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鬱鬱くしい詩

鬱鬱くしい詩

現実は知れば知るほど悪質で、
思ったよりも残酷だった。

苦しい。どうせ傷つく世界なら、
平気なふりして僕は消えるよ。

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「死にたいの?ねぇ生きたいの?答えてよ?」
病魔は夜に囃し立てる。

ねむれない僕を、そっと包み込む、
0.5mgのやさしいのろい。

もういっそ、このまま一生、なんてね。
だけど長生きなんてごめんだ。

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夢から覚めても、悪夢が始

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大人になれなかった者の詩

大人になれなかった者の詩

「大人行き」
電車のドアが目の前で...
駆け込めなかった惨めな自分。

信じてた、みんな大人になれるって。
だけど本当はそうじゃなかった。
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変わる街、途方に暮れて立ち尽くす。
どこかへ急ぐ、立派な大人。

塞ぎ込む。社会の闇が見えたとき。
生きてく自信すぐに無くなる。

街中の、ヒカリ、幸せ、乱反射、
胸を貫き「ココロ、イタイヨ」
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いつまでも認めた

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絶望の詩

絶望の詩

午後十時、
ニュースが語る残酷は
いつになったら終わりが来るの

世界からぽつり、ぽつりと、
輝きが失われてく、蝕まれてく。
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蓋の上「守る!」「救う!」と言うけれど、
蓋の下にもあるよ、
命が。

恐ろしい、自由や平和、平等が
キョウキにみえて眠れやしない。

目の前で希望の笑顔奪われた。
何も出来ない僕は無力だ。

「しょうがない」過剰に与え腐らせる。
死に損ないの無様な姿

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失恋の詩

失恋の詩

懐かしい風が優しく頬撫でた。
空知らぬ雨、世界が滲む。

僕の夢、叶わなかった幸せが、
いたるところでキラキラしてた。
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反省をし続けるのが恋でした。
後悔をし続けるのが失恋でした。

依存して、反省ばかりしてた夜。
(本当ごめんね、ちゃんとするから)

別れ際「またね」と送る。
あの時は「さよなら」だけが送れなかった。
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痛かった傷口そっと撫で思う。
「ど

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鬱くしい詩

鬱くしい詩

午前二時、死んだ目をして横たわる
傷む未熟に脈打つ孤独。

白昼夢、現実逃避し続ける。
我に返れば圧死しそうで。
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おびやかす、度々心侵すもの。
「不安」「憂鬱」「苦悩」「葛藤」

降りしきる、カタチの変わる「自分とは?」
止まない自問、こころに自傷。

消えていく思い出抱いてうずくまる。
消えてかないで、忘れたくない。

死んだ目が狭まる道を映し出し、身動きできずギュッと目閉

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