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【小説】玉手箱製作所③
「大変です。乙姫様!」
「なにかなぁ?ヒラメちゃぁん」
「先日帰宅された浦島八十五郎様からクレームが入っています!」
「どんなのぉ?」
「玉手箱を開けたら、謎の煙と白髪のヅラが入っていたと」
「・・・・・!なぁぁぁあに!」
「おい。ヒラメ。乗り込むぞ!」
「え?」
部下を100匹連れ、玉手箱製作所を襲撃。
「おい!開けろ!」
入り口の前に立つと音もなく自動ドアが開く。
玉手箱製作所CEO表島は、
【小説】玉手箱製作所②
株式会社竜宮城
音姫様
お世話になります。
ご注文の玉手箱をご用意いたしましたので、
ご査収ください。
株式会社玉手箱製作所
CEO表島
株式会社玉手箱製作所
CEO 表島様
お世話になります。
玉手箱受け取りました。
今後ともよろしくお願い致します。
便所じゃねぇぇえぇぇぇんだよぉ!!
かしこ
株式会社竜宮城
乙姫
【小説】玉手箱制作所
玉手箱製作所御中
お世話になります。
この度御社にて玉手箱を1つ頂いますようご手配ください。
といいますのも、現在ひとり玉手箱を献上する人物がおりまして、
3日後には地上に帰ってしまわれるのです。
急なことで恐縮ですが、ご手配いただきますよう。
乙姫
わたしはメールを閉じ、ため息をつく。
あの女はいつもぎりぎりに言ってきよる。
3日後とは・・・。
部下にメールを回し指示を出す。
いつもよ