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「所有の喜び」をどう思いますか?<古本食堂新装開店>

6月15日の発売前に一足早く読ませていただいた、原田ひ香さんの新作をご紹介します。
 
古本食堂 新装開店 著者:原田ひ香さん
 
古本食堂の2作目となる本作も神保町の情緒がたっぷりで
私たちがこよなく愛する名店の食事と雑誌や映画の文化を振り返り、神保町に通う人でなくとも心が躍ってしまうことでしょう!
 
書店経営で抱える現状を様々な角度からを浮き彫りにしており、
3冊200円の文庫本の賛否、新たな収入源として期待するコーヒーの提供、初めてのイベント開催、新たな人を雇い入れる?と次々と荒波が待ち受けています。
 
書店経営は2人だから大丈夫と思っていた珊瑚さんと美希喜ちゃん。
意見が異なる時もありますが、周囲の協力もありわだかまりは消えるかと思いきや、最後にはあっと驚くような言葉が珊瑚さんから飛び出して。。。
 
個人的に気になったのは、「所有の喜び」についてです。

第4話でふとしたとこから昭和56年の暮らしの手帖を探すことになって、苦労の末に見つかります。依頼人が手にし、表紙を含めたページをめくると感極まった言葉に溢れ、まさに電子書籍で見るのとは雲泥の差があると感じました。

たとえ本を手放すことになっても、ネットで探せるというのも今の時代ならではですね。
 
神保町だけでなくすべての書店の応援本になる予感。🏳‍🌈✨
第3弾も楽しみにしています!


角川春樹事務所


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