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今週の選挙(2023 10.24&29投票)

 先週盛り上がりまくった選挙から一変、今週は小さな選挙が並びます。
 でも、やっぱり細かく見ていくと、それぞれ面白い構図が見えてくるのです。 そういった選挙を拾い上げていくのが、この記事の役割。 今週もお届けしましょう。

“選挙ゴロ” も立候補してるよ!

 その前に、24日に投票が有った選挙の結果を見て下さい。




◎【10/24投票】黒松内町議会議員選挙(定数8/9人)

 現職5人、新人4人が立候補し、政党別では共産党から2人出ている、候補者全員男性という選挙は新人1人が落選となりました。

 前回は無投票だったのですが、その時に共産党候補として立候補された方が今回は無所属で出馬しており、それに対し共産党は新たに新人1人を加えた2人立てで選挙に挑みましたが、無所属で出た方がトップ当選する一方、共産党の新人1人が最下位で落選です。 そりゃそうなるわな・・・

 黒松内町議会のHPを見ると更新が2017年で止まっており、議会中継の外部リンク先も「Ustream」という衝撃! これだけ見ても街の停滞っぷりが伺えます。 人口も2015年に約3,000人だったのが現在は約2,500人と僅か8年で17%も減っており、縁も所縁も無い町ですが将来が心配です。 当選された議員の皆様には頑張っていただきたく思います。

 では、次からは29日投票分の選挙を紹介します。


◎北海道・白老町議会議員選挙(定数14/16人)

 現職10人、元職1人、新人5人が立候補し、政党別では公明と共産が2人ずつ立てている選挙で、女性候補は2人です。

 前回の町議選で9位10位だった共産党は現職2人が立候補していますが、10位の方は72歳で13期目を狙う超ベテラン。 年齢はそこまで高くないものの議会で2番目の高齢で、新人候補が全員50代以下という構図の中、勝ち抜けるかどうか注目です。


◎茨城県・高萩市議会議員選挙(定数14/18人)

 現職12人、新人7人が立候補し、政党別では公明、共産、国民民主が1人ずつ立てている選挙で、女性候補は1人です。

 国民民主は現職が昨年の県議選に出馬(当選)したため、手放した議席を取り戻すべく新人を立ててきました。 前回の市議選で県議に転身した方はトップ当選しているので、その票を引き継げば固いかなぁ、と。
 一方、共産は前回776票の10位。 得票が15%ほど減ると当選も厳しそうに見えますが、票を固めるコトが出来るでしょうか。
 個人的には「しがらみなしの元自衛隊幹部」という矛盾しか感じられないワードを掲げた新人候補の行方が気になってますが、果たして。


◎滋賀県・豊郷町議会議員選挙(定数12/13人)

 現職10人、元職1人、新人2人が立候補し、政党別では共産が3人立てている選挙で、女性候補は2人です。

 共産が3人も立てていますが、前回は9位11位12位でした。 今回1人退任し、今年4月の町長選出馬のため辞職した元職が立候補。 もう1人が、その辞職に伴い行われた補選で無投票当選した方。 実質新人候補のようなものです。 そしてもう1人が前回最下位当選の方。 コレで3人当選成るのか。 “定数プラス1” の選挙だとはいえ、ちょっとイヤな予感がしますが、どうなるでしょうか。


◎広島県・廿日市市議会議員補欠選挙(定数1/5人)

 広島市の西となり、あの厳島神社が建つ市です。 同日投票予定だった市長選が無投票でしたが市議選は5人も立候補してきました。 全員無所属新人で女性候補は1人です。

 会計事務の不正で議員辞職して空いた議席を埋めるための補選ですが、辞職した議員は任期途中で「オレンジ」に入党していたようですが、辞職に合わせて除名されたようです。 今回の候補者の中に「オレンジ色」のポスターが見えたので調べに調べてみましたが、「オレンジ」との繋がりは見えませんでした。 ひと安心。
 選挙公報(PDF)を見るとその候補以外も「会いに行ける政治家」「車いすからの目線で」「若い人たちへ 選挙に行こう」というワードが並び、それぞれの立場の方が立候補している面白そうな選挙です。


