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【「コロナ太り」について考える】

博心堂鍼灸院の、いんちょです。

最近外出する機会があるので、たびたび近場の街中や商店街に足を運びますが、街の景色はすっかり元通りになったような感じがします。

テレビでの報道を見てみても、やっぱりオフィス街や街中、商店街や商業施設は、賑わいを取り戻しているように見えます。

テレビでの街頭インタビューなどでは、まだまだ商店へのお客さんの戻りは少ないなどと聞きますが、博心堂鍼灸院へ公共交通機関を乗り継いでお越しになられる患者さんたちの話を聞くと、「以前よりもずいぶん混んでいる」とのこと。

「以前」というのは、いわゆるビフォアコロナ(コロナ騒ぎの前)ということ。

外出自粛で頑張ってきた人たちの外出欲求が、一気に噴出している今現在なのかもしれません。

これで県外への移動自粛も完全に解除されると、避暑地や観光地などへの旅行も増えるのだろうなぁと思います。


今まで「おうち生活」が続いていて、「コロナ太り」されている方が増えたと聞きます。

東洋医学的には、急な体重増加や体形の変化の原因を2つに分類します。
脂肪増加で太るには、1~2か月じゃちょっと期間が短い。
脂肪以外で太るのが「コロナ太り」なんじゃないかな。


「コロナ太り」の原因は2つ。

「なまけ」と「疲労」です。

体が怠けると、代謝が落ちて血行不良やむくみが生じます。
だらだら間食しながら、リビングでゴロゴロしていると、体温が高まらず体内には排せつできない余分な水分がたまります。

要するに「コロナ太り」の原因の一つは「水太り」ですね。


「水太り」は梅雨や夏場には、とっても不利です。
体内に排泄しきれない水分がたまっているので、内臓を冷やすと食あたりの原因になりますし、ただでさえ暑さで体温調整が効かないのに、汗を十分かけない体だと、すぐに熱中症になります。

また、代謝が悪いと体の回復に時間がかかりますから、連日暑い日が続くとすぐに夏バテにかかります。

もし、「水太りのコロナ太り」なら、梅雨入りしてしまいますが、適度な運動習慣をもって、これからの梅雨や夏場に備えたいですね。


また、もう一つの「コロナ太り」の原因は、「やつれ」です。

コロナ禍、ストレスや不慣れな生活でたまった疲労が原因で、カラダはやつれてしまうことがあります。

元気を失った体が、ペチャンッとつぶれたような姿勢になると、「つぶれたあんこがはみ出す」ように、おなかの中の内臓が前後左右にはみ出して、太ったように見えます。

体の芯はやつれているのに、見た目が太って見えるのは、こうした疲れて体を支えていられない姿勢が原因なわけですね。


たまった疲れは効率よく回復していく必要があります。

なにしろ、梅雨時は湿気に阻まれて回復力は低下しますし、真夏に突入してしまえば、そもそも夏の疲れがどんどんたまっていってしまう。


今回ご紹介した2つの「太り」の原因は、ジメジメする梅雨時や猛烈に暑い夏場にもおこりやすいです。

「なまけ」も「やつれ」も日頃の過ごし方次第で軽減することはできます。

夏場の体調不良がきっかけで、秋口からのインフルエンザなどの感染症にかかりやすくならないように、今から対策しておくことは賢明です。

博心堂鍼灸院へお越しの患者さんたちには、そんなことをアナウンスしています。

別段「コロナ禍」ということも関係なく、季節の養生を心がけて過ごすことは、長い人生にとって有益なことじゃないかなと思います。

刻一刻と変わる世界の情勢と、国内の景色。
景気も含めてこれからどうなるんだろうという、先の心配もありますが、ひとまず、体だけは整えて過ごしていこう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
※関連記事をメルマガ「Vol.382 2020.6.19」配信分にて掲載予定


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