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くじらの瞳
2024年5月18日 22:31
願い事あまたにかがやく詩聖よあなたにだきしめられて今宵は眠りたい言葉たちの星母子の光がこまやかな粒子の流れとなりため息まじりな今日でも明日への言葉をつづり、織り成して銀のベールを、やさしくかけて________________________________五月の新緑の光は聖母の輝きを放って包まれてとても幸せだった。そのとき届いたポエムを夜に読み
2024年5月19日 20:45
不器用な雨がしとしとしとしと降る夜は猫のように丸まって眠りたい不器用な雨に打たれているあの人を思って猫の様に丸まってあの人のぬくもりを思い出すあの人の泣き言を背中越しに聞いているあの人の泣き言は背中ごしでも愛おしいただ、こんな私が触れていいのか戸惑う程の清い背中を感じていたどうかあの人の背中が真っ直ぐに伸びて朝焼けが優しく照らしてくれますように
2024年5月12日 17:08
カーネーションの装飾が華やかな昼間のデパートには遠のいた君の心をつなぎとめておくロマンチックな言葉は売ってはいなかった何処を探しても見つけられない可愛いキッチン用品最新のマッサージ器流行りの多肉植物私の気持ちを一時軽くしてくれた私も一時だけでも君の心を軽く出来たならいいのだけれど明るすぎる夜の街少し離れた工場地帯車のヘッドライトが近づいては遠
2024年5月11日 22:34
明日から天気予報は雨雲が薄墨のように滲み広がっていく仕事帰りの車、渋滞の向こうの空夕日が雲間を照らして薄明の銀色の梯子を降ろしているカーラジオからはゆっくりと流れるはじめて知った歌手の澄んだ歌声住宅地前の交差点に入ると下校途中の子供らが見えるあのこの顔が浮かんで親しい友人の顔も浮かんだゆっくりと帰ろう薄明と銀色の梯子をみながらあなたをおもった雲間の光に顔が浮かぶよきっと笑
2024年5月8日 21:53
あなたの好きだった花が水面にゆれる雨粒に輪を描き水玉の涙 広がるあなたの好きだった花が水面にゆれる木漏れ日に重なり微笑みゆれるあなたの好きだった花が水面にゆれるわたしの心を優しくゆらす
2024年4月29日 20:53
何故言えない 自分の拙さ砂利道歩き 口唇を噛むラジオから 甘ーいラブソング真顔で聞いて せんべいの音が響く夜心を砕いて恋すればだれもかも辛いこともあるよね 知ってる なのにこの恋心捕らわれ手放せなくなる それも辛い心を踊らせてよ私の手を取って水平線の見える海辺でさざ波の音だけで心を踊らせて心の言葉はシャボン玉シャボン玉とばそうシャボン玉とばそうわたしの
2024年5月2日 19:58
時雨、時雨て 夕刻に霧雨が止んだ子供の鼻詰まりが苦しいというので耳鼻科にゆく昨日まで両方の鼻の穴に詰めていた白いティッシュ沢山の息吹と鼻水と鼻詰まり花曇りの街角はくれてゆくゆっくりとくれてゆく時雨明けの春宵は鳥たちと虫の声少しずつ合わさってくれてゆく ゆっくりとくれてゆくなめらかな山並みの上を白い霧が昇るくれてゆく ゆっくりとくれ
2024年5月3日 11:27
春の植物園木々や草花笑ってる閉め切ったままだった北の窓を開けたかのように心の中をあたたかな風が吹く蛇行しながら歩く子供のように緑深まる芝山を歩いていけば黄色の蝶々も足にまとわり戯れる(君と楽しくお話したいのよ)タンポポの白いドームが可愛くてフ―っと息を吹きかける歩けぬ草花も風と共に旅をする大きなくすのきの下であの子の帽子は裏返り木の葉や花びら
2024年5月5日 11:37
午後五時のチャイムの音は恋は水色夕暮れ前の白銀の光が川の表面を撫でながらキラキラサラサラと流れる五月の川辺は眩しくて川の深さを忘れます青い空には鯉のぼり青い青い鯉のぼり少年だった君の笑顔に光る影柳の優しい木陰で読書する人その横をマラソンランナー風を切る五月の川辺は無口ですが進んで行きます木々の緑に日が差して冴えわたる緑の光明と
2024年5月6日 17:21
夕刻の雨の匂いを風運ぶ嵐の雨でも優しい歌よ五月雨が雨に打たれて雨粒をゆっくり落として跳ね返る五月の木の葉は鍵盤の音藤の花川面に映り流れ行く水鏡に映る心は魅せられてただ揺れていた驚いて吸い込まれるは滝の音白い光を織り成していつのまにまに大海原へ深く豊かな海となれ白い紙とペンで作った小舟を浮かばせあとは風に吹かれて進むそれだけでいい幸せのイメージにつつま
2024年4月21日 10:36
入学式の練習をしている吹奏楽部窓の開いた校舎からよく響くファーの音曇天によく響くあなたの歌声を聞いて少し涙が出たのは嘘ではなく本当で、、時雨れてきたのも嘘ではなく本当で、、傘をさしましたそれからわたしはファーの音を聞きながら少し傘が宙に浮かんでいく気持ちになりながら足でズンズンと歩いていけたのでしたそういえばファーはファイトのファだったでしょうそうい
2024年4月22日 22:32
早朝 東の空 紺色の雲間 明けに照らされた光は扉が開かれ放たれた白猫わたしの目に真っ直ぐに飛び込んでくる雨樋からの雫の音と小鳥の囀りが混ざり西の林には濡れ青葉が深呼吸をして輝きを増すよくわからないけれど あなたに出会ってからわたしは多分同じ射型(しゃけい)をずっと変えていないどんな時も どんな空模様でもあなたのハートの真を射抜こうとする型だ風が強くて夕陽が雲
2024年4月26日 00:27
白い春の満月はとても 美しく咲いていたただただ 美しかった霧雨に光る街灯虫の声とともに霧が昇っていく夜輪郭が滲んで朧気に浮かぶ白い春の満月はたくさんの溜め息をほほ笑みにかえあたらしい詩を唄うあなたのように美しかったわたしはあなたの新しいほほ笑みに魅せられて洗われた月光が春の雨のようにそっと優しかった
2024年4月28日 18:48
春の雨 燦々と七色に光る春の雨 サラサラと公園の滑り台を滑り落ちる瞬き 消え失せ また流れ光りの流れを纏わせて雨にうたれても傘をささなかったあの頃を思い出すなんどもやり直せるようなそんな雨に燦々とうたれて焦りや悲しみ、自意識さえも流れて七色に光れ風に広げる 真っ白なシャツを晴れた日に干し上げたら春の雨濡れたまま自転車をこいで春の夢うつつ