”ブランド戦略とデザインの関係について”
ブランド戦略とデザインは密接に関連しており、相互に影響し合う重要な要素です。
・ブランドとは?
ブランドを簡潔にまとめると、企業や商品に対するイメージそのものを指します。
例えばバッグで考えるとエルメスは、下記の2点をイメージする方が多いと思います。
高級品
高品質なバッグ
エルメスと聞くだけで高級で品質のよいバッグという思いになる。これはすでにブランドが確立されていることを意味します。
ただし、ブランドは消費者などの第三者が抱くイメージであり、売る側がコントロールできるものではありません。
ブランドという概念は、消費者一人ひとりの「頭の中」に植え付けられるものです。
・ではブランド戦略とはどのような設計なのでしょうか?
ブランド戦略とは、ブランドターゲット選定や発信するメッセージの設定といった、企業がステークホルダーに共通イメージを持ってもらうための方策を指します。
「誰に対して、どのような価値を感じてもらい」
「どのような認知をしてもらうか」
を設計します。
ブランド戦略に用いる戦術として一般的なのは
「イメージ」
「ロゴ」
「名称」
といったビジュアルを用いた戦略と、マーケティング活動を基にした施策です。
こうした要素を考慮して、ブランドの認知を広げ、価値を高め、
共通イメージを持ってもらうためにブランド戦略は存在します。
・ブランドとデザインの相互に影響し合う7つの要素
消費者の心に刺さり、感動や共感を持って頂くためにスマートで魅力的なデザインは、ブランドと消費者の結びつきを強めます。顧客との結びつきを強め、行動を促し、ロイヤリティを高める7つの要素。
①ブランドアイデンティティの表現
デザインはブランドのアイデンティティや価値観を視覚的に表現することができ、ロゴ、カラーパレット、フォント、グラフィックスなどで再現し、ブランドの個性やイメージを伝えるために重要な要素です。
②視覚的一貫性の確保
ブランドが一貫したイメージを維持するためには、デザインが重要な役割を果たします。同じフォントやカラーパレット、デザインスタイルの統一感を表現することで、消費者はブランドをより簡単に認識し、覚えることができます。
③ターゲットオーディエンスへのアピール
ブランド戦略に基づいて、デザインは特定のターゲットオーディエンスにアピールするために調整することで、若年層を対象とするブランドは、カラフルでアーティスティックなデザインを使用するかもしれませんが、高級感を求めるターゲットには洗練されたデザインが適しています。
④ブランド価値の強化
デザインが優れている場合、それはブランドの価値を高めることができます。良いデザインはプロフェッショナルで信頼性があり、消費者に良い印象を与えることができます。
⑤競合他社との差別化
ブランド戦略とデザインがうまく統合されると、競合他社との差別化を図ることができます。独自のデザインスタイルや視覚的アプローチを持つことで、ブランドは他社と区別され、顧客により強くインパクトを与えることができます。
⑥顧客エクスペリエンスの向上
デザインは製品やサービスのユーザーエクスペリエンスにも影響を与えます。使いやすいインターフェースや視覚的に魅力的なデザインは、顧客がブランドに対するポジティブな感情を持つよう促進します。
⑦ブランドの成長と発展の促進
デザインはブランドの成長と発展を促進する重要な要素です。適切に計画されたデザイン戦略は、新しい市場に進出したり、新しい製品やサービスを開発したりする際にブランドの成功を支援します。
・まとめ
ブランド戦略とデザインはお互いに補完しあい、ブランドの成功に不可欠な要素です。良いデザインは、ブランドのストーリーを視覚的に表現し、顧客とのつながりを強化する役割を果たします。
そのためには、ブレないブランド設計をする必要があります。