【「腰」じゃない「ぎっくり腰」】
新型コロナウィルスの影響で、外出自粛が続きます。
ひとによっては、今までの生活スタイルが、ガラッと変わられた方、多いのではないでしょうか。
「新型コロナウィルス騒動」真っ最中ではありますが、博心堂鍼灸院には、鍼施術を受けに来られる方が、ぼちぼちといらっしゃいます。
定期的にお越しになられる方とは、おしゃべりをする時間を多めにとれるように、ご予約時間にゆとりを持たせています。
※感染対策は、いつものように行っていますが、前後でお越しになられる患者さん同士が「鉢合わせ」にならないようにの配慮ですね。
感染症騒ぎのため、遠方からお越しになられていた方は、県をまたいでまで鍼施術を受けに来られるのは、むずかしいかもしれません。
でも、比較的近隣にお住いの方々は、この時とばかりに「体調の調整」に、今までよりもひんぱんに、鍼施術を受けに来られる機会が増えているみたい。
また、少しの時間ではありますが、「おしゃべり」して「気持ちを晴らし」たり、「不安を解消」する目的でお越しになられる方も、多数いらっしゃいますね。
前置きが長くなりましたが、最近そんな「在宅でのお仕事」をされている方で多いのが、「ぎっくり腰」。
とくに「無理をした」というわけではなくても、「座っていて立ち上がろうとしたら、腰が抜けて立てない」という「ぎっくり腰」が増えている。
原因は「座りすぎ」。
とくに「目を使いっぱなし」だと、こうした「力が抜けるようなぎっくり腰」はおこりやすいです。
「仕組み」としては「重心が上がって、腰の力が抜けてしまう」ということ。
カラダは本来、重心をしっかり落として、おなかと腰の「中間あたり(若干腰より)」のところで、上半身を支えます。
単純に「体」というわけではなく、「上半身の運動」や「思考すること」までも、「腰のあたり」で支えるわけです。
「頭を使いすぎる」「目を使いすぎる」ことで、重心が本来の位置で保てなくなると、「腰の力」は抜けてしまいます。
逆に「上半身」や「目」、「脳みそ」に「力み」が長時間生じると、カラダの「力の所在」は、当然のように「肩首」の「考えるときにこわばるところ」に集まります。
こうした「考えすぎ」や「座りすぎ」の「ぎっくり腰」のとき、むやみに「腰にばかり」鍼施術を加えても、症状は楽になりません。
それよりも、「考えること」「眼精疲労」を「支えて」いる「肩首」の緊張を解きほぐす方が、「重心」が下がりやすくなり、「腰の力」が戻る手助けになります。
「腰に力」がもどることで、「抜けてしまった腰の力」が、「本来の役割」を取り戻すわけです。
もちろん、「腰」に問題があれば、腰そのものにも鍼施術を施せばよいわけですが、こうした「肩首の過緊張」を解きほぐすだけでも、症状は楽になる。
「作家さん」や「在宅で物書きするお仕事の方」は、たびたびこんな「ぎっくり腰」を訴えて、ほぼほぼ「定期的」に体のケアにお越しになります。
でも、このたびの「新型コロナウィルス騒動」で、「初めて在宅ワーク」されている方は、「自分の体がこんなことになるなんてっ!」と、ビックリされて鍼施術のご予約を下さるみたい。
毎週配信しているメルマガにも、たびたび「ご紹介」する今回の「ぎっくり腰」。
年齢に関係なく起こるのも特徴です。
始業がひと月もふた月も遅くなり、在宅でお勉強されているお子さんや学生さんも、こんな「ぎっくり腰」を起こすことがあります。
一緒に住まわれているご家族は、ときどき気にして、「肩や頭をもんで」あげるとよいかもしれません。
先の不安のある現在、信頼できる家族での「スキンシップ」や「対話するコミュニケーション」は、そんな「不安」を取り除いてくれる「素敵な鍼施術(ファミリーケア)」です。
ずいぶんご無沙汰の更新となった「博心堂鍼灸院のnote」ですが、メルマガ配信と一緒に、少し「お役に立てる読み物」として、たびたび記事を書き留めていこうかと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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