見出し画像

ホームスクーリングの真髄!寄り道を見つけて楽しめるようになったら…

雪の多い地域に住んでいるので、スキーが身近に定着している息子たちはスキーが大好きです。

そして息子たちはホームスクーリング中なので、冬の間は毎日午前中はスキーへ行きます。

学校でもスキーの授業がある地域なので、学校のカリキュラムよりずっとスキーの授業していたいと思う子はけっこう多いみたいです。

なので習い事先や出先で学校に通う子供達に会うと、息子たちが毎日スキーだけというのはズルい、いいなという意見があるようですが、子供たちには「じゃあお母さんに相談してみたらいいよ!」と提案してあげてねと伝えました。

そうしたいならそうすればいいし、各家庭のやり方があります。同じである必要はないし、後ろめたいことはありません。

うちはうちのスタイルで。

別にズルいことや悪いことをしてる訳じゃないんだから堂々としてていいんだよと子供たちには伝え、私もスタイル全開で堂々と暮らしています!笑


私が自分らしくいれるようになって、子供たちはどんどん笑顔が増えました。
うちはうち。他は他。
私は私であなたはあなた。

これが「ありのままのあなたでいいんだよ」というメッセージとなり、今では子供たちの自信へと繋がっているように思います。



そんな毎日を送っている昨日の出来事の話。



子供たちと夫の男3人は朝からスキーへ行きました。

平日のゲレンデは空いているのでいつもヘトヘトになるまでガッツリ滑ってきます。


お腹がすいて山から降りて来たみんなをピックアップしに行き、麓にあるクレープ屋さんでクレープを食べるというのが恒例になりつつありました。


学校へ通っっていたころはモジモジして挨拶すらままならなかった長男も、今では自分で頼めるようになり、知らない人ともしっかり話せるようになりました。

自分でメニューを選んで店員さんに頼み、お金を払う注文の一連の流れ。
注文は長男にとってドキドキなこと。
間違えたくない、恥ずかしい、緊張するベースの心情にさらに計算まで必要となってくる苦行。

しかし苦行も乗り越え、クレープを作ってもらって「ありがとう」とスムーズに言葉にできるようにまでなりました。


普通の感覚ならそんなの当たり前のことじゃんって思うかもしれません。

私もそう思ってました。
でもこれは我が家にとっては物凄い成長なんです。

その当たり前ができなくて、「そんな当たり前のことができなくてどうすんの?」「自分で出来るようになんなきゃ生きていけないよ!」と一見正論のような言葉と「◯年生なのに、◯歳にもなって」という言葉で出来ない息子を否定し続けていた事が彼の挑戦心を奪い、不安を強くしてしまっていました。


私がその思考を変えることができたから息子は変わりました。
学校やチーム競技の習い事から離れ、人と比較される回数が減り、自分の些細な「出来た」に目を向けられるようになり自分なりにも自信がついてきたんだと思います。

挨拶も超苦手だったモジモジ君がちゃんとクレープを頼んでお金を払ってお礼を言っている。


出来なかったことが出来た!
これを一緒に経験して、その瞬間を目撃できるのも共有時間が多いからこそのホームスクーリングの醍醐味だなと思います♡


余談ですが、次男はサクッと頼めてチャチャッと計算して「とりあえず1000円出しときゃおつりだろ」と分かるような容量の良い一年生。下の子って感じですよね。笑


そんな息子たちは恒例になっていたこともあり連日クレープ屋へ行きすぎて、店員のおじさんと顔見知りになったようで、店員さんが「50円は計算難しいしやめちゃうか!」という計らいを頂いたようで、ついには毎回50円引きをしてくれるように。笑


ありがとう!おじさんw



家で作ろうよ!


50円引きになったとはいっても毎日スキーへ行くので、帰りに毎回クレープを買っていられない!

そこで思いつきました。


「あ!スキー終わったらお昼ご飯にクレープつくろっか!」と言うと、
いいね!食べ放題じゃん!最高!と子ども達はノリノリ。

下山してきた張り切りまくりの子供達とクレープ屋さんのラインナップを見て、自分が食べたいやつ、父ちゃん用のやつ、母ちゃん用のやつの材料を把握し、スーパーへ。

チョコバナナ生クリーム、サラダクレープの材料を選んで購入。

兄弟でウインナーチーズも美味しそうじゃない?フルーツは?あれは?これは?と美味しそうなアイディアがどんどん出てくるので、あれこれ買って帰宅。


いざ準備!!


次男は買い物で力尽きたのか飽きたのか、食べ専でいくと言い張り、引き続きハリキリモードの長男と私で下ごしらえをすることに。

すると長男は「全部自分でやってみたいから母ちゃんはヘルプ係だけお願い」と。

さらには「父ちゃんをお客さんにしてサプライズがしたい」と耳打ちで懇願してくる息子。

めちゃくちゃやる気ある!笑


ちょっと嫌な予感がしつつも「サプライズね、いいよ。いいんだけど、どうやってする?」と聞くと、「飾り付けしよう!」って。


そのアイディアに「いいね!」とは即答できず、正直「げっ!面倒くさっ!」と思った。やっぱりね、嫌な予感したもん。

それでもと思い、恐る恐る「飾り付けってどんな?」と聞くと、キラキラした瞳で「いっそさ!せっかくだからクレープ屋さんにしようよ!」って。

Oh!Noooo!!😂 面倒くさすぎるー!!!

