【コロナ肥満とコロナうつ】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

昨日ニュースを見ていたら、このコロナ禍で運動不足のため、いわゆるコロナ肥満というやつが、世界的に増えているという話を耳にしました。

博心堂鍼灸院受診の患者さんたちの中には、いわゆるコロナうつという症状を訴えておられる方が増えている。

肥満もうつも、実は原因は一緒と考えることができます。

どちらも体の不活発が原因。


とくに外出自粛下で屋内で間食しながら長期間自宅待機、なんていう人は、当然のように肥満になったりするわけです。

この当然のように増えた脂肪は、じつは運動したからと言って解消されるわけではない。

当然のように出来上がった肥満は、単純に食事量が増えたから、というわけではないわけです。

一般的な肥満になる当然の原因は過食。
でも、東洋医学的には、肥満になる当然の原因は不活発。


食べる量が増えたところで、十分に活発に動く内臓と高い体温を維持し続けられる代謝能力が備わっていれば、どんどん体重が増えるということはない。

くわえて、程よい緊張感をもってアクティブに過ごしていれば、お腹や背中も引き締まるので、ブクブクと膨らんでいくということはありません。


体が不活発になると、血流が悪くなり内臓機能が低下して低体温になる。
体がしゃんとしないから、気持ちが憂鬱になり落ち込んだり無気力になっていくわけです。

こうしたメンタリティでは、程よい緊張感をもってアクティブに動くなんてことはできない。
え~っ、なんで私が~っ?
は~っ?!なんで私が~!?
って、行動するよりも前に、文句が出る。

ササっとやっちゃえば、問題解決。
そのササっと動くということが、不活発なコンディションだと行動に移せない。


問題なのは食習慣よりも生活習慣。

東洋医学では、一日の内の朝は、一年の内の春に相当します。
昼は夏、夕方は秋、夜は冬、という具合に一日と一年を同じサイクルと考えるわけです。

春という季節は寒い冬の間にため込んだ蓄積疲労を、カラダを緩めて吐き出します。
朝も同様に、夜の間にため込んだ体内でろ過された疲労物質を排せつする時間。

朝は、食事を軽めに済ませて体を緩めて、家事などの手軽な運動で体を動かすようにして、気持ちをアクティブにたくさん息を吸い込んで過ごします。


毎朝、こんなスイッチを入れることで、カラダは一日のスタートから活発に動き始めますから、ダラダラ・デレデレすることなく、カラダを引き締めながら脂肪のたまらないコンディションで一日をやり過ごせたらいいんじゃないかなぁと思います。

コロナ肥満やコロナうつ、コロナ禍でのダイエットや健康増進目的で、鍼施術を受けに来られる方、この秋からちょっと増えているみたいです。

積極的に梅雨から夏のたまった疲れを解消して、秋バテをコントロールして、今年の寒い寒い冬に備える体づくりをしておくことで、さらにコロナ禍での不調の根を取り除いておけたらいいんじゃないかなぁと思います。

博心堂鍼灸院のさする鍼は、全身の血流や代謝を促進する効果があるのですが、同時におしゃべりをする時間がたくさんあるので、そんなおしゃべりでケラケラ笑って過ごしていただける方が、よっぽど元気になるんじゃないかな。

そう、慣れない運動を始めてケガをするよりも、コロナ肥満やコロナうつが気になるなら、人とご機嫌よくおしゃべりする時間を持ったらよいですね。
ソーシャルディスタンスというやつは、きっと守ったほうが良いだろうけど。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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