2分で読める子育てエッセイ№747『温かい飲み物をカップ1杯分』
ちょっと前、くわしいことは知らんけど、流星群を自宅のベランダから観てみようと思い立った。
真冬のお散歩なみにしっかりと着込み、ベランダに用意したのは、古い靴下をはかせたリビングの椅子。アウトドア用ではなかったので汚れないように工夫した。
すると、ダンナが石油ストーブを持ってきてくれた。
「去年の灯油が残っているから使えるよ」
シーズン初め、残った灯油が臭いと文句が出るので、ここで使うのも悪くない。そのうえ暖もとれるので一石二鳥。
さらに、お湯を入れれば飲める温かいコーンスープと甘めのホットジュース、そして万が一にお腹すいたとき用にたった1つあったカップラーメンを用意した。
「温かい飲み物をカップ1杯分楽しんでいる間、空を眺めて部屋に戻ろう」
そう思って空を見上げていたら、すぐに曇り空になってしまい、星が見えなくなった。
でも大丈夫。
付き合ってくれた娘と温かい飲み物を飲みながら他愛もない会話。遠くから聞こえてくるお祭りの音と秋を感じさせる虫の音、そしてストーブの暖を十分楽しんだ。
いい、またやろう。
自宅のベランダが無料のアウトドアスポットになると知った日。
カップラーメン買いたそうと思った日。
そのベランダがとんでもなく汚れていたと気がつく前日。
サポートありがとうございます! 迷わずお菓子を大人買いしますよ?怒りません? ありがとうございま~~~す ε=ε=(ノ≧∇≦)ノ