脇奈津子 / 一坪茶園

2001年サントリー入社。営業部門でトップセールスを記録。「伊右衛門」原料茶葉調達、「…

脇奈津子 / 一坪茶園

2001年サントリー入社。営業部門でトップセールスを記録。「伊右衛門」原料茶葉調達、「南アルプス天然水」ブラマネとしてサブカテゴリー創造を担当。現在は未来事業開発部で新規ビジネス立上げに注力する一方で、複業として2019年に立ち上げた、株式会社一坪茶園CEO兼CPOを務める。

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作る人と飲む人の想いを紡ぎ、日本茶の未来を創る

こんにちは!一坪茶園代表の脇奈津子です。一坪茶園とは、私がサントリーで働きながら、農家さんが作った美味しい日本茶を、手軽に飲めるスタイルをグローバルに提供するべく、2019年に複業で立ち上げた組織であり、ブランド名です。名前の由来は、一坪の茶園を会員さんにシェアしてもらい、季節のお茶とお便りを送っていた立上げ当初のサービス名。現在、私を含めた8名のメンバーで運営しています。 なぜ、サラリーマンをしながら一坪茶園を起業をしたのか。その背景には、私がサントリーで緑茶飲料ブランド

    • 改めて、創業から今までを振り返る

      今回は、一坪茶園としての節目を迎えているこのタイミングで、今までの振り返りをしていきたいと思います。 創業から日本事業ローンチまで今から3年前に、一坪茶園の茶葉設計技師である永井さんと個人事業主として始めた一坪茶園。茶園のシェアリングサービスを始めて1年経った今から約2年前、試行錯誤しなければいけなタイミングで「一緒にお茶の未来を創りませんか?」と脇がフェースブックでメッセージをした時、一番最初にレスポンスをくれたのは、五十嵐さん(経営大学院時代のお茶のコミュニティを通して

      • アメリカ人にとっての「緑茶」とは?

        私たちチームは、前々回のnoteの最後でお伝えていたように、アメリカ市場でのリサーチを3月から4月にかけて、米国人の思考や価値観ニーズを理解したいと考え、オレゴン州ポートランドとカリフォルニア州ロサンゼルスで調査を実施しました。今回はそこでのファインディングスを中心にお伝えしたいと思います! この調査は、3つの問いを立てました。最初に、アジア系アメリカ人アメリカ人にとって今日の緑茶はどのようなメンタル(認知)モデルなのか?次に、アメリカの消費者は一坪茶園のお茶をどのように感

        • 志が人を繋ぐ

          今回は、一坪茶園のインターン生である石井くんがそのおじさんにあたるエコファーマーである服部さんを紹介してくれた経緯をお話ししたいと思います。これが何より、アメリカチームが求めていた最高の出会いであったことを含めて! 志が人を繋ぐ1月下旬、一坪茶園のCFOを務めてくれている難波さんからいつもの通常の連絡手段であるメッセンジャーで連絡が入りました。医療系のスタートアップで一緒に働いていた石井くんと言う医学生が、一坪茶園に大変興味があるとの事で、一旦会ってみないかという内容でした

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        作る人と飲む人の想いを紡ぎ、日本茶の未来を創る

          22年3月アメリカチーム本格始動!

          今回は、アメリカ事業展開についての進捗をお話ししていきたいと思います。今年3月に入り、アメリカチームが本格始動していくことになります。21年12月の私の渡米記録について書いたnoteでもご紹介した、一坪茶園の通訳をメインに担当するMayukaちゃんとWilとMichaelと古屋さん(日本のアートディレクター)の5名で現在、アメリカ事業戦略を考えています。毎週1.5時間程度の週次定例、必要に応じて、それ以外の追加MTG、スラックで日々のやりとりやインスピレーションのある情報のシ

          22年3月アメリカチーム本格始動!

          信じられる仲間と、お茶の未来を創る

          一坪茶園のお茶を作ってくれているお茶農家さんである、掛川城南茶業組合の理事 松本さん(一坪茶園のビジョンムービーにも登場)と代表理事 角皆さんにお茶づくりやお茶の未来についてお話を聞きました! 個人農家の限界茶園を運営を、家族単位の個人経営でしていくことは年々困難になってきています。それというのも、茶園運営のための機械以外に、生葉を荒茶(お茶の半製品)にしていく(製茶)ための機械は、ものすごい高価なもので、個人農家だけで購入・メンテナンス・維持していくことは経済的負担がとて

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          水出しのお茶を世界のカルチャーに

          アメリカ展開を前進させるために、英語が得意ではない私は、ポケトークを握りしめ、22年12月上旬コロナ禍の谷間のタイミングで極寒のオレゴン州ポートランドに降り立ちました。そこでは、アメリカでの水出しのお茶の無限大の可能性を直に感じることができました。この渡米がなければ、一坪茶園のアメリカ事業展開を前進させることは難しかったと思います。早速、この渡米についてお話をさせていただきます! 何よりポートランドは電車とバスが空港から都市・地方エリアまで走っており、車を運転できない私でも

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          「お茶」は静岡生まれの僕たちのアイデンティティー

          作り手である農家さんが飲み手を想い、お茶を作る。そして、飲み手が作り手を想い、お茶を飲む。一坪茶園は、そんな世界を作り手と飲み手のみなさんと一緒に創っていきたいと考えています。 今回、一坪茶園の製造元である丸山製茶のグループ会社であるまるやま農場の若手茶栽培トリオ、清水さん、白岩さん、村越さんとお茶について、お話をしてきました。この農場では、農薬や化学肥料を極力使わない農法にて茶や野菜を生産しています。そこでは、若いメンバーが中心となって生産活動に取り組んでいます。この農園

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          茶園の耕作を放棄させない世界を創りたい

          今、茶業を生業とする人がどんどん減っていく中、そのまま茶園が耕作放棄され、森のようになっていく「耕作放棄地」と呼ばれる土地があります。そこで、私たちができる事はないか?と考えるべく、掛川のとある農家さんたちのもとを訪ねました。 松浦久夫さん(72歳)、晋泰道さん(73歳)。松浦さんが52歳、晋さんが53歳で会社を辞め、脱サラして2001年に農業法人倉真製茶(茶園管理グループ)を立ち上げました。2人は以前所属していた機械メーカーの会社でも元同僚でした。 前職で松浦さんは、人

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