心の運転技術を身につけよう
トレーニング方法。
ジョセフ・マーフィーは潜在意識の専門家。中村天風も潜在意識の専門家。この二人の思想は根本的に同じだけど、匂いが違う。その二つの思想をミックスすると潜在意識についての理解がより鮮明、かつ実践的になります。
マーフィーは、
「危惧の念が心の扉をたたいたり、心配や不安や疑念が心をよぎったら、自分のビジョンを、自分の目標を見つめなさい。あなたの潜在意識の中にある無限の力を思い出しなさい。この力を、あなたは自分の考えることや想像することによって発生させることができるのです。」
と言っている。
そして、
「あなたの注意がそれる時、それを引き戻して自分のためになることや自分の目標について瞑想することを習慣としなさい。」
と、その方法論理を説いている。
でも、
具体的にはどうやってやるの?
って言う疑問が浮かぶ。
注意を引き戻して自分の目標について瞑想しなさいって言われても、それがなかなかできない。
その実践的方法に困るのである。
そこで、中村天風の登場である。中村天風はその具体的方法を説いているのです。
優位注意力
中村天風著「幸福なる人生」の中に心の使い方という章があります。その中で、こんなことが書かれています。
「自分が思った方向に自在に注意を振り向けるのが、優位注意です。始終、気を打ち込んでやるという習慣をつけると、変幻自在に必要において心を操縦することができるというありがたい結果さえ来る。優位注意力も旺盛になるのです。」
と言っている。
つまり、何事にも気を打ち込んで応接することで、心を自分が思った方向へと注意を振り向ける力がつくということです。
一つ一つに気を打ち込んで取り組む習慣がつくと、パッパッと思考を切り替えることができるようになるのです。
誰もが、消極的なことで心を満たしたくないわけです。ですけど、どうしても思考が消極的な方向へ向いてしまう。その“どうしても向いてしまう”という思考習慣をなくすためには、
何事にも気を打ち込むこと
で解決できるのです。
本を読んでいるなら、本を読むことだけに集中する。話を聞いているなら、話を聞くことだけに集中する。心の中で「腹減ったなぁ、今夜は何食べようかな〜」なんて思いながら聞かない。目の前の物事から気を散らさないことが肝心なのです。
潜在意識に刻まれたビジョンは、成長してやがて現実に芽を出します。そのビジョンに思考の焦点を当て続けるために、何事にも気を打ち込んで取り組むことで、優位注意力を身につけて、心を自在に操縦し、自分のビジョンへと注意を向け続けるのです。
その継続的に注意が注がれたビジョンが、やがて大きな花を咲かせて、現実になるのです。
“心は何を観ていますか?”
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
今夜も素敵な夜になりますように。
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