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僕は破烈の人形
心を閉ざし 自分を偽る
秘めた感情を隠し続ける
流れる血を見つめて
その色を確かめた

僕は破烈の人形
胸に刻まれた傷跡は
永遠に消える事はない
流れる涙を見つめて
その意味を問いかけた

街の片隅に息づく
背徳の掟達
傷ついてゆく姿を見て
傷ついてゆく音を聞いて
彼等は微笑んだ
その時から僕は不自由な人形(マリオネット)

体中の骨がきしむ
圧縮のノイズは
血まみれの体をひきづり
心の安息を求めた

彼等は言った
死ぬ事の喜びを教えるよ
死を待つ間の喜びもね
彼等は微笑んだ
彼等は微笑んだ

僕は破烈の人形
彼等は贖罪する
隠された真実を知って
隠された感情を知って
苦しくなって血の涙を流すんだ

僕は破烈の人形
秘めているだけだ
笑えばいい 全て隠して
後で絶望の苦しみを味わうのは
彼等なのだから

街のどこにいようと
不協和音を聞くんだ
傷ついてゆく自分を見て
傷ついてゆく時を過ぎて
彼等は助けを求めるんだ
その時から僕は破烈の人形

体中の血が騒ぐ
圧縮された叫びと悲鳴
血まみれの心を抱えて
憎しみに殺されるんだ

彼等は言った
死ぬ事は恐いかい?
死を待つのは怖いかい?
僕は破烈の人形
僕は破烈の人形


Words written in 1994.
from "黒歴史ポエム"


過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。