カッと湧き上がる怒りはあるよ。
でも、割とすぐ飽きちゃうの。

他の人もそうだといいなぁ。

でもさ、私が飽きてしまった頃
相手はすごく燃えていたりするの。

燃料の燃費がいいんだなーなんて、ボケーッと見てたらアチチってなる。

お水かけて消しちゃうことは出来るけど、私は燃え尽きるのをしばらく待ちたい。

けど、それがさらに燃えさせたりするから、やはりアチチってなる。

燃えたい理由があるかもしれない。
燃える原因が知りたい気もする。

まぁ、大抵の事はわかったようでわからないのだけれど。

私はあっという間に鎮火する。
だって飽きちゃうんだよ。
怒るのって疲れるしね。

怒ってないよって言う人いるけど
怒りほど滲みやすいものはない。
何に対してとかじゃなくて、自分の感情が純度の高い油に火種を落としちゃったみたいに燃えている時とかあるよ。
怒ってないよって言う人は
たしかに誰かや何かという特定には怒ってない。
でも感じ取るのは怒りの気配。
心の奥底の燃料の匂い。
感情の豊かな人は特にそう。
そしてパチパチと火が爆ぜる。
それは何時か火柱になっておさまらなくなる。
気持ちがまとまってない時なんだなぁって
分かるもんだよ。
余白がないと苦しいよね。
それからどんなにそれが正当でも
怒りの気配は空気を揺らすから
結局は丁寧でも同じだなって思うの。
勿論丁寧な方が
大爆発の炎よりアチチってしないけど
パチパチと爆ぜる音は
しっかり聴こえてしまう。
確かな感情だから
あんまり無理に水かけたり　
逆に燃料の投下をしたりせず
アチチと思いつつ眺めていられたら
いいなと思う。

夫の
「今イライラしてるからほっといて」
ってめっちゃ親切なのかも。
これ書きながらそんな事思った。

私はイライラしたり、怒ったりは一瞬うわっーーてして、あとはケロりん。
いや、周りは突風で薙ぎ倒されるみたいなね。
ごめんね。台風的なやつで。

炎であらわしたけど、洪水って人もいるし、地割れって人もいる。
色んな怒りがあるよね。

どれも大切で、洪水によって運ばれて、新しい土地で芽吹くこともあるし、地割れによって隆起して、新しい大地の形になるし、火災によって焼かれて、新しい命の肥やしになるし、台風によって運ばれて、新しい土地に気がついたらいたとか……

怒りも、悪くはない。
でも、ずっと長引かないと良いなって思う。

人間の中で洪水や、火災、台風に、地割れ、そんなものが続いたら星(心)が壊れてしまうもの。

真摯に怒りと向き合えないのは、ちょっと責任感が足りないかなと自分に思うときがあるが、でも、やっぱり直ぐ飽きてしまえる、そんなところは良い気がする。
それに対して外から皮肉が聞こえてきて、カッと怒りがこみ上げても、それもそうかと笑ったほうが、ずっといいと思うのです。
私はそのように思うのです。
これは一つの解でしかない。

気に入ったら、一緒に飽きてしまいましょう。
まだまだ燃えそうなら、パチパチと燃えていきましょう。
どんな方法でもいいし、どんな考え方でもいい。

ただね、どんな感情も、疲れきる前におさまりますように。