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【気がふさいだら、気を晴らす】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

気温が下がり始めて風はすっかり秋めいてきました。
でも、まだ前線の影響からなのか、あちらこちらで雨降り模様。
なかなかすっきりした晴れた日が続きません。

そんな雨交じりの曇天が続くと、やっぱり人の気持ちというやつは、すっかりふさぎ込んでしまうのだなぁということを、鍼灸臨床に携わりながら実感します。

気がふさぐ。

日常生活の忙しさで疲れてしまうと、呼吸が浅くなる。
息が浅いと頻繁にため息をついて、深呼吸しようと体は欲求します。
ため息、おすすめです。
行儀が悪いなんて言われるかもしれないけど、ため息は深呼吸です。
とっても大事な深呼吸と、ココロのわだかまりの換気です。


実は今年の9月くらいから、博心堂鍼灸院へお越しの患者さんたちの中で、とても気がふさがり、気持ちが落ち込む人が増えている。

お天気のせいだよねぇ、って思うのですが、そんな落ち込む人と落ち込まない人との間には、明確な差があります。

おしゃべり。

気晴らしのおしゃべりや愚痴を言う相手がいる人は、気がふさがらない。
おしゃべりを通して豊かな呼吸がかなう人は、気持ちが落ち込まないし、気がふさがることもないわけです。

でも、誰とも話をしないとか、職場で緊張した人間関係に囲まれているとか、人の愚痴を聞いてばかりで自分の思いをオープンにできない、っていう人は、気がふさがって気持ちが落ち込みやすい。

また、仕事やスケジュールが忙しくたてこみ、追い込まれるようにして過ごし続けている人も、呼吸が浅くなり、生活にゆとり時間が持てないことから、行き詰って気がふさがり、そんな消耗が続くことで気持ちの落ち込みへと進んでいきます。

こうした気持ちの落ち込みや気のふさがりは、ライフスタイルや人間関係を変えていかないと、解消されることはありません。

博心堂鍼灸院へお越しの患者さん。
この9月から頻繁に鍼施術を受けに来られる方がいらっしゃいます。
以前うつ病を患ったこともある方で、そんな再発が心配で体のケアを受けながら、毎回たくさんおしゃべりをして帰っていかれます。

体のこわばりやかたくなさが取り除かれて、おしゃべりをしながらたくさん深呼吸ができるようになると、体調が取り戻される。
なかなかご自分のライフスタイルまで変えることができないそうですが、そんな話をしに鍼施術を受けに来られるのが楽しいみたい。

何となくご近所付き合いの無くなる現代社会。
特に今年はコロナ禍ということもあり、あまりオープンに人付き合いをすることも、未だはばかられます。
※すでにオープンな人付き合いをOKにしている人たちもたくさん見受けますが。

鍼施術を受けていただく時間を通して、そんなため込んだ気のふさがりを、おしゃべりを通して気晴らしできるような機会を作れたらなぁと思っています。

ご機嫌よく、毎日暮らしたいもんね。

最後までお読みいただきありがとうございます。


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