2分で読める子育てエッセイ№777『揚げたてジューシーを重視したら』

ある日の晩御飯、わが家の一番人気だと思われる鶏の唐揚げにした。小6の娘と小3の息子がよく食べるので多めに準備。
「いつもは2パックだけど、今日は3パック分用意しておくか」
余っても翌日の昼ご飯にすれば2度おいしい。

するとその香りに誘われて、娘が台所にひょこっと顔を出した。
「お母さん、なんかメッチャいいにおいするね~」
ちょうど揚がったので、
「揚げたてだよ~。お客さんラッキー」
と唐揚げを2個皿にのせて娘に渡した。
「え? いいの?」
それを食べながらご機嫌でリビングのテーブルで宿題を始めた。しめしめ。

ところが「いただきます!」の夕飯の時には、食卓からすでに2パック分の唐揚げが消えていた。残りはたったの1パック分。小3の息子はワタクシにこう文句を言った。
「ええっ! 今日唐揚げこれだけ? 僕まだ3個しか食べてないのにもう無いよ?」
今週最大級のわが家のミステリー、な~ぜ~。

ワタクシ、よーく思い出してみた。
たしか唐揚げが揚げたてジューシーにできた分から、ワタクシ、セッセとテーブルに運んだハズ。あまりにも娘がおいしそうにたべていたので嬉しくなり
「たくさんあるから、揚げたてをどうぞ」
と娘に声をかけたような気もする。そういえば、そこにいたダンナが娘となにやらしゃべりながら唐揚げをみつめていたような。なぜかギトついたダンナの口の周り。まったくもって犯人がわからない。

その後、
「今日は全然食べた気がしなかった」
と息子のクレームをうけ、翌日再び唐揚げが登場。恐ろしく積み上げた大盛り唐揚げをドドーンと出した。
「まさか明日も唐揚げがいいなんて言わないよね?」
つまみ食いをさせない、チマチマ出さない、揚げたてジューシーを重視しすぎないこと。それにより、チキン問題をキチンと解決した。
ホッ。


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