見出し画像

たんぽぽ理論

現在、読んでいる書籍「たった1人からはじめるイノベーション入門 著:竹林一」の序盤の方で、「たんぽぽ理論」というものが出てきました。
これが自分自身の人生にも重なる部分がありましたので、ご紹介させてください。

たんぽぽの花は、咲いて咲き終われば、綿毛のついた種のかたまりになり、風が吹くと飛ばされていって、違う場所で花を咲かせます。そしてまた風が吹けば、違う場所へ。

つまり、渡り歩いた先で成果を出して、また違う部門や役割や組織に飛ばされ、飛ばされた先で非連続的に成果を出し続ける職業人生のことを表しています。

私も著者ほどではありませんが、たんぽぽの綿毛のように生きて花を咲かしてきたのかなと読んでいて感じていました。
私が今まで何をしてきた人なのかはプロフィールに記載があるので割愛して、この自然の成り行きのように、空気を吸うように大なり小なり社会にインパクトのあるある種イノベーションのような仕事を行うことは個人的に非常に大事な視点だと考えています。

特に、現代社会においては、会社も選べる時代になっているので、花を咲かせるかどうかも、どこに飛んで行くのかというおおまかな方向でさえ選べるようになってきたので、たんぽぽとして生きるとしても結構な自由度が高まってきたのかなぁとふと感じました。

また、非連続的に革新性のあるプロダクトなどを生み出す時に大事なのは、「常に学び続ける」という、学習経験の圧倒的な質量が可能なことの幅を変えてくるのではと考えています。

私も、社会人になって十数年になりますが、日進月歩に技術や環境は進化を続けていて、自分が自身を発展させようという視点を持たない限り、自分が新たに何かを生み出すことなんて到底できないと考えています。
当noteでも、ちょっと前は自動化のプロセスの話をちょこちょこしていましたが、最近はAIやビッグデータの発展により、興味関心の方向性を変えています。

あなたという人は一人しかおらず、バックグラウンドが100%重なる人なんて絶対にいません。あなたはあなたにしかない人生の中であなたが求める程度の花を咲かせる必要性があります。必ずしも皆が皆、会社で自己実現をする必要はないですが、成果だけで言えば、一定度合い出すことを求められるのではないでしょうか。

私は人生を考える上で、社会貢献とまではいきませんが、社会に価値を生み出すことに主眼を置いています。
それは、ある種の商業活動単独でいえば、利益に相反することを進めることを提言する必要もあります。しかし、社会の一員として生きる上で、一時的な儲けをある意味で犠牲にすることで長期的な継続性というベネフィットを手に入れる視点も欠かせません。
そこにあるのは、燃えるような熱い「意志」が大事で、反発をくらってもやってやるんやー!という、根性論ではありませんが精神性の強さは求められると考えています。

この転職や起業などのキャリアチェンジが広がった中でも、マス層としては終身雇用が存在していると私は思っており、そこに関して私は肯定も否定もしません。
ただ、そこで働く人はプロパーでもそうでなかったとしても、自分らしく意志を持って社会を変革する必要性が求められる時代がやってくるのではないかと予想しています。

というのは、現在の社会が個人や全体に最適化が進んだ後にやってくる、自分らしい人生の構成と他者協調が両立する社会に構造変化がなされる昨今においては、既に過去の遺物でもある大量生産・大量消費というマスの変化を引き起こす機会は減り、個人としての幸せや感動を突き詰める社会変化が起こるのではというのが個人的な予想です。

その予想が当たっているかは置いておいて、動きとして大事なのは、その社会構造の変化についていけない企業が多く出てくるということです。
既に、企業の寿命は人間の寿命より短くなっていることは明確であり、そんな不確定な社会において大事なのは、その場その場で「価値」を生み出すということです。
それが個人としての生存戦略にも繋がり、社会的な価値にもつながると私は思っています。

「たんぽぽ理論」を皆が皆、実践できるわけでも、実施したいとも限らないですが、こういう生き方が一つの考え方として存在することを知ることによって、あなたの人生に何か役立つととても嬉しく思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?