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芸術、宗教、自然、なんかのエッセイ。もち、スピ系もUFOとかもありありで。 本「地球の果てまでつれてって」★4

「〈至福千年王国〉を夢見て限りない自己への旅を続ける芸術家が、わななく心の軌跡を2年間にわたって微細に綴った思索的エッセイ」

文庫1986年 横尾忠則
(単行本「彼岸に往ける者よ」1978年)

政府に弱いダリ、「釈迦の霊泉」禿治療、言霊・マントラ(真言)、カルマの解脱、宇宙に無限の創造の源泉、天国・光の国、至上者との合体感覚、魂の根源、座禅と「山水」、病気や怪我から転換、夢、瞑想…などなど。

そんな感じで、芸術、宗教、自然、なんかのエッセイ。もちろん、スピリチュアルなもの、宇宙人やUFOの話も。あと滝。いろいろテーマは多岐にわたり、まとまりを感じないが、興味深いところも多数ありありで満足。

いろいろあるけど、座禅と「山水」のあたりが、濃かったような気がする。自分的に。あまり意識したことなかったけど、これから見方変わりそう。悟り的、ユートピア、そして確かにうすら怖い。

病気や怪我についての記述も多いようだけど、言われてみると確かに、そうなって気づくということは多々あるなと。調子が良い時は気づかない、弱った時に気づく。「大きく転換するチャンス」なのかもな。

気になるとこメモ(一部)
・古事記、言霊読みすると正しい内容がわかる?マントラのオームという音の音波を調べると円を描く?南無妙法蓮華経、八百万神に通じる言葉?
・生と死の中間状態、バルド。
・この宇宙の中には無限の創造のためのアイデアやエネルギーが充満?
・最終的に人間は全て魂の根源に還っていく?
・病気や怪我、大きく転換するチャンス。健康な時ほど注意。仏教、病気になればじっくり味わえ。健康な時には味わえない病気には病気のえもいわれぬ味がある。病気はつねに挫折とチャンスの両面を兼ね備えている。
・インドの聖者バグワン・シュリ・ラジネーシ「存在の詩」、「究極の旅」
・もともと人間は「無私」、「私」があると思ってるのは錯覚、「私」を主張すれば、エゴが生じ対立が起こる、宇宙そのものにはエゴはない。「私」を主張することは半宇宙的、あなたも私もない。それは一つであり、全体。
・自然と人間が切り離されていく時、人間には必ず不幸が起こる。重要なことは、人間と自然の交流の回復。人間が自然を知るとき、人間は内に神の存在と愛を認めることになる。人間は自然を滅ぼしながら自らを滅ぼしてる。
・エピゴーネン(模倣者?)がぼくを次の領域に行かせてくれる。
・日記はエゴのゴミ箱。書けばエゴが捨てられるかといえば、そうでもない。時には書くことによってエゴが増殖する。

あと、タイミング的に、他の作品で重要そうな意味合いで出てきた、「最初に言葉があった」という言葉が、なんだかしっくりこず、頭に引っかかっていたので、この本でその話になったのがまた興味深かった。

そこでは、(横尾氏)「つまり最初に想念が存在していた、この想念こそ創造の根源であり、人間のみが持つ宇宙の最高の力ではないだろうか」と。おーー、と思いながらも、まだスッキリしてないんだけども笑

まあ、なんだかいろいろと雑多にあった気がするけど、学びも多い。横尾さんとの相性というのもあるのかな。古い本(1978)だけど、そう感じない。本質をついてるからか。いろんな面を刺激してくれた。

宇宙とぶっつづき、まさに創造というやつはこうでなければならない。
宇宙とぶっつづくためには「私」をなくして創造にぶち込まなければならない。


★\(^^)/☆

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