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子どもに買い物をさせると勉強がぐーんと伸びる

今まで沢山の小学生と勉強をして来ましたが、小学校の勉強で1番難しい勉強って


わり算(筆算)


だと思っています。断トツで苦戦する子が多いです。小数バージョンもありますがこれまた苦戦する子が多いです。九九もひき算も入って来るのでやる事が盛り沢山なのですが、どこに1番つまずくかと言いますと商を立てる所なんですよね。例を挙げますと、


932÷28という問題があるなら、初めに93に対して28にいくつかけるかを考えなくてはいけません


学校では四捨五入を元に考えて28は30、93は90と考えて3だなと答えを導く訳なんですが、これが非常に難しいんです。ここにみんな苦戦します。


この間ご両親が中東出身の外国籍のお子さんにわり算の筆算を教えたんです。担任の先生からの依頼でした。この子も上記に挙げた同じ所でわり算につまずいており、一問も解けない状況でした。少し教える角度変えようと思いまして、大学の時の心理学の教科書に載っていたやり方を取り入れたんです。その教科書には、


貧しくて学校に通えない外国の子どもたちの中でも習っていないのに計算が出来る子が沢山居る。彼らが計算出来る理由は、家の手伝いで商売をしていたり買い物をしていたりするかだ。



っと書かれていました。試しに私は


「932÷28ってことは93円持っていたとして28円のお菓子何個買える?」


っと聞くと


「3個!」


っと即答でした。そこからは一問も間違えることなく計算ドリルを3ページ1人で仕上げる事が出来ました。話しを聞くとやはり日本に来る前にお手伝いなどで買い物などを沢山していたそうです。


この同じ方法を日本の子どもたちにも何度も試したことがあるんです。でも中々うまくいきませんでした。話しを聞くと、


「1人で買い物に行った事ない。」


っと返事が返って来ます。私が


「駄菓子屋さんとかで買ったりしない?その時と同じなんやけどね。」


っと聞きますと、


「駄菓子はコンビニで電子マネーで買うから。」


っという返事でした。なるほど〜っと納得しましたよね。うまい棒とよっちゃんイカを電子マネーで買う時代なのか。私が働きかけた


「100円持っていたら30円のお菓子何個買えるか?」



っという生活に結び付けて理解する方法も


そもそも結び付ける経験がない



ということだったんです。八百屋さんで現金で買い物することなども減って来ていると思うので、スーパーで電子マネーで買い物なんてことにもなっているかもしれません。私がよく行く八百屋さんもついにPayPay導入されて使っている人がめっちゃ多いです。


でも電子マネーって便利ですよね。特に子どもにお金を持たせるならビヨーンって伸びるカードケースなんかに入れていると落とす心配も少なく親としては安心ですよ。っということは大人が居る時にお金を持たせてそういう経験させるのがベストなのかなとも思いました。例えば、一緒に買い物に行ってお金を渡して1人で買い物をしてもらうなど。1人で買い物は防犯面でも心配がありますからね。


勉強を理解する近道ってある意味


生活と結び付ける



ことだと思っているんです。算数だけではなく、例えば、理科なら天気も生き物もそうですし、国語なら漢字、社会も生活に結び付くことばかりです。それが便利さによって失われている部分もあるって言う話しなんです。かと言ってわざわざその便利さを捨てるのも違う訳で、


便利な世の中になって失われた物もあるから大人たちがバランスを取っていかなくてはいけない



ということなのだと思います。先ほど挙げた親同伴で買い物を1人でさせるなどがそうですね。時代は変化しているので我々の感覚を捨てて考えていかなくてはいけない部分があるということだと思います。時には自分が子どもの時に経験しておいて良かったと思えることなど振り返ってみるのも大切なことかもしれません。





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