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記事一覧
2020年につくった短歌
たんぽぽの綿毛ふくとき送らずにしまった手紙が息ふきかえす
(2020年5月17日)
受け継いだ鏡台にいくたびも映すだんだん母に似てゆく顔を
(2020年7月5日)
球体からあふれだしそうな芍薬のつぼみ臨月のもの憂さ秘めて
(2020年7月19日)
測ってるうちに冷めてく熱がある目分量がいい料理も愛も
(2020年9月13日)
すべて 中日歌壇 小島ゆかり選
2019年につくった短歌
わたしより気の利くLINEスタンプは「おつかれさま」と夫に茶を出す
(中日歌壇 2月4日 小島ゆかり選)
部屋干しのハンガーからシャツひっかけて出ていく君の背は外の顔
(中日歌壇 4月29日 島田修三選)
ひっそりと手帳にしまう「満足」の目くばせ映画の半券二枚
(中日歌壇 8月12日 小島ゆかり選)
朝露にぬれた蜘蛛の巣うつくしく触れたら終わるものほどほしい
(第16回三輪山まほろば
短歌作品集「うつせみ / クーレスト・バージンロード」通信販売について
短歌作品集「うつせみ / クーレスト・バージンロード」詳細
生活の断片、結婚の周辺。
短歌115首を収録しています。
B6版・28ページ
『うつせみ』より 自選5首
そんな君寝ぐせだらけの頭して愛を問うのかい鏡も見ずに
ミスをした日の夜等しく社畜にも眠りなさいと星がささやく
洗剤の埋もれたくなる残り香が君の記憶になって埋もれる
お互いの魂くべて燃やし合い同じ焔を宿した瞳
親密な三十一文字(み
「あなたを想う恋のうた」入選にまつわる話
「第20回 万葉の里 短歌募集 あなたを想う恋のうた」に
入選として入賞しました。
わたしは入選の3つめに本名の「駒井華央里」という名前で載っています。
最優秀賞は愛媛県の高校一年生の女の子でした。
(高校の課題になったりしているらしく、応募者の8割が高校生だそうです。
おばさんがんばりました。)
下にスクロールしていくと動画で審査員の方の講評も見れます。
わたしは「入選その1」で松村正直さんに
2017年度につくった短歌 ~web媒体編~
≪ネットプリント毎月歌壇 投稿歌≫ ※*印の歌は掲載
一瞬の「瞬」の左が耳だったような気がして光か音か *
軽々と生きなくていいこの地球(ほし)も廻る地軸を傾けながら
ぼろぼろと夢で抜け落ちた歯のあたり強めに磨く正しい朝だ
新じゃがが冷蔵庫の中古じゃがになる男爵かどうかは知らない
喪に服す時間に砂時計あればもっと天使とともにいられる
父親にゴミと呼ばれる本たちで錬金する杖も人を選ぶ *