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ユニバーサルエンターテインメント社の経営騒動に潜む闇3

オカダホールディングスを巡る議決権争い

ユニバーサルエンターテインメント(UEC)の経営騒動が、大塚家具と同様のものだと見られがちなのはおそらく、オカダホールディングス(OHL)の議決権をめぐる動きがマスコミからクローズアップされてきたためでしょう。UECの全株式のうち68%近くを保有するOHLで実権をにぎることができれば、すなわちUECの経営権も手にできるのが、そのゆえんです。

単独過半数を握る主体は存在しない

OHLの株式保有割合は、岡田和生氏が約46%、長男の知裕氏は約43%、長女の裕実氏は10%弱、残りの1%以下は妻の幸子氏という構成です。単独で過半数を所有する人がいないところが大きなポイントで、OHLの実権をにぎるには、少なくとも株主のうち2人の意見が一致する必要があります。

現状は、約43%の持ち分を保有する長男の知裕氏が、長女の裕実氏の持ち分10%弱の信託を受けて、合計約54%の議決権を確保しています。和生氏がUECにおけるすべての役職を解かれ、いまなお復帰できないでいるのは、<<続きはこちら>>


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