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読書記録④

なんだか喉だけ調子が悪く、周りの目をちょっぴり気にしながらゴホゴホする日々です。
一生終わらないかと思った夏から、一気に秋が駆け抜けていってしまったような気分。冬はまだもうちょっと待ってほしい、、。

時計じかけのオレンジ アントニイ・バージェス(早川書房)

インスタで何度か見かけて気になっていた作品。教育社会学を学んでいることもあり、主人公 アレックスに施された”教育”がかなり興味深かったです。ギャング(?)たちのスラング的な言葉が、読んでてだんだんルビなしで分かってくるのも面白い。読んでから1,2週間経っていますが「クロビー=血」は覚えてるし、「ハラショー」は何でもかんでも使われる「やばい」的な感じで日本語にできないニュアンスなのかな、とその感覚が残ってたり。
映画もなかなかショッキングとのことですが、こういう言葉もうまく取り込んでいるみたいで、いつかは見てみたい。

女のいない男たち 村上春樹(文春文庫)

出かけるのに本を忘れて、駅前の図書館の「最近返却された本コーナー」でぱっと取った1冊。余韻が楽しめるような、後味が悪いような短編集。「シェエラザード」の話の続きがあまりにも気になりすぎる。
中学校の図書室でたまたま見つけた村上春樹の本が、とにかくエロスまみれの短編集でアブノーマルな世界をドキドキしながら覗いた記憶があります。きちんと検索すれば出てくると思いますが、思い出として取っておきたい気も、またどこかで自然と出会いたい気もして未だタイトルが分からず。もしやこの本が…?と思ってかなりソワソワしながら読み始めたのですが、再開できるのはしばらく先のようです。

コンビニ人間 村田沙耶香(文春文庫)

ようやく読めました、コンビニ人間。なんだか最近、文春文庫を手に取る機会が多い気がします。
このコンビニが同じ世界の延長線上にあるような、はたまたカチカチと歯車を数段ずらした世界にあるような、なんとも言えない小さな世界。私のベースはどこにあるのか、どんな影響を受けてきたのか、じっくり時間をかけて自分史を書いてみたくなる。
衝撃が大きいのか、消化しきれていないのか、それとも物語としてあっさり受け止めてしまっているのか(、あとはちょっと眠たくて)、これ以上の言葉が出てこないのですが、とにかくますます村田さんの作品に触れたくなりました。


以下は読まなきゃで読んだ2冊。


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