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ひっちゃかめっちゃか
あいつに彼女ができたと聞いてからもうすぐ半年が経つ。あれから一度も会っていないのに、あいつは記憶から消えてくれない。
去年の10月、居酒屋でナンパしてきた人がその場で呼んだ男友達。それがあいつだった。垂れ目で鼻が高くて、話すと眉毛が上がる、整った顔。人生で初めて一目惚れをした。
その場でLINEを交換した。それから毎日LINEを続けて、12月の終わりにやっと、2人で飲みにいけることになった。
溶けた体温、蕩けた魔法
離れていればあの子の痛みは分かるのに、近くにくるとどうしても傷つけてしまう。寄り添いたい、助けたいのに、自分の弱いところを守ろうとして、相手の弱いところをついてしまう。あの子が離れていったら寂しいくせに、離れていくようなことばっかりしてる。あの子の隣で、あの子の全てを認めてあげれる自分になりたい
選ぶことは捨てること
なにかを選ぶってことは、それ以外を捨てることだから選んだら、それを大事にしていかないと。そうしないと、選ばなかった人生に足をとられて、選んだほうまで逃げてっちゃうよ。
選んだものを大事にしてたら、また捨てたはずのものに出会うかもしれない。そしたらまたそれを選ぶチャンスが出てくるかもしれない。
何者になんてなれないから、今の自分が選んだ道を歩いていかなきゃ。目の前にあるものを大事にしなきゃ。
空気を作る人と、空気を回すひと
主観が強くて、自分の意見を言って、強い言葉で空気を作っていける人は成功するのかもしれない。正解みたいに聞こえるかもしれない。
だけどさ、自分を出す人ばかりじゃ、成り立たないことだってあるんだよ。空気がうまく回るように自分を出し引きしてる人だっているんだよ。まわりに合わせてる人のことをさ、自分がないとか、流されやすいとか。そんな簡単に片づけちゃうのやめてよ。
どっちも必要で、どっち優れてるとかな
なんでも話せなくなった友達
なんでも話せていた友達に、なんでも話せなくなったのはいつからだろう。
自分の思っていることを話して、気に入らないことがあれば愚痴をいいあって、将来の話をしたりして。何も考えずに話していても、何も気にせず笑えていた。
高校を卒業して友達はみんな違う道に進んでいった。
今もみんなと集まることはある。だけど、あの頃みたいに盛り上がってるのに、あのころとは明らかに違う空気がある。みんな違う道を歩き出
家族とか友達とか、自分を守るために作った壁とか、全部捨てて生きていく勇気がほしい。
部屋の内側にはもろくて傷つきやすい何かがあって、外側にはそれを守っている壁があって、誰かに壁を壊されるたびに貼り直して貼り直して、ピエロみたいに笑ってごまかす。そのうち修復が追いつかなくなって、大切にしていた何かは壁に取り込まれて中身のない部屋だけが残っていくんだ。