私1人でちゃちゃっと段取りしちゃえばチンタラ食べても片付けまで入れても余裕で1時間以下で終わる。

なのにまさかのクレープ屋さんをスタートすることに。
でもクレープ作ろうって言ったのは私だ。


めんどくさいモードから気合を入れた私は、「さて!どうするか!」と声をかけると、まずメニューを描きたいから、ゲートを作りたいから、目隠しのついたてを作りたいからと、クレープ作る前段階の時点でと画用紙やらダンボールやらマットレスやらを押入れから引っ張り出そうとしてきている。


おいおいまじかよ。超時間かかりそう。
またもや面倒くさいモードが一瞬よぎったが、冷静に考えた。


“息子の心の中にある人を喜ばせたいという気持ちはめちゃくちゃ素敵だ”

ここは伸ばしポイントだ!と思えたら、「よし!やるか!」と改めて思えた。

すると、長男は「父ちゃんゴロゴロしてていいからね!完成したら呼ぶからゆっくりしてて!スキーで疲れてるでしょ!」とめちゃくちゃニコニコしながら準備に取り掛かる。



『くそ!めんどくさい! あー!!!時間ない!』という思考だった過去の私が、今では息子の姿を見て、「なんて楽しそうなんだ、父ちゃんにあんなことまで言っててなんてかわいいんだ!思いっきりやりたいようにやったらいい」と思えるようにすらなった。


出来ないことばかりに目を向け、遅れをとらないようにと、毎度一歩遅れるマイペースな息子に早く!遅れる!と常に急かしていた。

学校で嫌な思いしないように並に。最低限でいいからせめて普通に。という考え方と生活だったのが一変したホームスクーリング生活。


心に余裕があるって本当になによりも大事。 

別に守らなきゃいけない時間もないし、この後の予定に追われることもない。
極論、夜中になって明日になっちゃったとしても朝必ずしも早起きしなきゃいけないわけでもない。

時間配分が自由すぎる。何にも縛られる必要はない。
そう思うと面倒くさいと思うことはあっても、時間がかかることに抵抗を感じることは以前よりだいぶなくなった。


買い物が終わって帰ってきて、クレープ作りではなくクレープ屋さんの基礎作りに既に2時間経過。

もう昼ごはんの時間ではない。

でもいいや。
子供のやりたい!やってみたい熱は今がピークだから。
ここでスルーしてしまったら新たな発見や才能、伸びるチャンスを無駄にしてしまうかもしれない。

縛られる必要のない生活だからこそ、この時間を有効に活用しよう!

そう思えるようになった。


黙々と作業し、イメージを形にしようとする子供達はとても一生懸命。


いざお店が完成したときはもう夕方。


そこからついにクレープの材料を切ったり焼いたりした。
これも全部長男プロデュース。

言っても私は最初から最後まで近くで見守ってるだけでなにもしてない。
私は自分がやりたいこと近くでやってただけで、実際面倒くさいことなんか何もなかった。

(長男が測って混ぜて切って焼いて盛り付けた)


最後までめちゃくちゃよく頑張ってた!

長男のクレープの中身の具材の盛り付けに、ついついトマトは冷たいからこっちのが良くない?とか油ものとバナナはお皿分けない?とか細かいこと言いたくなったけど、一連の行動を見てたら「そんな細かいことまじでどうでもいいな!」と思えて出そうになった言葉も自然と引っ込んだ。


クレープ作って食べよっかなんて、挟むものを適当に切って並べて、ホットプレートで生地焼いて巻いて食べるだけ程度にしか思ってなかった私。

本来ならめちゃくちゃ短時間でできることを、何時間もかけてここまで仕上げた息子を本気でリスペクト!

導入から過程、結果まで全部を近くで見れるホームスクーリング。
子どもの成長を肌で感じることができる醍醐味。


時間に縛られないからこそできる寄り道。
寄り道こそホームスクーリングの真髄だと改めて思えた日。


何に対しても、どうせやるなら面倒くさいとイライラするより、いっそ子どもと一緒に私も全力で楽しもうと切り替えれるようになった。


これは時間と心に余裕ができたからこそのこと。


うちの場合はホームスクーリングで自分自身に余裕をもつことができるようになり、私が変わったことで子どもも必然と変わり始めました。


視点を変えると不登校でも問題ないと思えるようになります。


出来ない、足りないと思い詰めずに
無いものをを追うより、有るものを最大限に活かすことを意識してみることで、子育ても人生も楽になります。

スキーもそう。
たまたまこんなに良い環境にいて、たまたま子ども達は学校も行ってない。
はっきり言ってこんなラッキーなことはない!


学校行ってないからなんて理由や世間体を気にするより、子ども達がワクワクすることを率先してやらせたいと思うだけ。

結果それが強く折れない心の成長に繋がる。

人生の楽しみ方を教える。
それが親の私にできること。


「〇〇するべき、〇〇しなくてはいけない」って言われるけど、実際そんな決まりなんか本当はない。あくまで常識と言われるルールの中の話。

限界を決めちゃってるのは大人の方かもしれません。生き方に決まりも限界はなく、可能性は無限大であることを子ども達に伝えていきたいと思うのでした☺️

この記事が参加している募集

育児日記

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?