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また読みたいnote

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記事一覧

2020.03.23‐03.31

ああ、そういえば人生があった。

日記に書かない幸せや日記に書けない幸せがあるかもしれない。

コロナウイルスの影響で五連休だったり四連休だったりが当たり前になってきて、よし、映画を見よう、本を読もう、と心だけは明るくなっていたのだけど、どうしてだかまったくやる気が起きず、あまつさえ苦しい気持ちにさえなってしまう。それは、ぼくが形状記憶合金で、鬱病をやっていたとき、暇な時間のほとんどすべてを天井を

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恋人

今日、初めての恋人ができた
何も持っていなかった私を、彼は一番だと言ってくれた
彼といると毎日が幸せで、空っぽの私は満たされていった

ある時、彼が事故に遭った
「もう歩くことはできないだろう」と医者は言った
悲しむ顔を笑わせたくて、私は彼に足をあげた

両足を切断した
歩けなくなった私を、彼は生涯守ると言った
出掛けることは難しくなったけれど、それでも私は嬉しかった

ある時、彼が怪我をした

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2019.10.7

日々のことを忘れていってしまう。たしかに、忘却は救済だった。だから、ぼくはあらゆることを意識して忘れるようにした。困ったことに、ぼくは記憶力がよかった。暗記科目が得意だった。努めて、忘れるように心がけた。忘却への負荷をかけた。そうすると、いつの間にか、忘れ癖がついた。薬の助けもあっただろうけれど、ぼくはあまり多くのことを記憶できなくなった。それでよかった。刹那性という免罪符で、自らを甘やかすことに

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拝啓18歳の僕へ

拝啓18歳の僕へ

受験勉強は順調かな?やりたいことなんてまだ見つかってないよね 今は勉強頑張ってね

あれから4年間が経った僕は少しだけ変わった生き方をしているのかもしれません 東京でオリンピックが開催されることが決まった18歳の時 大学受験で悔し泣きをし世界史の教師を目指すために浪人をして上智大を目指してたよ 結果は散々だったけどね でも、世界史の楽しさや古典の儚さを学ぶことができた 今でも浪人時代は経験でき

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