、さらに自由になったし、子供が出来てさらに自由になったと感じています。

人生はパートナー選び次第でハッピーにもタフにもなるのかもしれません。パートナーが応援してくれる存在であれば結婚は最高の選択です。相手がしたいと思ったことを応援し、信じて見守ることが出来きることには、お互いが自立した存在であることが不可欠だと言えます。

例えば、転職で旦那さんの稼ぎだけで結婚生活をしていれば、転職をストップする奥さんもいるかもしれませんし、奥さんを家事育児をしてくれる人だと思っていれば、奥さんが働きに出たいと言ったとき、プライドを壊されたと傷ついて止める旦那さんもいるかもしれません。

自分と相手は別の存在であり、お互いを尊重しつつ家族の形を新しく作っていくことが大事だと思います。夫は私のやることに反対せず、どこかふらっと家を空けても気にしません。そして外では絶対に私のことをバカにせず、尊重してくれます。夫が私を大切にしてくれていると感じるから、私も夫を大事にしようと思えます。お互いを最強のパートナーだと信じることが良い夫婦、良い結婚に繋がります。

「自分の人生を生きる」という軸はぶらさない

結婚も出産も何人出産をしたいかも全て自分自身が後悔をしない選択をすることです。結婚しない選択がいいと思うなら、結婚しない選択をすればいいし、子どもがいない人生を楽しめると思えれば産まない選択をしてもいいのではないでしょうか。

ただし、今は欲しいと思っていなくても、一生欲しくないとは限りませんし、平均寿命が伸びたからといっても、女性はいつまでも妊娠できるわけではありません。高齢出産・高齢妊娠においてはリスクが高く、実際産みたくなったのに産めない現実と直面している人も多く見ています。結婚後いつか子どもは欲しいなと思いつつも、ほかにやりたいことを優先し、初めて子どもが欲しいと思った時には少なからずあった産む選択肢がなくなり絶望するといことはあります。女性であるかぎり子供については真剣に計画立てて考えるポイントだと思います。

結婚したいしたくない、子供が欲しくないという考え方は、正しい正しくないとか、損してる、カワイソウなんて他人に判断されるものじゃありません。結婚しているかどうか、子供がいるかどうかで優劣も決まりません。

私たち夫婦にとっては息子が人生を豊かにする最高の存在なことは間違いないです。しかし、周りの人が皆そうではないと思っています。

逆に兄弟姉妹が多い方がいいと押し付けてくる人も違うと思います。24歳で結婚したとき子育てというものを知らず、単純に男の子が三人くらい欲しいなーと思いましたが、実際子育てして見ると想像の遥か右上を超えてくる現実に三人男の子はしんどいは・・と睡眠二時間の産後直後のベットの上で夫に漏らした自分の姿を鮮明に覚えています(笑)

第一子を妊娠・出産した人も、これから子供を持ちたいと考えている人も「子供は何人欲しいか」について悩む機会はたびたびあることでしょう。二人以上・三人以上・四人以上欲しいと思う人(周囲は奥さんの方が最低三人は欲しいという友人がやたらと多く子だくさん地帯)欲しいけれど育てられるか心配だという人、まだ欲しいかどうかも分からない人、その思いは実にさまざまです。

特に、現在一人っ子を育てている人は、まわりが親切や善意のつもりで「二人目もいたほうがいいよ」などと言ってくるのは、止めようがない。周囲から「二人目は?」「一人っ子はかわいそう」と言われてとまどったり「きょうだいがいた方がいいのかな?」と悩んだ経験があるかもしれません。

実際出産や子育てをして考え方が変わる人もいれば、子供は最初から一人と決めていたけど子供の成長につれ気持ちが揺れ第二子を出産したなんて話も良く聞きます。

人口の半分がソロとなる時代は確実にやってきます。家族とソロは半々になるのです。自由がないと感じるのは、自分の人生、結婚を選択した人生、出産を選択した人生、このパートナーを選んだ人生に、自分で責任をとってないからです。持っている全部を取りこぼし、ないにフォーカスして不自由な妻や母や独身をあなたは演じているかもしれません。ここを認めると、負けた気がして悔しい、損してしまうと思う人はパートナーと戦うことが好きな人です。戦うリングから降り対等になると自分もパートナーともっと幸せになれると思うます。もう、どちらかが我慢、妥協したり可もなく不可もない状況や形だけの夫婦みたいな関係はいますぐに卒業すべきです。

自分らしく生きるとは「欲」に忠実になるということ

まだ体験していないことを選ばなきゃいけなくて、しかもどちらを選んでも、あとから取り返しがつかないのが難しい。でもどっちを選んでも、自分の欲に忠実であれば楽しいと思う。たとえ隣の芝が青く見えても「楽しい」とか「好き」っていうのに忠実に生きていけば、あれをやっても自分は幸せじゃないよなっていうことが見えてくる。

「女はこうあるべき」っていう社会の圧は本当にひどいけれど、頼もしい友人やパートナーがいれば、笑い飛ばしてサバイヴする力が湧いてくると思います。結婚も出産も何人出産をしたいかも全て自分の欲に忠実であれば楽しいと思うし、結局は自分自身が後悔をしない選択をすることです。


読んでくれてありがとうございます! 頑張っているチームのみんなに夜食をご馳走しようと思います。