◎長崎県・大村市長選挙

 3期目を目指す現職に自公推薦を受けた前県議と元市職員の新人2人が挑む選挙です。

 昨年「西九州新幹線」が開業し市内に駅も出来ましたが、如何せん現状は長崎駅と武雄温泉駅を結ぶ全長66kmの路線で、武雄温泉駅より東側への延伸計画は「未定」という状況です。
 また、大村氏は「ボートレース(競艇)発祥の地」らしく現在もボートレース大村が有り、売り上げが全国一位だというコトです。 38歳で市長に初当選した現職は、そこの収益を活用し様々な施策をとっているようですが、それに対し他候補は「箱モノ行政だ」と批判しています。
 そんな中で行われる市長選。 今回も最も若い候補となる現職は自公推薦を受ける4歳年上の新人に勝てるのか。 注目なのですが、選挙公報(PDF)を見る限り、どうも現職は “やっちまった” ように見えるのですが・・・


◎長崎県・時津町長選挙

 3期務めた現職が引退し、新人3人で争う、16年ぶりの選挙。 つまり現職は一度も選挙による町民の審判を受けるコトなく引退するのです。 なんと恐ろしい・・・

 町議を辞して立候補した2人の一騎打ちかと思われていたトコロに、例の “選挙ゴロ” が乗り込んできました。 今年6度目の出馬で、前回でた精華町長選(京都府)から2週間ぶり、且つ今月3度目の選挙となります。
 他の選挙ウォッチャーさんの取材によりN党バリの選挙ビジネスをしている疑いも出てきた選挙ゴロ。 これまで供託金没収を逃れてきましたが、首長選に出だしてから今回が初の3人立て選挙で、今回が最も供託金没収の可能性が高く見えます。
 相手は町議を6期務めた方と7期務めた方。 それなりの知名度と地盤が有るハズで、そこに割って入って供託金没収ラインを超えられるのか。 ハッキリ言いますが今度こそ没収されちまえばイイのです。 時津町の皆様が賢明な判断をしていただくよう、切に願います。


◎大分県・中津市長選挙

 3期目を目指す現職に共産党推薦の新人が挑む一騎打ちです。

 実は先ほど触れた “選挙ゴロ” 、告示前はココに出馬してくるというウワサが有りました。 が、フタを開ければ大分ではなく長崎に。
 正直、構図を見ればココの方が票を獲れるように見えますが、それでも長崎に行ったのは本人なりの勝算(←供託金没収ラインを超えるコト)が有るのか、それとも市長選の供託金100万円が出せなくて、供託金50万円の町長選に狙いを変えたのか。  私には、後者のように見えます。 
 それにしても、何故こんな追い立てられるように選挙に出続けるのか理解できない。 100万歩譲って選挙ビジネスを肯定したとしても、危ない時には出ない方がイイに決まっているのに、、、

 あっ、中津市長選について殆ど触れていませんでしたね。
 でも、構図や候補者(新人が現職より5歳上)を見て、「皆まで言うな」という選挙だなと感じる以外、書くコトが無いのです、ハイ。


◎鹿児島県・屋久島町長選挙

 4期目を目指す現職に、元町議と会社経営の方と電気利用組合長の新人3人が挑む選挙です。

 上が80歳、下が36歳、真ん中が56歳で、現職が73歳と選択肢が多彩です。 新人3人を交わして現職は当選成るか。
 個人的には80歳候補の選挙公報(PDF)が、今年見た中で5本の指に入るインパクトなので是非リンクから確認していただければ、と。


◎鹿児島県・奄美市議会議員選挙 

 現職13人、新人11人が立候補し、政党別では自民が5人、公明が4人、共産が1人立てた選挙で、女性候補は2人です。

(クリックやタップで拡大してご覧ください)

 改選前の奄美市議会会派一覧がコチラ。 自民が1人減の5人になった、ように見えますが前回の選挙結果を見ると自民公認候補が10人当選していました。 そこから分裂でもしたのか3人が無所属となっており、いずれも今回立候補してきて、1人が再び自民公認を得て2人が無所属で立候補しています。
 立憲は改選前の1人が引退し議席を失い、共産は改選前の2人から1人に減らして選挙に挑みます。 議席維持できるでしょうか。

 ちなみに、新人候補の中に限りなく主張や配色が「オレンジ」に近い候補がいますが、公認ではないし調べた限り「オレンジ」関係の方が選挙運動を手伝ったりしている様子は無かったので、今のところは無関係としておきます。


以上となります。
候補者の皆様の御健闘をお祈り申し上げます。



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