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春のお暇|休職することになりました

約3ヶ月、仕事をお休みしている。「不安障害」と診断されて。

自分が休職してみると、世の中には思っているより多くの人が、同じようにメンタルに不調を抱えていることがわかった。

みんな順調そうに見えて、闘っているんだな。

かつての自分みたいに、
心が不安定でなんだかおかしいと思っている人、休職することになり不安な人、
そんな人に何か少しでも伝えられることがあればと思い、
昔の自分に手紙を送るような気持ちでこのnoteを書こうと思う。

休職に至った経緯

4月に入社して新人研修を経て、5月下旬に営業の部署に配属された。
部署では同じチームの先輩がOJTとして業務を教えてくれることになった。

が、このOJTの先輩とソリが合わなかった。

先輩は、忙しい中で新人を教えるストレスもあっただろうし、未曾有のパンデミックの中、オンラインでしか顔を合わせられない後輩にどう接していいのか悩んだこともあったのだろうと思う。

私は、初めての職場に馴染もうと、明るく素直な新入社員の皮をかぶっていた。先輩から見れば、なんだか本性がよくわからない後輩だったのかもしれない。

少しずつ、コミュニケーションがすれ違っていった。

先輩の対応が冷たく感じられて、私は質問しづらくなって、ミスして、怒られて。
次第に、なんのためにこの仕事がやりたかったのかとか、どうしたらいい仕事ができるかとか、そんなことは頭に浮かばなくなって、

どうしたら怒られずに済むだろう。

それだけを考えて仕事をするようになった。


怒られるなんて、新人なら当たり前のことだ。
怒られるうちが華。このくらいみんなだって耐えてる。私だって大丈夫。

そうして感情に蓋をしていたつもりだったけど、
この時期の日記には、先輩との関係に悩み、苦しむ心の叫びが溢れていた。

状況が複雑なので説明は省くけれど、
チームに居場所がないまま、OJTの先輩が変わった。

新しいOJTの先輩は指導熱心な方だった。
私の成長を願って、色々な取り組みを考えてくれていた。

けど、私はすでに頑張る気持ちをほとんど失っていて。

そんな時に、

法律を破れとは言わないけど、残業して土日も頑張った人が、成果出して評価されるのは当たり前

新人はアマチュアなのにプロのお給料をもらっているのだから、早く1人前になるために、業務外でもすべきことはたくさんあるよね。

と言われた。

最初はムッとしたけれど、冷静に考えるともっともだなとも思った。
だって、本当に私は何もできていない。

ガソリンがない車で無理矢理アクセルを踏んだ。
1ヶ月間、土日も。

そうしたら、だんだんアクセルを踏んでも効かなくなってきた。

おかしいな。精一杯踏んでいるのに。
そうか、もっと強く踏まなきゃいけないのか。

全身を固くして、思いっきり力を入れて。

ガソリン切れに気づかないままアクセルを踏み続けるとどうなるか。

エンストする。

ちゃんと踏んでいないから進まないんだと思っていた。
私が頑張れていないからできないんだって。

だけど、うまく息ができなくなって、心拍数が異様に高いままおさまらなくて、
不安が止まらなくなって気がついた。
「おかしい」って。

土日でもやっている心療内科を探して、「不安障害」と診断された。
仕事を休むことが決まった。

診断されてからの1ヶ月間

診察はずいぶんとあっさりしたものだった。
15分くらいで、事前に伝えた症状以外は特に深く聞かれなかった。

「とにかくストレス因子から離れましょう。
規則正しい生活をして、外を散歩したりして、のんびり好きなことをして過ごしてください。」

休職1日目。私は、カメラを持って外を散歩することにした。

桜がもう綺麗に咲いていて、よく晴れた気持ちのいい日だった。
そういえばそんなことを楽しむ余裕すらなかったなあ、と思った。

しばらくは、刺激があることから離れてのんびり過ごした。
この頃は、心臓がひどく疲れていたから。

ホラー映画の1番怖いシーンでの心臓のバクバク感をイメージできるだろうか。
あれが数日間、1日中続いていた。

だんだんと落ち着くと、バクバクによる疲れだけが心臓に残った。
心臓って疲れるんだ、と思った。

1週間して、もう一度診察に行った。相変わらず15分くらい。

私の症状は中程度だったのと、ストレス因子がはっきりしていたため、
診察を続けながら漢方薬で治療することになった。

あとは、認知行動療法という、自分の認知の歪みを補正する訓練を試してみて、と言われた。

もう少しじっくり話を聞いてもらいたかったけれど、
患者さんも多いしこんなもんかあ、と思っていた。

結局は1ヶ月で違う病院に移ることにした。

転院先では今でもカウンセリングを受けている。
とても良い先生で、復職のためだけでなく、自分に向き合う良い機会になっている。
この話はまた別のnoteにまとめようかな。

転院する形になったけれど、最初の病院には感謝している。
日曜日に急遽予約したのに、当日診てくれたことはとてもありがたかった。

この時仕事を休む決断ができたから、1ヶ月でかなり回復することができた。

今の生活

現在、休職3ヶ月目。

今の会社はいわゆる大企業で、ライバルが多い人気の業界だった。
就活時代はかなりしっかり自己分析をして、この会社が合っていると心から思って入社した。

にも関わらず休職することになってしまって、自分の軸が大きく揺らいだ。
改めて自己分析してみても、やっぱり今の会社が間違いだったという結論にはならなくて。

だから、今の会社に復職するのか、転職するのか、まだ決められていない。

けれど、少しずつ、今の会社の何が自分に合わなかったのかとか、
自分が大事にしたい価値観は何かとか、言語化できるようになってきた。

今は、転職のために書類を出したり会社を探したりしながら、
復職しても心地よく過ごせる方法がないか、模索している。

仕事をどうするか考えると同時に、生活面でも試行錯誤を重ねている。

私は睡眠をとるのが苦手だ。
そんな人間いる?という感じだけど、昔から寝付きが悪いので、

布団に入る=退屈

という方程式が頭に染み込んでしまっている。

朝起きたらすぐ散歩に出かける。
健康的な食事を心がける。
家にずっといると気持ちが沈みやすいので、カフェに出かける。
帰宅して少しのんびりしたら、筋トレをする。
夜は早めにスマホから離れて、布団に入る。

基本的だけどなかなかできない、そんなことを続けていたら、だんだんとメンタルも安定してきたように思う。

一歩一歩、良い習慣を日々に取り込んで、
ふと気づいた時に前より自分を大事にできるようになれたらな、と思っている。

これからのこと

こんな感じでゆるゆると過ごす中で、大事にしたいと思ったこと、日々の気づき、生活の工夫など

日常の切り取りを綴っていけたらと思う。

その中で、自分の思考が整理されたり、あわよくば誰かの元に届いたらいいなと思っている。

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