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天神橋のフジハラビル

どうも西尾です。

桜の開花情報を見ていると、既に福岡・広島・高知では開花しており、京都や名古屋・東京では今日明日くらいで開花予想となっておりました。

大阪でも週末くらいに開花しそうです。


天神橋のフジハラビル

ジブリアニメに出てきそうな建物

地下鉄南森町駅(又はJR大阪天満宮駅)を降りて、日本一長いアーケード商店街の天神橋筋商店街を南に行く。

ここはいつ歩いても人が絶えない商店街だ。

商店街の周囲は会社や事務所が多く、スーツ姿の人もよく見かける。

また、マンションなどの集合住宅も多いので近くに暮らす人たちも日頃から利用するのだろう。

最近では外国人観光客の姿をよく見かけるようになった。

食べ歩きをしながら写真を撮影したりと彼ら、彼女らは大忙しだ。

大阪の観光地としてガイドブックで紹介されているのだろうか。

多くの人で賑わっている天神橋筋商店街を歩く。

商店街の南側は北側とは違い飲み屋さんが少なく、昼間から飲んでいる人はあまり見かけない。

反対に商店街の北側(JR環状線天満駅周辺)は飲み屋さんが非常に多く、平日の昼間から既に出来上がっている人もよく見かける。

南側には大阪天満宮や落語公演が開催される天満天神繁昌亭があり、昔ながらの少し落ち着いた雰囲気を感じられる。

さて、商店街の南端まで行き着くとその先は天神橋で大川を渡り北浜の方に行くこととなるが、今回は橋を渡らない。

商店街の南端まで到着したら左側を見て欲しい。

ふと左側を見るとそこには何やら味のある建物が。

周囲のマンションとは明らかに違った雰囲気を醸し出す

周囲にはマンションや雑居ビルが多い中でひときわ違った雰囲気を醸し出している。

おそらく、多くの人が一目でその違いを感じとるはずだ。

大阪・天神橋にあるこの一風変わった建物こそがフジハラビル。

フジハラビル

今から100年以上前の大正12年(1923年)竣工の地下1階・地上4階建ての建物で、随所にアーティスティックな香りが漂う。

建物自体も大正時代末期竣工で大正ロマンを感じる。

まるでジブリアニメか何かに出てきそうな建物。

アニメでは無いがドラマのロケ場所としては使用されたことがあるみたいだ。

NHKの連続テレビ小説「ウェルかめ」ではこのビルがロケ地となった。

残念ながら私にはこのテレビドラマを見た記憶が無いが、見たことのある人には見覚えのある建物かもしれない。

この建物にはアートギャラリーや会社の事務所、宝石店、レストランが入居しているみたいだが、訪れた時には会社の事務所に人が出入りしているくらいだった。

外では猫の置物が御出迎えをしてくれていたのでギャラリーはあるのだと思う。

訪れた時はたまたま休みだったのかもしれない。

猫の御出迎え

建物の正面入り口を見てみると何とも言えないノスタルジーを感じる。

個人的にはこのような建物で働ける人が羨ましくも思えてしまう。

建設当時は食品会社の本社だったらしいが、今でも現役で使っているところを見ると、大事にされてきたのだと思えてしまう。

正面入り口と看板

1階に入った瞬間から独特の雰囲気が感じられる。

薄暗い雰囲気で、色とりどりの家型の間接照明が灯りを放ち、どこかのアンティークな雑貨屋さんにでも入った感じがする。

少し埃っぽい感じもしないではないそんな空間には絵画の匂いというのか独特な匂いが感じられた。

何の音楽か分からないが小さな音で何処かからメロディーが流れているのが聞こえてくる。

気味が悪いと言えば失礼になってしまうが、不思議な感覚になってくる。

もしかしたら、どこかに通じる秘密の館にでも迷い込んでしまったかと考えずにはいられなかった。

アートギャラリーが入っているだけあって、多くの芸術家も集うのだろうか。

1階にある絵画などはそんな芸術家の作品なのかもしれない。

ビル入り口

1階から上にも上がれそうだった。

恐る恐る階段を上がっていく。

昔からの古い建物の階段は急である上に1段1段の幅が狭く小さい。

階段の下から上を見上げると窓から太陽の明かりが入り込む。

壁には絵画が飾られている。

2階から話し声が聞こえてきたが誰か人がいてるのかもしれない。

2階に上がるとそこは会社の事務所となっていた。

デザイン系の会社だろうか。

机の上のパソコンと睨めっこしている人を横目に見ながらさらに上の階へと登っていく。

上の階へもまたあの階段を登らなければならなかった。

階段を上がると宝石店があったが休み。

またさらに登るとギャラリーであるが、こちらも休み。

室内は色々と物で溢れていた。

廊下には大量のパイプ椅子が置かれている。

誰もいない静かな廊下でただ一人佇む。

少しだけ開いていた窓から風が入り込む。

風の音だけが響き渡る。

不思議な感じがした。

逃げるようにして階段を降りていく。

階段

階段を降りて3階の窓から外を覗いてみると、隣の屋根に猫や犬、鳩が休んでいた。

しかし、よく見てみると生きている猫では無く、よくできた置物であった。

女の子の格好をした人に車もいてるではないか。

色々なところに仕掛けがされている。

本当に不思議な建物である。

屋根には賑やかな置物が

1階まで戻ってきた。

この不思議な建物の中を勝手に探検してしまった。

ただし、地下への入り口が閉鎖されていたので地下には行けなかった。

地下にもギャラリーがあるらしいが、こちらも休みだったのかもしれない。

別の日に来ると営業しているのかも。

また来てみたい。

なかなか面白い建物だった。

建物全体がギャラリーのよう。

芸術の発信地なのだろう。

もし機会があれば。

ぜひ。



以上になります。

お読みいただきありがとうございました。





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